気を抜いたら地獄行きよ [メキシコちょっと贅沢自転車旅行記]
自転車で走れるようになってくると、次はどこまでどれぐらい走るか、が問題なってきます。
なにせ当初の構想より2日遅れ。
一気に走って、少しでも当初予定に近づけるか、それともこの遅れを受け入れて、のんびり進ませるか。
今朝になってホテルから走りだしても、まだその結論は出ていませんでした。
ただ、少しでも先に進むのに「ショートカット」は欠かせません。
ある程度走ったところで、道路は高速道路と交わるポイントを迎え、そこからそのまま距離短縮になる高速道路に入ってみました。
高速道路を自転車が走るなんて…
そう思っていた時期が僕にもありましたが(笑)どうやら情報を調べると、メキシコの高速道路は普通に自転車が路肩を走っても問題ないらしく、様々な旅人のBlogにも「走った」という話が出てきます。
で、走ってみたら、
快適じゃないですか(笑)道はいいし、平坦だし、交通量は有料道路な分、逆に一般国道より少ないぐらいだし。
これで今日の50kmほどの道のりを、難なく進んでいくことが出来ます。
ならば、そのまま勢いで一気に先へと進んでも良かったのですが、結論は逆方向に。
あいた余裕時間で、世界遺産ケレタロの街をゆっくり見て回ればいいや、と。
というわけで料金所も脇を通過すれば、誰も何も言わずで、
後4kmで中心部、というところで油断した自分に事故がおきます。
こんな感じで路肩が荒れていたにも関わらず、少し気を抜いてハンドルを握っていたんですね。
この石や砂利にハンドルをとられて、体勢が大きく崩れます。ほとんど転倒寸前!しかし運良く転倒は免れました。あのまま転んでいたら、ヘルメットがあるので頭の大怪我はなかったにしても、膝や肘はすりむいて血だらけだっただろうな…と恐ろしくもなりますが、なんとかそこはセーフ。
ただし、極端なハンドルを当てて石に乗り上げたので、タイヤは完全にパンクしてしまいました。
仕方がない、歩いて退避できる日陰まで行ったら、チューブ交換です。
まだ始まったばかりなのに、ここでパンクとは先が思いやられます。気を抜かないようにしないと。
30分ほどでチューブ交換と、前後タイヤの総点検をし終わったら(いつ拾ったのか小さな針金とか何箇所も刺さってるし…)、街の中心部のホテルを見つけてチェックインです。
これで個室シャワー付き2700円。まぁ宿に関してはベトナムの2倍ぐらいの物価感覚でしょうか。
そんなわけでまだ午後1時ですから、歩いてケレタロの中心部「歴史地区」へと観光しに出かけます。
世界遺産に登録されているこの歴史地区ですが、確かにコロニアルな雰囲気を綺麗に残していて、中南米のスペイン征服後の姿を長く残した趣があります。
街の中央広場まで行くと、平日なのに観光客もいっぱい。
アステカ戦士像もあって、メキシコであるという雰囲気を漂わせます。
骸骨のコスプレをした大道芸人。
後ほど、まじめに道案内してる姿をみかけて爆笑。
中心部の歴史地区を回ったら、最大の見せ場である水道橋を見に行こうと、Corregidora広場のところから出ている市内周遊バスの申し込みに行きます。
しかしこれが80ペソもする結構な値段の上、よーく地図を見てみると、水道橋の見える展望台まで、15分も歩けば着きそうな距離です。
なら歩けばいいや、とIndependencia通りを東に向かって行くと、まずはSanta Cruz教会、
続いて、水道橋の見える丘展望台につきます。
本場ローマの水道橋をヨーロッパで多数見てきましたが、ここのもなかなかの迫力ですね。
そんな一日を過ごして世界遺産ケレタロ観光は終了。明日から長い距離に挑戦です。
あざやかな町並みが素敵ですね。
メキシコの街はどこに行ってもこんなに
カラフルなんでしょうか?
行ってみたいなぁ。
こんな海外への一人旅。
by 店員佐藤 (2015-07-23 08:38)