それでも走り続けるために [メキシコちょっと贅沢自転車旅行記]
ヒューストン空港ですったもんだあったものの、乗り込んでしまえばそこはANAのファーストクラス、あとは日本に帰るだけの快適空間が待っています。
行きは2A席だったので、帰りは逆方向の2K席にしてみました。
悪戦苦闘のヒューストン空港 [メキシコちょっと贅沢自転車旅行記]
日本に帰るフライト、まずはカンクンからヒューストンに飛ぶわけですが、その出発時間は午前7時。
国際線は普通出発の2時間ほど前には空港に行かなくてはいけないので、必然的に起床は午前4時となって、
何もしないという贅沢 [メキシコちょっと贅沢自転車旅行記]
本当の贅沢ってなんだろう。
平均的日本型サラリーマン家庭の末っ子として生まれ、両親に甘やかされて生きてきた僕には「真の贅沢」ってものは未だによくわかりません。
『一生に一度しかない贅沢な時間を』
この命題に対する答えは今日出しました。答えは
「色々遊べるけどあえて何もしない」(笑)
です。なので、起床して豪華ビュッフェ形式の朝食をいただいたら、ホテルのプライベートビーチへ向かいます。
Blue Water [メキシコちょっと贅沢自転車旅行記]
今回の旅行は「メキシコちょっと贅沢自転車旅行記」としているのですが、その割には最初にファーストクラスに乗っただけで(しかも半分は会社の出張で貯めた自腹じゃないマイル利用)、全然贅沢じゃないじゃないか!というお叱りが飛んできそうです(笑)
実はこの旅行を「贅沢」と定義したのは、これから行く場所のためです。
カンクンはアメリカから気軽にいけるビーチリゾートとして有名で、典型的なメキシコの町並みとなっている「セントロ(ダウンタウン)」と、欧米資本を中心とした高級リゾートホテル群がある「ホテルゾーン」に二分化されています。
今日まで泊まっていた宿は、当然「セントロ」にある一泊150ペソの日本人ドミトリーだったのですが、昼前にここをチェックアウトして向かいました。
修行から休暇へ [メキシコちょっと贅沢自転車旅行記]
今回の旅は当初予定より200kmほど距離が減って、800kmの走行になったわけですが、輪行で自転車を壊されるわ、5箇所もパンクするわで、暑さと湿気と向かい風に見舞われたユカタン半島もあって、ほとんど「修行」状態になってしまいました。
そんな修行も昨日で終了。今日から日本に帰るまでは、のんびりとこのリゾート都市カンクンを楽しむつもりです。
トゥルム遺跡&自転車ゴール [メキシコちょっと贅沢自転車旅行記]
自転車で走る最後の日が早くもやって来ました。思えば2週間前、ロストバゲージで手元にない自転車と、その後届いたもののリアディレイラーが壊されていて、変速できない絶望を感じたのも、遠い昔のようです。
しかし今日はゴールのカンクンに行く前に、行っておくところがあります。トゥルムの街の外れにある「トゥルム遺跡」です。
走る距離も130km残っているので、夜明け前から準備して朝一で遺跡に向かいます。
チチェンイッツァ遺跡と少女たち [メキシコちょっと贅沢自転車旅行記]
朝起きたら、昨日走った道を20km元に戻ります。時間にして1時間ほど。向かった場所は「チチェンイッツァ」。これまた世界遺産であるマヤ文明の遺跡です。
そこは大きな施設になっていて、駐車場に自転車を止め、
20時間メキシコバス旅行 [メキシコちょっと贅沢自転車旅行記]
3泊4日を過ごしたメキシコシティ。まだ色々と見て回りたいところはありますが、約3週間という旅行期間では、そこまで一都市に時間をかけることも出来ず、やむなく出発することにしました。
日本人宿サンフェルナンド館では、色々な人々に出会いましたが、
■「アメリカに行くぞ!」と毎日言ってるわりに、すっかりここに沈没してしまって、半従業員化していたSUGIちゃん
■1年4ヶ月の世界旅行も終盤戦で、メキシコで欲しい絵を日本にどう送るか悩んでいたYOSHIくん
■海外一人旅はまだ2回目なのに、いきなりメキシコに来てしまって、日本人ドミ宿も初めてだというドジっ子RINAちゃん
みんな良い若者ばかりでした。一度しかない人生、今のうちに楽しんでいってくれ、僕みたいにおっさんになってから後悔しないように(笑)
そんなサンフェルナンド館を後にすると、今日は日曜日だからなのか、大通りが一部ホコ天になっていて、自転車でみんなサイクリングを楽しんでいる光景が広がります。
