雪と荷物と因縁と [ベトナム縦断自転車旅行記]
これが生涯9度目の海外自転車旅行となる今回。
まぁいつもトラブル無しで終わらない僕の旅ですが（笑）今日は朝から大変なことに。
なんと首都圏が雪に見舞われるという事態に、自宅から最寄り駅まで自走のはずが、自転車を押しながら歩いて向かうという状態になってしまいました。
この旅のテーマは「史上最小・最軽量」。
どうにか20分歩いて最寄り駅に着きましたが、
当然靴も自転車用のビンディングシューズのみで普通の靴は使いませんから、雪でびしょ濡れ。つま先は既に冷えて痛くなりつつあります。
そんな中で自転車の梱包開始。いつもの輪行袋「超速FIVE」に5分で突っ込みます。
2年8ヶ月前のスペイン・フランス旅行で自転車を壊されてしまったので、今回から二代目の海外旅行用クロスバイクとなったのですが、タイヤが700Cと大きい以外はMTBと変わりませんから、手順もいつも通りです。
そしてこれから向かう先は真夏の国。まさか雪対策で厚着をしていくわけにもいかず、あの大雪の中を短パンに薄手のジャケットで電車に乗り込みます。
どう見ても「季節感の全く無い変なヤツ」です（笑）。しかも手には巨大な自転車の袋、周りの奇異の視線が突き刺さります…
日暮里まで移動したら、初の時速160Km出す新スカイライナーに乗車。
いやぁ速い速い。学生の頃は一円でも節約するために京成特急（notスカイライナー）で、のんびり成田空港に向かっていたのが嘘のよう。
わずか39分で成田空港に到着。時間があまり無いのですぐにチェックインを行います。
ところが、ここでもいつもの問題が待ってました。「自転車を手荷物として預ける」です。
過去何十回と飛行機旅で分解した自転車を預けて、超過料金を取られたのはデルタ空港の1回だけ、拒否されたことなどありませんでした。
前回大問題になった「重量20Kg」オーバー問題も、今回は荷物が少ないので14Kgと全く問題なし、これですんなりと思ったのですが…
「三辺の合計サイズが203cmを超えてます」
という指摘が入りました。しかも係員がメジャーまで持ってきて正確に計測して行きます。
何でも2011年4月から規定が厳しくなって、1cmでもオーバーしたら超過料金を取るんだそうです。
後輪も外して全体をコンパクトにしてみたりしたのですが、グランドホステスのお姉さんは「オーバーしてることに変わりありません」という冷たい一言。
なんでそんなに厳格な規定になったのか、遊びに対してホント厳しいなぁ…と悲しくなりましたが、もうこればかりは交渉の余地も無しで、15,000円の超過料金を支払うことになりました。あ～あ…
これから自転車旅行は大変になるなぁと考えながら、保安検査、出国審査、と通過し飛行機に搭乗します。
実は今回の旅は、6年前の東南アジア旅行に続いて全日空のマイレージ特典で飛ぶのですが（じゃぁ超過料金ぐらいケチるなよって？（笑））、乗り込んだボーイング767-300はエコノミー席も意外に立派で、快適にフライトできそうです。
日本時間午後17時40分。予定より15分遅れで飛行機は目的地に向かって飛び立ちます。
ここから6時間の旅になるのですが、エコノミーにもパーソナルテレビがあって退屈はしなさそう。
しかしなんで「あぶない刑事」（笑）しかもJ-POPアーカイブスも懐かしすぎ。
機内食は和食と洋食が選べましたが、和食をチョイス。
でも「かに玉」って和食でしたっけ？中華のような気がするんですけど＞全日空
いちお温かいお味噌汁が出たのは感動しました。
そんなこんなでWalkman A860のノイズキャンセリング能力に助けられながら（「ノイズキャンセル調整」というパラメータを「+5」ぐらいにすると、本当にエンジン音も減って静かになる）、とび続けること6時間。目的地に到着です。
今回の旅のスタート地点は…
この写真じゃ分からないですね（笑）放置民…もといベトナム第一の商業都市ホーチミンです。
そうあの1週間の沈没と水上マーケット記事から6年、僕はベトナムの地に帰ってきました！
前回の旅はホーチミンから南のメコンデルタだけを見て終わったベトナム旅ですが、今回の目標は「北」。首都ハノイまでの1800Kmほど快速自転車旅に挑戦です。
ただホーチミンのタンソンニャット空港に放り出されたのは、現地時間午後11時（日本とは時差-2時間）。自転車をピックアップしたら、
空気を入れて（これも成田空港のお姉さんに「抜く規定になってます」とタイヤの空気を強制的に抜かされた）、自転車を組み上げ、
1円＝247ドンで両替したら、夜中のホーチミン市に出て行きます。
こんな夜中にと思いますけど、東南アジアって夜も元気なんですよね。相変わらず無茶な走行のバイクだらけなのは、いつものベトナムといったところです。
僕自身も当てはありまして、とりあえず前回も沈没していた安宿街「データム・ブイビエン通り」を目指して、夜中のホーチミンを走って行きます。
途中道に迷ったので、初日だけは仕方がないかとあきらめてiPhone4を起動。
これで自動的にSoftBankからSMSが送られてきて、海外パケット定額の対象となる「VinaPhone」に接続されたのが確認できました。あとは日本と同じように使うだけ、ただし一日1980円ですけどね。
iPhoneで地図を見ながら走ること30分ほど。ベトナム時間0時前に、懐かしのデータム通りにやってきました。
ここまで来たら、やはり6年前と同じくホテルは「CAPITAL」でしょ、と思ったのですが見つかりません。
そこに「ホテルを探しているの？」と声をかけてきたお姉さん、向かいのホテル「QUOC TOAN」の人でした。
え～と、お姉さん、たぶん僕はあなたと6年前に会ってます。6年前僕は「10$は高い！」って文句言って向かいのCAPITALを紹介されました（笑）
あれから6年経って、さらに15$に値上げしていたQUOC TOANですがこれも何かの縁だろうということで、今回はここを宿とすることに。
まぁこの広いダブルベッドに、テレビ、ホットシャワー、エアコンまでついて15$ですから妥当な値段なんですけどね。
これでホーチミンの宿は確保。明日は一日のんびりホーチミンを楽しんで夏の気候に体を慣らします。暑いんだ、これが…
p.s. あのCAPITALはつぶれたんだそうです、残念。
NEX-5は荷物に入れてもらえたんですね。
史上最小・最軽量の荷物紹介をリクエストしまーす。
by 店員佐藤 (2012-03-01 07:24)
安全な旅行でありますように。
気をつけながらも楽しんでくださいね！
by hidex (2012-03-01 08:56)
すごい、すごい、すごいぞ。
ヴェトナムですか。
体調に気をつけて、事故に十分気をつけてくださいまし。
でも、大変そう。
by Santa (2012-03-01 09:46)
今回はベトナムですかぁ。楽しみですね。しかしながら成田のお姉さん、厳しいですね（涙）。ちょっとのオーバーくらい見逃してくれても良いのに・・・。しかしながら、出発から日本の大雪。6年ぶりのお姉さんとの再会とか、初日から色々なイベントたくさんですね（笑）
by as (2012-03-04 16:49)