天気に翻弄される一日 [メキシコちょっと贅沢自転車旅行記]
朝は安宿の豪華朝食でスタート。
これで一泊1,300円のドミトリー宿とは思えんですね。なんとスタッフがリクエストに応じてオムレツまで作ってくれますよ。
そんな朝のエネルギー補給後。8時半(日本の夏なら朝7時ぐらいの感覚)に宿をスタートします。
しかしそれでも暑い…メキシコシティ周辺の中央高原とは、なんといっても湿気が違います。まとわりつくような暑さ。
少しでも先に進まないといけないため、いきなりの2時間42km走行でターメクという小さな村に着きました。
村の中央広場公園に自転車を置いて、向かいにある商店で水分とデザートを補給します。
これはヨーグルトにゼリーを混ぜて冷やしたもの。ユカタンの商店には必ずと言っていいほどありますが、糖分がエネルギーになる自転車旅にはうってつけの食べ物でした。
自転車に前後ボトルで1リットル以上の水を持っていたはずですが、この2時間ですでに半分消化、いかに暑いかがこれでもわかります。
水を飲みながら涼んでいると、村では東南アジアで見かけるリキシャのような乗り物が、そこかしこを走っています。
となりのオクトゥン村まで走っても同じ(オフトゥン村じゃないよ(笑))。なんかユカタン半島は東南アジアっぽい雰囲気を醸しだしてますね。
そんな中をひたすら東へと走っていくわけですが、交通量も少なくしっかりとした路肩。ほとんど平坦でアップダウンのない真っ直ぐな道。これで異常な暑さと、常に東から吹いてくる向かい風がなければ最高なのですが、11時を過ぎてからの暑さ(体感では35度を確実に超える)と、ジメッとした空気、延々と吹き止まない向かい風に体力が急速に削られていきます。
半分意識朦朧となりながら、どうにか80kmほど走ったところで、今度は天気が急変。目の前に巨大な雷雲が向かってきます。
ほどなくして、まさに熱帯のスコール。雷に、強風に、豪雨という三点セットがやってきて、すっかり身動きが取れなくなってしまいます。
暑さでペダルを漕ぐ体力も残ってないし、夕刻の時間は迫ってくる。
…仕方ない、ここで雨宿りしていた街の広場で、声をかけてくれたタクシーのおじさんの忠告に従って、自転車をタクシーに積み、30kmほどショートカットします。
豪雨の中をぶっ飛ばすおっちゃん。
さっきまでの死ぬほど炎天下はどこへ行ってしまったのだ。
結局チチェンイッツァ手前のピステという街で、がっちりおっさんと握手をして別れを告げ、
雨上がりの道路をさらに東に20kmほど走っていきます。
スコールが降った後だと涼しい。
チチェンイッツァを見ずに20km先に進んだのは、明日また走って戻ってくればいいやと考えたから。
この先のホテルが安かったので、そこで体力の回復を図ろうとしたのです。
なぜならそのホテルは、プールがあって、
なにやらそれっぽいレストランまであるリゾート。
なのに一泊3,000円だったからです(笑)
熱いシャワーを浴びてリフレッシュしたら、早速プールへ。
…すいません、お見苦しいものを。自転車旅行中はこういう焼け方するんです。首から上と、半袖後と、短パンの下、靴下までの間だけがアホ見たいに焼けると。
これで毎度恒例の海外旅行中一回Blogで顔出しも果たしましたし、豪華リゾートで暑さにやられた体を回復させます。
明日はチチェンイッツァに行きます。
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