不運は朝とともにやってきた [メキシコちょっと贅沢自転車旅行記]
滞在から一日経って、少しずつグアナファトの様子がわかってきました。
まず時間。
いわゆるサマータイムがメキシコにはあるので、日本の感覚から言うと2時間ぐらい後ろ倒しになってる時間設定です。どういうことかというと、日の出が7時近くまで遅く、夜暗くなるのも20時位なので、朝街が動き出すのも10時ぐらいで、昼食は13時、夕食相当遅くなってからというのが良さそうです。
次に天気と気候。
標高2000m前後の高地にあるグアナファトは、気温が低く、昼間も「すごく暑い」というほどではありません。昼はTシャツ一枚、夜は長袖が一枚欲しいぐらい。それを助長しているのが雨で。7月のグアナファトはもろに雨季なのですが、日本みたいに一日シトシトと降るのではなく、まるでサイド6の天気の予定表のように(笑)決まった時間に雲が出てきて、ドカーンとスコールが降ります。
その時間がだいたい夕方16時~17時位。そのあと一旦止むのですが、夜暗くなってからまたまた大雨。でも翌朝には必ず止んでいる。なんとも規則的な天気です。
そんな気候に慣れてきたグアナファト第一日目の朝は不幸と共にやってきました。
朝10時前、宿にユナイテッド航空から自転車が送られてきます。
一日遅れの到着でやっと自転車旅行の開始だな、と喜び勇んで組み上げたのですが…
後ろの変速機が他の荷物に押されたか、潰されたか、はたまた運搬中に地面に当てたか、完全に取り付けが狂ってしまっていて、ペダルをこいでも、ギアに完全にチェーンがかからない状態であることが判明したのです。
ここまでやってしまうと、簡易のツールキット+パンク修理道具しか持っていない僕には手が付けられません。
ならば地元の自転車屋で直す、という手に出ればいいのですが、グアナファトは坂と石畳の街。自転車におよそ向いてない街のせいか、スポーツ自転車屋は調べても見当たりません。
そもそも観光業の小さな町で近隣のレオンやイラプアトのほうが大きな都市なのですから、そういう街のほうがちゃんとした自転車屋はあるもの。調べてみたら、50km離れたイラプアトにスポーツ自転車屋を発見しました。
まずはそこまでバスか何かで移動するか…
長年の海外自転車旅行経験のある僕でも、スタートから壊れて走れないのは初めて。今回軽量化のために輪行袋をやわなものにしたのが失敗でした。やっぱり飛行機輪行は壊されるものだと思わないと(昔は必ず段ボールで梱包して成田に行ってたものです)。
とはいえ、旅行は現地を楽しむことが主題。
それならそれでメキシコを楽しめばいいじゃないかと気を取り直して、グアナファトの街に繰り出してみます。
今日は土曜日なのと同時に、日本の大安みたいな日なのでしょうか、なぜか町中で結婚式が多数行われています。
参加する子供たちもおめかししてはしゃいでいたり。
教会や礼拝堂にも人の集まりがたくさん出来ていました。
グアナファトの街は様々な理由から、二層構造的なかたちをしており、中心部を歩いていると、そこかしこに「地下に降りる階段や道」が出てきます。
そこには道路があり、石畳で一方通行だらけと、およそ車や自転車が走るのに向いてない地上の道よりも、地下の道のほうを自動車が行き交いすることが多いようです。
そんなグアナファトの街を眺めるには、メキシコ独立戦争の英雄「ピピラ像」に行くのが定番。
ということで、街の中心部から坂道に入って、丘を少しずつ登っていきます。
途中の町並みも美しく、十分楽しめる登りではあるのですが、なにせ急坂。
昼間の暑さの中、息を切らせながら登っていきます。
そしてケーブルカーの頂上駅の手前ぐらいで視界がひらけました。
おおお、こりゃ綺麗。
眼下には街の中心部がジオラマのように広がっています。
そこから更に登って、ピピラ像の近くまで来ると、
今まで写真で見てきた美しい街並みが一望できるようになってきました。
これがモニュメントとなるピピラ像。
