SIMフリー iPhone 5 Review SIMカード篇 [携帯電話・iPhone]
と、2年おきに買い換えるのが僕のiPhone購入サイクルですが、今回は初めて2012年9月21日の国内販売開始日に動きませんでした。
それは何故かというと、SoftBank/KDDI両キャリアによってSIMロックされた日本版ではなく、自由に差し込むSIMを選ぶことが出来る「SIMフリー版」の登場を待っていたから。日本登場から4年が経過し、僕にとって3代目となるiPhoneでついにキャリア縛りからの卒業を決意したわけです。
そして我が家にやって来ました。
香港版(型番MD297ZP/A←この「ZP」が香港版を表す)SIMフリーiPhone 5です。
香港で売っているのは、日本ではSoftBank版と同一となる「GSMモデルA1429」。それが日本に輸入され10万円弱という売価で店頭に並んだので、一発奮起して手に入れました。16GBのブラック&スレート、お店では最後の一台でした(笑)。
というわけで、いつもの「開梱篇」からお送りしたいところですが、今回はなにせ初挑戦のSIMフリー版。しかもこの5で「nanoSIM」とSIMの形状がまたも変わってしまい、色々と思い通りに行かないことがありそうですから、4年前に引き続き、iPhoneレビューでは恒例かつ人気エントリーとなる「SIMカード篇」からお送りします。
まずiPhone 5のSIMカードスロットですが、iPhone 4と同じく本体から向かって右側面、中央付近にピンで取り出す「SIMカードトレイ」が有ります。
取り出し用工具がマニュアル類を収めた紙ケースの中にあるのもいつも通り、
4年前から見慣れた光景です。
この取り出し工具を、SIMカードトレイ脇の穴に差し込み、
強く押しこむと「カチッ」とトレイが押し出されてくるのもいつも通りです。押し込みにかなり強い力がいるのもiPhone 4と変わっていませんね。
しかし前述の通り、今回のiPhone 5は4/4Sの時の「microSIM」からさらに小さくなった、新形状「nanoSIM」。iPhone 4のSIMカードトレイと比べても、明らかに小さくなっています。
(左がiPhone 5のトレイ、右がiPhone 4のトレイ)
このトレイがブラック&スレートの側面を覆うメタルバンドと同じく、スレート色になっているのはさすがApple芸が細かいってところでしょうか。
そんなわけで、このままでは通常SIMもmicroSIM(ドコモで言うところのドコモminiUIMカード)もiPhone 5では使えませんから、結局購入者にnanoSIMを提供してくれるSoftBankかKDDIしか選択肢は無くなってしまいます。
その状況を打破するために必要なのが、microSIM登場時にも話題となったこいつ。
SIMを規格にあった大きさに切断してしまう「SIMカッター」、それもnanoSIM対応版です。
nanoSIMは、春の段階で既に欧州電気通信標準化機構(ETSI)の規格として決まっていたとはいえ、あちらさんは何事も動きが早いですなぁ…(笑)
そして切断したSIMをiPhone 5以外でも使えるようにするためのこいつも、同時に秋葉原で購入しました。
It's a ...史上、最も売れたアフィリエイト商品(爆)。「SIMアダプタ(通称:下駄)」です。
SIMカッターは中身を取り出すと、完全にステープラーとしか見えないようなナリをしています。
底面に通常SIMを差し込む挿入口があって、
パンチすることで、nanoSIMの規格通りの場所と大きさで切り取ってくれる、単純な仕組みになっています。
iPhone 5は、ドコモのXiが現在展開している2100MHz(バンド1)帯でのLTEに対応していますから、当然使いたいのはドコモのXi対応SIM。
今回のiPhone 4→iPhone 5への買い替えに合わせ、SoftBankのiPhone契約が不要となるので、 その番号をXiにMNPしてXiのmicroSIMを手に入れてきました。
しかし、もし万が一失敗したら、ドコモで手数料を払って再発行しなくてはいけなくなります(再発行手数料は3150円ですが、年一回の通常→ミニ/ミニ→通常といった形状変更は無料なんだそうです)し、通常SIMの周囲のプラスチック部分だけが切り取られる「通常→micro」と違って、nanoSIMは端子部まで切り取ってしまいますので、果たして本当にうまくいくものなのか自信がもてません。
そこで、期限が切れて不要となっているb-mobileのSIMを引っ張りだしてきて、カット練習をしてみることにしました。
SIM挿入口にSIMを挿し、
