SSブログ

マンダレーヒル [ミャンマーちょこっと自転車旅行記]

マンダレーはヤンゴンから道の距離にして700km北、それだけ上がってくると、さすがに気候も変わってきます。朝は長袖が一枚あっていいんじゃないかという冷え込みになり、ヤンゴンでは常に雲ひとつ無かった朝の空が、少し曇りがちで始まります。

_DSC7686.jpg

宿の屋上テラスからパゴダを見ながら朝食です。

_DSC7685.jpg

久しぶりに自分で目玉焼きを焼きました(生卵はあるけど調理はセルフサービス)。

_DSC7687.jpg

5日ぶりの早起きしなくていい環境に、朝食後は二度寝をして、昼に日本と連絡を取りながら仕事をこなし(休暇じゃないのか?)、午後イチで明日の移動手段を確保しに行きます。

明日目指すは西に200kmほど行ったところにある「バガン」。

ミャンマーで二つ目の世界遺産になる可能性が高い遺跡群のあるところです。

マンダレーからバガンに行くには、手段は3つ。

■飛行機
■バス
■船

この中で普通に考えればバスという答えになりますが、まぁやっぱり僕が東南アジアに来たからには、またまた乗りたいわけですよ、

「船」に(笑

そんなわけで、マンダレーの35thストリートを西へ走り、エヤワディー川(イラワジ川)とぶつかるところまで行ってみます。

そこにはバガンまでの船を出す会社が幾つかあり、そこで問い合わせをすれば何とかなるだろうと考えたわけです。

最初に声をかけてきた、立ち振舞のしっかりしたおじさん。さすがそこら辺はしっかりしているのか、バガンまで55$(自転車こみ)というちょっと高めの船会社でした。

サービスも船も高級そうで、なかなかのクルーズになりそうですが、ちょっと他の会社も聞いてみようと離れることにします。

そのしっかりしたおじさんと会話しているときに、横からバイクで現れ「ふんふん」と唸っていた人が、離れた僕に片言の英語で声をかけてきます。

「あれは高いだろ?」

ほう、安い会社知ってるのかい?

「俺のバイクについてきな」

ついていってみました。その結果連れてこられたのが「RV SHWEKEINNERY」という船ツアー会社。そこにも人のいいミャンマー人スタッフがいて

「うちはバガンまで42$。自転車は5000チャットでいいから、合計で46$さ」

という説明を受けます。なるほど確かに安くてフレンドリーで良さ気ですが、あのおじさんはここのエージェントだったのか?

「君は日本の何処から」
「KAWASAKI」
「おーKAWASAKIか、バイクの街だな」
「あーそのKAWASAKIじゃないっすよ(海外で『KAWASAKI』といえば、たいていバイクの川崎重工を想像される)」

そんな会話をしながら結局ここの船会社に決定。無事にチケットも入手しました。

しかし僕をここに連れてきたバイクのおじさんこと、このモーモーさん(そう名乗った)、一体何者でしょうか。

_DSC7688.jpg

ライバル会社の客引きの場に堂々と現れ、何食わぬ顔で客を奪っていく度胸、なかなかのものです。

これで明日の計画は決まったので、今度は町中を抜けて、マンダレー観光です。

_DSC7689.jpg

向かった先は、シュエナンドー僧院。

_DSC7696.jpg

木造建築のお寺です。

_DSC7697.jpg

しかし木の装飾が精緻で素晴らしい。

壁には幾つものレリーフがあって、

_DSC3890.jpg

こんなユニークなものが一面に並んでいます。

_DSC3887.jpg

_DSC3888.jpg

_DSC3889.jpg

_DSC3892.jpg

そういえばアンコールやベトナムでもこのノリの遺跡をたくさん見たな。

_DSC3895.jpg

レリーフだけでなく全てのパーツが良く出来てるなぁという僧院でしたが、

_DSC7698.jpg

さすがに中は仏像が厳かに…って観光客が中まで立ち入りすぎじゃね?

そんな僧院を見終わったら、日が暮れる前に次のポイントに移動します。目指すはマンダレー市街北側にある丘「マンダレーヒル」です。

_DSC7702.jpg

ここで夕日を見ようという算段ですが、まず麓に着いたら、でっかい狛犬(笑)が。

_DSC7703.jpg

この入口目の前に自転車を置かせてもらったら、

_DSC7704.jpg

頂上まで完全に歩いて行くことが出来ます。

_DSC7705.jpg

ただ時間がかかるので、観光客はバスやタクシーで頂上近くまで道路で行って、最後だけ歩きかエスカレータでいくのが定番のようです。

僕はせっかくなので歩きます。

_DSC7707.jpg

まぁでもパゴダの周辺でひたすら裸足で歩くのは、すっかり慣れましたし、

_DSC7715.jpg

そこが事実上のお土産屋街になっているのもいつも通りです。

ただしマンダレーヒルの頂上にあるパヤーに行くまでにも、複数の小型パゴダがあり、そこには仏像もたくさん置かれています。

_DSC3899.jpg

既に上っている途中からいい景色が見えてきました。

_DSC7716.jpg

15分は上ったでしょうか、頂上はまだまだ先のようです。

_DSC7722.jpg

迷路のように入り組んだ参道を右に左に行きながら、複数のパゴダを訪れ、

_DSC7723.jpg

こんな様々な建物を通り過ぎ、

_DSC7724.jpg

お土産物屋をパスして、登ること30分、

_DSC3900.jpg

ついに頂上のパヤーに着きました。時間は日没の30分弱前、ベストのタイミングです。

_DSC7728.jpg

眼下にはマンダレーの王宮と市街が広がっています。

シャッターを切りながら時間が過ぎていくと、徐々に日は沈んでいき、

空も太陽も赤色になってきます。

_DSC3921.jpg

_DSC3922.jpg

綺麗に真ん丸な太陽が大地に沈んでいく姿なんて見るのも久しぶり、

_DSC7735.jpg

_DSC7736.jpg

_DSC7737.jpg

_DSC7738.jpg

望遠レンズあればよかったなぁ…

日が落ちたらパヤーもライトアップです。

_DSC7744.jpg

夜景もきれいですね。

_DSC7748.jpg

さて、帰るとしましょうか。ん?これが噂のエスカレータですか。

_DSC7745.jpg

なんか江ノ島の「エスカー」を思い出しました(笑

_DSC7753.jpg

ライトアップされた寺院を背に下りは20分歩いて麓の自転車のあるところへ。

全部裸足なので、足の裏が痛いです。

_DSC7757.jpg

500円で食べ放題のカレーでも食べて寝るとしますか。明日は毎度恒例「クルーズの日」です。どれだけ船好きなんだ(笑


nice!(9)  コメント(1)  トラックバック(0) 

nice! 9

コメント 1

as

やっぱり今年も登場ですね、船(笑)
by as (2016-11-23 22:10) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。