24mm Distagonで撮っても、
50mm Planarで撮っても、どうとでも絵になる街というのは、撮る方としては楽なものです(笑)
で、たくさんの観光客に紛れて街を眺めているうちに、向こう側の丘にも行ってみたくなり、
一度中心部に下りてフアレス劇場前を通過、
ピピラ像を下から見上げた後、今度は街の北側にある丘を登っていきます。
こちらはなだらかな丘なので、長くてゆるい坂を歩けばいいのですが、
それはそれで振り返ると、結構登ってますね(笑)
北側にはピピラ像のような絶好のビューポイントがないので、道路から背伸びして町並みを眺めたり、
さらに東側に回って、西側にむかって大きくなっていってるグアナファト全体を見ることもやってみます。
結局約2時間ぐるっと歩き続けたら、また丘を下って中心部へ。
カラフルな建物が、街を彩るのがグアナファトの美しさです。
街の名所といえば「橋の上のカフェ」とか、
何故か町中に偉人らしき像が点在しているのが見どころです(本当は美術館とか博物館とか大学が見どころなんですけどね。それより町並みを見てるほうが好きなので)。
結婚式を盛り上げる楽団さんや、
街の生活、
ユニオン広場、
ちゃんと景観に溶け込んでるスタバ。
こんなものをのんびり眺め、
観光地価格の高い昼食をいただきながら、自転車をどうしようか考える一日でした。
明日は自転車修理のために別の街へ向かいます。
飛行機輪行は壊されるもの。。。
そうなんですね、、(^。^;)
早く快適な度になりますように(o^人^o)
Tampico在住のメキシコ人の女性が、
僕のリツイート見て「Wooo cool!」
ってDMを送ってきましたよ。
Twitterで発信するのはそこに日本人がいるという事を知らせることにもなるのですね。
例え不便だろうとも危険なことに遭わないことを願います。ホジィティブなakoustamサンならどんな事も楽しんでしまいそうですね。
日本人サラリーマンでもワンコインの食事を求めるのに、豪勢なランチです。
韓国、グァムしか行ったことない僕には映画で見ることしかない街並み素敵です。
Google earthで一緒に旅してる気分味わおうかな?(o^^o)
by にゃはー。 (2015-07-20 00:40)
写真、良いカットばかりですね。
by 店員佐藤 (2015-07-20 22:12)
某Sonyショップブログ経由で数年前からこちら、そしてTwitterとフォローさせてもらっってます。3年ほど前にはインドネシア滞在中に津波警報についてのアドバイスのtweetをいただいたことがあります。その節はありがとうございました。
さて、旅行ブログへのコメントとは別に、壊された自転車のことについてはSFCのファースト利用であるのだから、帰りの成田のバッゲージクレームできちんとお話しされることをお勧めします(ボクもSFCで3年に一度くらい特典でのみファースト利用してます(^^; ) 特典であろうがファーストはファースト、欠航・遅延時の代替便や宿の手配など、ダイヤモンドの次に優先されます。同じようにダメージについても、例外的な扱いが適用されるとおもいます。
追加料金を取られ、遅れて配送された上に壊された、最初の成田発便が遅れたのも原因でないかと淡々と主張されれば、追加チャージの返金、部品交換代の支払いもあるかもしれません。
そういうボクも特典利用の時に、スーツケース補強のためにつけたベルトが紛失となり、バッゲージクレームに行ったら、ベルトは切れたものが見つかった場合のみ代替品を支給するルールだそうですが、ファースト利用ということで、「証拠なし」で特別に代替品をいただきました。
仮に金銭的な補償がなくても、接続便の手荒な荷物扱いの報告がANAにいき、サービスが開始されたばかりのHOUでの無理めな最短接続時間の見直しにつながることも、後進にはありがたいことです。ぜひ、ご検討ください。
by iTaLiA9999 (2015-07-21 23:16)