トゥルム遺跡＆自転車ゴール

自転車で走る最後の日が早くもやって来ました。思えば2週間前、ロストバゲージで手元にない自転車と、その後届いたもののリアディレイラーが壊されていて、変速できない絶望を感じたのも、遠い昔のようです。

しかし今日はゴールのカンクンに行く前に、行っておくところがあります。トゥルムの街の外れにある「トゥルム遺跡」です。

走る距離も130km残っているので、夜明け前から準備して朝一で遺跡に向かいます。

 

 

何時から見学できるかわからずじまいでしたが、まぁ朝の8時には開けるだろうと予測して、7時半ぐらいに遺跡に向かって自転車を走らせていると、同じ考えの西洋人君がいて、自転車で追いかけていきます。

 

 

トゥルム遺跡は西洋人に人気で、そのためにトゥルムの街があれだけ西洋先進国ナイズされてしまったわけですが、カンクンからバスツアーで来る人々も多いため、入口は大型駐車場と一大土産物屋街になっていました。

その後の商売が抜け目ない。

バスの駐車場は、遺跡の入口から何故か700mも離れた場所にあって、バスを下りたツアー客はそこから根性で歩いていくか、有料トロッコバスみたいなものに乗るかの選択を迫られます。この夏の暑い日に一般観光客にこの距離を歩けというのはなかなか過酷…そりゃお金払ってでもトロッコバスに乗るわな（笑）

こういう時に自転車は役立ちます。駐車場を抜けたらそのまま遺跡の入口までサーッと到着。

朝8時ちょうどまで待って、64ペソでトゥルム遺跡に入場します。

しばらく歩いていると北側の城壁に回りこむことになり、そこに通り道が開けられています。

 

中に入って行くと、

 

 

おお、遺跡が見えてきました。

最初に視界に入ってきたのは「風の神殿」。

 

 

西側に向くと奥に「物見の塔」が見えます。

 

 

風の神殿に向けて歩いて行くと、海と遺跡が一緒に見えて、なかなかめずらしい光景です。

 

 

 

遺跡内の植物は南国風情。およそ遺跡の中っぽくありませんね。

 

 

中央神殿「エル・カスティージョ」を見に行ってみると、

 

 

南側にはビーチが開けていて、

 

 

神殿裏では北側のビーチと風の神殿を一望できる場所があります。

 

 

南側ビーチは階段で降りることができるので（いちおう泳ぐことも可能らしい）、下りてみます。

 

 

エル・カスティージョとビーチ。人工物と自然物（ビーチが自然物かというと疑問ですが（笑））が融合した風景は好きですね。

 

 

海辺の崖の上に神殿を作るってのは、珍しいタイプなので、これは一見の価値があります。

それとトゥルム遺跡の中にはイグアナがやたらといて、そこかしこで見ることも出来ます。一つで何粒も美味しいタイプの遺跡だなこれ。

 

 

1時間ほど見て終わったら南側の城壁から外に出て遺跡見学は終了です。

 

 

ここからは自転車旅に戻ります。

時間は午前9時。ゴールは127km先。さて辿りつけるかなと思っていたのですが、いざ走りだしてみると、昨日までの3日間と違って「追い風」。それも完璧な。

こうなると例え蒸し暑いユカタン半島でも、勢いに乗って進んでいくことが可能です。

海岸沿いでアップダウンもないので、平均時速は23kmまで増加し、どんどん走っていきます。

メキシコのコンビニはどこに行っても店内に簡易のテーブルと椅子があるので、水分を補給するのと同時にガンガン効いたエアコンで涼んで体力回復させるのにうってつけ。

 

 

幹線道路らしく路肩は舗装状態もよいので、

 

 

走って走って80km。お昼にバーガー屋に立ち寄る余裕も。

 

こうして夕方19時、130kmを走り抜けて今回の自転車ゴールの地、カンクンへと入ってきました。

 

 

そしていつもの通り、感動的ゴールも何もない道路渋滞を避けながらの目的地宿到着。

 

 

「ぺんしょん」のこの文字だけで判断しなくちゃいけないんだから、そりゃ日本人しか泊まらんわね（笑）＞カンクンの日本人宿「ロサス7」

夕食にユカタン料理のソパ・デ・リマとケサディージャ（チーズをトルティージャで挟んだもの）を食べて、コロナビールで祝杯をあげて、色々あった今回の自転車旅終了を祝います。

 

 

 

ほんと今回は色々あったなぁ。

明日以降はのんびり日本に帰る日まで休暇になります。

コメント 1

ゴールおめでとうございます!!日本に帰国するまでのんびり疲れを癒して下さいね。カンクンといえばハネムーンに人気のリゾート地ですし、綺麗な海の写真に期待しています（笑）。無事の帰国を祈っております。
by as (2015-08-02 22:00)