SSブログ

ミャンマー南部の風景 [ミャンマーちょこっと自転車旅行記]

一泊が25,000チャット(≒2,100円)という今回泊まった「アマラ・ゴールド・ホテル」ですが、とても2000円クラスとは思えない立派な朝食ビュッフェが用意されていて、朝から面食らってしまいました。そういえばミャンマーの宿って、割りと「朝食付き」がデフォルトな感じがありますね。

_DSC7626.jpg

そんなわけでのんびり朝食を食べていたら時間はみるみる過ぎていき、出発は8時となります。既にちょっと暑い…

_DSC7627.jpg

で、バゴーを出てさらに北に向かって走っていくと、大きなガソリンスタンド(コンビニ併設)があります。

_DSC7629.jpg

こういうタイプは去年旅したメキシコなんかでは当たり前の形式で、ガソリンスタンドを見つけると自転車野郎でも「オアシスだ」とホッとしたもんですが、ミャンマーでは初めてみました。ガソリンスタンドといえばボロっちいガソリンだけわびしく売ってるところばかりなので。

今後はこういう近代的な場所が増えていくのか、それこそが「フロンティアが発展していく過程」なんだろうな、という気もします。

そんな感じですから、この気温30度超えの大地で自転車を走らせるためには、街道沿いにある小さな個人商店で売ってる、冷えてるんだか冷えてないんだかわからないような飲み物が頼りに。

そういえば4年前のベトナムは電気冷蔵庫が個人商店レベルには普及しておらず、クーラーボックスに蓄えられた氷をいれて冷やすコーラやビールが定番でしたが、ミャンマーはそれなりに電気冷蔵庫は普及しているようです。

それでも「当たり」の店を引かないと、冷えてない飲み物が出てくるんですけどね。

そんな街道を走っていると、ミャンマー南部の様子がだんだんわかってきました。

まずこのミャンマーの背骨と言える、ヤンゴン-マンダレールート「AH1」は平野を延々と走るため、殆どアップダウンがなく、ひたすら直線道路ということも頻繁に起こります。

_DSC7637.jpg

で、平野の中でも耕作地は多くが水田。やはりお米大国ビルマということでしょうか。

なので水田地帯に入ると周りは平原のような風景になり、街路樹も無いので、太陽と向かい風に直でさらされることになります。

ところが、集落になると背の高い木が沢山生い茂り、まるで森のような様子になってくるのです。

_DSC7638.jpg

なので、走っていて前方はるか先に森が見えてきて、携帯電話基地局の鉄塔が立っていると、「お、あそこは集落だな」とわかります。

集落になれば木に囲まれて日陰も増えるし、向かい風も吹いてこないので断然走りやすくなるのですから、

「このまま森が続いてくれないだろうか…」

と嘆きたくもなってきます。

で、森と携帯電話基地局に加えて、前方風景にパゴダの塔先端が混じっていると「お、あさこは大きな村だな」とわかります。

大きな集落だとそれだけ大きなパゴダがあることが多いのです。

で、バゴーを出てしばらく走っていると、前方に金ピカに光ったパゴダが出てきました。

_DSC7631.jpg

これは「Payagyi」という村にある「Hpa Yar Gyiパゴダ」。

塔の表面が綺麗に磨かれて、キラキラと光っています。

そんな感じで、どこの集落にも大小様々な寺院・仏塔・寝釈迦があるものですから、走っているだけで色々なものと出会います。

_DSC7633.jpg

しばらく走って暑くなってきたら、水分補給。この店はコーラとかはなく、瓶のミリンダが限界。ただしちゃんと冷えてます。

_DSC7634.jpg

で、昨日に続いて頼んでもいないのに店のおじさんが「食べや」とばかりに菓子を出してきます。

_DSC7636.jpg

ミャンマーの田舎カフェはそういうノリなのでしょうか、もちろん菓子分のお代は払うんですけどね。

こうやってカフェでしばらく休んで、走って、一時間も走ると暑さにフラフラになって、またカフェに入ってを繰り返しながら進んでいきます。

途中のカフェでは子どもたちの注目の的となったので、写真を撮らせてもらいました。割りとミャンマーの子どもたちは恥ずかしがり屋。あまり写真に写ってくれないんです。

_DSC7640.jpg

_DSC7641.jpg

でもミャンマーの人々は自転車旅行者が珍しいのか、大人も子どもも走っている僕に「はーい」「はろー」「ばいばーい」と声をかけてくるので、久しぶりに応援の多い旅だなと感じます(ラオス以来?)。

走ること81km。ニアウンレービンという小さな街に着きました。この周辺にホテルのある街はないため、ここしか選択肢はありません。

で、ホテル探しとともに市場を回ってみると、これぞ発展途上国の市場!というノリで、衛生状態とかもうこれ大丈夫なの?というレベルで様々なものが売っています。こういうの大好き(笑)

_DSC7642.jpg

_DSC7643.jpg

そうして見つかった唯一のホテルは、なんと水道のみ(シャワーすら無い)・Wi-Fiなし・笑っちゃうほど汚い水回り、という状態なのに一泊20,000チャット(≒1700円)という高額。完全に足元見られているようです。

やはり全体的にミャンマーは宿が高いなぁ、食事や飲み物の安さに比較して宿だけは異常に高い。旅するのにそこだけがネックになりそうな国です。

だって宿の目の前のミャンマー料理屋台、おかず2品+スープ+ライスおかわりあり+つけもの小皿まで食べて1,000チャット(≒85円)ですよ(笑


nice!(6)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 6

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

寺(テラ)へ…風にひとりで ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。