奥まできっちり入れ込んだら、
正常な置き方にして、上から一気に力をかけて…
「バチン!」
おおおおお、本当に簡単に切れてしまいましたよ。
iPhone 4のmicroSIMと比べるとこの大きさの違い。
確かにきっちりとiPhone 5のSIMトレイに乗る大きさになっています。
ただこのままiPhone 5に挿そうとすると、なんかSIMだけがほんの少し厚くて、取り出すときに引っかかりそうな感じ。
切断面に捲れも出ていたので、家にあった爪切りのヤスリを使って軽く磨いて形を整えます。
この練習用期限切れb-mobile SIMを差し込んだ結果は、それまで「SIMなし」表示だったiPhone 5が「圏外」表示に変化したことから、SIMを認識できていることは間違いなさそうです。
ではこれで自信がついたので(笑)本番に行ってみましょう。
今日手に入れてきたのはXi契約されたmicroSIM(ドコモminiUIM)。このままではSIMカッターにかかりませんので、microSIM→通常SIMアダプタに取り付けて通常SIMサイズにします。
これをまたもやSIMカッターの挿入口にさし込んで、
「バチン!」
おお、切れた切れた(笑)
こうなってくるともう訳がわからんっすね。
本番用XiSIMも爪切りのヤスリで軽く綺麗にして、iPhone 5のSIMスロットへGO!
結果は…
ほい、見事にドコモSIMを認識し、音声通話も3Gデータ通信も普通に使えます。もちろんXiのデータ通信料金「Xiパケホーダイ」対象で。
ただしSPモードではつながりませんので、mopera Uを契約。APNには「mopera.net」を設定しなくてはいけません。
実は最初、3Gデータ通信は使えなかったのですが(「PDP認証に失敗」というエラーが出た)、電源入れ直したらちゃんと繋がるようになりましたので、もし同じ現象が起きた方は再起動を推奨します。
これでインターネット共有のAPNにも「mopera.net」を入れれば、テザリングも使えますし、
快適環境で万々歳!と行きたかったのですが、どうしてもXiの電波を掴んでくれず、3Gのみでの動作になっています。
噂には聞いていましたが、確かにLTE ON/OFFなどの項目が出てきませんし、
どこを探してもLTE周りの設定が出てこないので、「iPhone 5はAppleが認可したキャリアのLTEサービスでしか動作しないようにしてある」というのは、本当のようです。
残念無念。
ま、LTEがなくても5GHz対応になった無線LANで快適につながりますし、現在のLTEエリアではまだまだ3Gが活躍する場面も多いですから、そこはまた2年経って買い換えるころに、何とかなっていればいいかなとゆったり構えることにします。
でも、iPhone 5はバンド3-LTEも積んでるから、EMOBILE LTEの電波だって拾ってるみたいなんだよなぁ…
なんとかならんものだろうか。
あ、いつものことですが、SIMカッターを使ってのnanoSIM製作とか、ドコモSIMでのiPhone運用とか、くれぐれも自己責任でお願いしますよ。何かあっても僕は責任持てませんので(笑)
次回は開梱編をお送りします。
【BlueSea】iPhone4/4SのMicroSIMカードをiPhone5のNanoSIMに簡単カット! NanoSIMカッター【BlueSea社製日本語使用説明書付き】
- 出版社/メーカー: BlueSea株式会社
- メディア: エレクトロニクス
Nano SIM MicroSIM 変換アダプタ 3点セット For iPhone 5 4S 4 ナノシム→SIMカードorMicroSIM MicroSIM→SIMカード
- 出版社/メーカー: mobee
- メディア: エレクトロニクス
すっげぇ〜スリル。
失礼。
読んでいる私としては、わくわくもありますが、
どきどきもありました。
次回開梱編楽しみにしております。
by Santa (2012-09-24 10:02)
「バチン!」の下りは緊張しました(笑)
やっぱり購入されたんですね、5。でも日本では高速通信が出来ないのは残念ですね。これから続くであろう続編を楽しみにしています。
by as (2012-09-26 21:51)
情報提供非常に助かりました!!
ドコモのXi契約ですが、sim freeのiphone5端末持って行ったら普通に発行して頂けるものなのでしょうか??
by TJ (2012-09-29 17:34)
すみません、お聞きしたいのですがiphone5のシムフリーで
SoftBankのシムカードでLTEバンドは拾えますか?
by アッキー (2013-02-10 22:11)