テオティワカン遺跡 [メキシコちょっと贅沢自転車旅行記]
今日はメキシコシティ郊外にある遺跡「テオティワカン遺跡」へ行く日です。
本来なら自転車で行きたかったのですが、それだとテオティワカンの街に泊まることとなり、さすが世界的に有名な観光地らしく安い宿がないため、メキシコシティからバスで日帰りしたほうが確実に安上がりになるんですね。
メキシコシティ散歩 [メキシコちょっと贅沢自転車旅行記]
久しぶりに走らない日です。のんびり宿で…と行きたいところですが、今日は買い物&観光の日。まずは宿の朝食を食べて、とあるショッピングモールに出発です。
ちょっと離れたところに行くなら、最も便利な「自転車」という交通手段を持っている僕ですが、昨日遭遇したメキシコシティの道路事情、なまじ自転車で行動すると盗難に遭う可能性から考えて、自転車ではなく公共交通機関を使って移動することにしました。
SQUALL [メキシコちょっと贅沢自転車旅行記]
ホテルに着いた直後にあれだけ降っていた大雨と雷も、朝になると必ず止んでいいお天気になる気候。
今日はメキシコシティまで大きなップダウンもなく100kmほどなので、のんびりとホテルの朝食を注文してスタートです。
登る登るよ自転車登る [メキシコちょっと贅沢自転車旅行記]
滞在も5日半となって、ようやくメキシコのリズムに慣れてきました。
今朝も9時に宿を出発したわけですが、
前も書いたようにサマータイムで日本とは時間配分が2時間ぐらい違うので、朝9時でも日本の夏の朝7時ぐらいに出発したような気候と街の様子です。
気を抜いたら地獄行きよ [メキシコちょっと贅沢自転車旅行記]
自転車で走れるようになってくると、次はどこまでどれぐらい走るか、が問題なってきます。
なにせ当初の構想より2日遅れ。
一気に走って、少しでも当初予定に近づけるか、それともこの遅れを受け入れて、のんびり進ませるか。
今朝になってホテルから走りだしても、まだその結論は出ていませんでした。
試練は次々と [メキシコちょっと贅沢自転車旅行記]
リアディレーラーの故障でチェーンが後ろギアにかからなくなった自転車でどうするか、考えた結果出した結論は、
「直せる街まで移動」
でした。ということで、今日はグアナファトの南東50kmほどのところにあるイラプアトという都市を目指すこととなります。
一日半楽しんだグアナファトともお別れ。
不運は朝とともにやってきた [メキシコちょっと贅沢自転車旅行記]
滞在から一日経って、少しずつグアナファトの様子がわかってきました。
まず時間。
いわゆるサマータイムがメキシコにはあるので、日本の感覚から言うと2時間ぐらい後ろ倒しになってる時間設定です。どういうことかというと、日の出が7時近くまで遅く、夜暗くなるのも20時位なので、朝街が動き出すのも10時ぐらいで、昼食は13時、夕食相当遅くなってからというのが良さそうです。
次に天気と気候。
標高2000m前後の高地にあるグアナファトは、気温が低く、昼間も「すごく暑い」というほどではありません。昼はTシャツ一枚、夜は長袖が一枚欲しいぐらい。それを助長しているのが雨で。7月のグアナファトはもろに雨季なのですが、日本みたいに一日シトシトと降るのではなく、まるでサイド6の天気の予定表のように(笑)決まった時間に雲が出てきて、ドカーンとスコールが降ります。
その時間がだいたい夕方16時~17時位。そのあと一旦止むのですが、夜暗くなってからまたまた大雨。でも翌朝には必ず止んでいる。なんとも規則的な天気です。
そんな気候に慣れてきたグアナファト第一日目の朝は不幸と共にやってきました。
一度きりの人生だから [メキシコちょっと贅沢自転車旅行記]
以前、ベトナム縦断自転車旅行をやったのは2012年3月のことでした。
あの後周囲からも「海外旅行は行かないの?」と何度も尋ねられたり、自分自身も次の旅行を計画する中、2013年GWは東北太平洋自転車縦断、2013年夏は屋久島、2014年夏は利尻島と、国内旅行に専念していたのは、ある一つの理由がありました。
そして2015年、その海外旅行を我慢していた原因が解消し、会社からも休まなかったGWや夏休みを全部連結して3週間休むのはよい、という許可が下りたので、ついに計画を実行する時がやってきたのです。