SOUND OBJET [気になるモノ・コト]
皆さんはB&O(バング&オルフセン)というメーカーはご存じでしょうか?
B&Oは1925年創業のデンマークのオーディオメーカーで、創業者二人(ピーター・バングとスヴェン・オルフセン)の名前が会社名の由来になっています。
特にアルミを多用した、シンプルで洗練されたデザインのオーディオ機器が有名で、おそらく会社の名前をご記憶ない方でも、この製品を見れば「ああ、あれを作っている会社か」と思い出すのではないでしょうか。
これはB&Oの代表作、インナーイヤーヘッドフォン「EarPhone(旧製品名A8)」です。
そのオシャレなデザインと、フレキシブルアームがもたらす絶妙のフィット感、B&Oらしい無理のない繊細な音質から、発売から5年以上経過しているにもかかわらず、特にiPodユーザーを中心にいまだに人気を博している、ロングセラー商品です。読者の方の中にも持ってる方、たくさんいらっしゃいますよね。
そんなB&Oから、おもしろい製品がこの3月に発売予定になっているのを知り、僕は今すご~く気になっています。
それがこれ、
これは一体何者か、一言で言うなら「モノラルスピーカ・FMラジオ内蔵のSDメモリーオーディオプレーヤ」です。
このサイズ13.5×9.0×42.1cm 重さ2.5Kgのシンプルなマシンには、CDもMDもテープも付いておらず、音楽を聴くには、FMラジオか、別途SDカードを買い、PCからMP3かWMAの音楽ファイルをSDカードに放り込んで、それをスロットに差す、ということをやらないといけない、というとんでもないマシンです。
ただ機能はシンプルでも、ギミックはかなり凝っていて、操作は全て上面のタッチパネルで行うわけですが、黒い円形の部分はiPodのクリックホイールのようになぞって操作するもので、RADIOボタンを押すと、右上のFMアンテナが自動で伸縮します。
そこらへんの様子はデンマークサイトの「Video」をクリックしてご覧ください。
そして、こいつが全て充電式バッテリで駆動するというのが、また驚き。いったいどうやって充電するのか?どれぐらい持つのか?情報が少ないため疑問はつきませんが、こんなかっこいいオーディオシステムが、全くのコードレスで使えるなんて、どこに持って行って使ってやろうかと、考えるだけでワクワクしてきます。
それにしてもこれほどの単機能で、アルミ一本のシンプルデザインだというのに、この圧倒的な存在感と美しさはどうでしょう。
セールス用の写真を見るだけでも、
「あ~、これで音楽聴いたら、すごくリラックスして楽しい一時が過ごせそうだ。」
って気になってきませんか?僕はもうこの姿を一目見た瞬間にKO寸前でした。
それを思いとどまらせてくれたのは、こいつのお値段。ステレオイヤホンジャック付きの通常仕様で、
89,250円!!!(税込、SDカード別)
もするんです。これ1G~2GのSDカード買ったら10万円コースじゃないですか(^^;)いくらなんでもFMラジオ・SDメモリプレーヤ付き目覚まし時計(あれ?)に10万円払うなんて、よほど酔狂なヤツじゃないと無理ですよ~。
ああ、こんなにかっこいいのに…欲しい…
こうして何でもバカ高いB&Oの製品群ですが、実は一つだけ所有しているものがあります。それがこれ、
固定電話機BeoCom1401です。こいつデザインが終わってる日本の、固定電話機・FAX・携帯電話と違って、かっこいいし、音はいいしで、ものすごく満足して使っています(So-net ADSLのIPフォンとしてね)。
それにしてもB&Oには欲しい製品がいっぱいです。Sonyももっともっとかっこよくて楽しそうな製品出して欲しいなぁ。
p.s.この記事のタイトル「SOUND OBJET」ですが、Sonyに詳しい方ならお気づきですよね。これQUALIA017のキャッチコピーです。
でも僕はQUALIA017より、BeoSound 3の方がよっぽど「サウンドオブジェ」って言葉が似合うと思いますし、QUALIAを感じてしまいます。
QUALIAが失敗に終わったのってそこらへんが原因なのかなぁ。007や016、017ってただ高いってだけで、なんかこうグッとくるものに欠けたんですよね。
QUALIA製品群をはじめに見た時に、おっ!って感じたのは、
005だったのですが、それも、デザインと言う意味ではなく、トリルミナスの美しさでした。
「どうしても所有したい!」って感じさせるデザインセンスがQUALIAに息付いていたら、QUALIA終焉はなかったのかなぁって思います。
by arkstar (2006-02-10 08:24)
B&Oの製品は金銭感覚を狂わせるぐらいに欲しくなってしまうものが多いですよね。
このスピーカーも高いんだろうなと思っていたら、やはりそんな価格でしたか。
これがメモステ対応だったら、コロッといってしまったかもしれません(笑)
思えばQUALIAは、金銭感覚を狂わせるほど欲しいと思えるようなデザインに優れた製品はありませんでしたね。
他のよりも数倍高い?そんなの関係ねえよ!コレがいいんだよ!
とは思わせてくれませんでした(;´Д`A ```
by ahtoh (2006-02-10 11:03)
僕もヘッドホンは持っていますが、今はSONYのノイズを消してくれる?ヘッドホンを使ってます。私の友人がB&Oの携帯用インカムを買いましたが未だに4極丸形です。意地になってアダプターを付けて使ってます。実はF902のプロモーションビデオにこのイヤホンマイクがテレビ電話の小物として登場しています。確かにカッコイイ・・・・
by モンペリエ (2006-02-10 21:21)
>arkstarさん
コメント&ナイス投票ありがとうございます。
僕はQUALIAは、001、004、006、010、015に感動しました。010なんてそのかけ心地の良さに、本気で欲しいと思ったもんです。一方で002、005、007、016、017には今ひとつ存在意義を見いだせませんでした。デザインもそうですけど、なんか「ただ高級品を作ればQUALIAなのか?」という疑問がぬぐえなかったんですよね。
それにくらべB&Oは決して高機能ではないのに、美しさも楽しさも感じさせてくれるすばらしい製品群です。ここらへんの焦点のブレがQUALIAの限界を示していたのかなぁ。
by akoustam (2006-02-11 04:10)
>ahtohさん
コメント&ナイス投票ありがとうございます。
もしBeoSound3がSDではなくメモステPROスロット搭載で、ATRAC3plus対応だったら…間違いなく発売日には僕の家に置かれていることでしょう(^^;)
by akoustam (2006-02-11 04:13)
>モンペリエさん
コメントありがとうございます。
え?社長A8持ってるんですか?似合わな~い(^^;)。ていうかそんなイヤホンで外で音楽聞いている姿、見たこと無いんですけど、マジ話ですか?(笑)
by akoustam (2006-02-11 04:16)