GALAXY EXPRESS 999 ~Blu-ray~ [買ったモノ]
2009年9月9日、「999」の日ということで我が家にも届きました。
銀河鉄道999シリーズの中で映画公開された3作品を収めたBlu-ray Disc BOXです。
僕の人生に最も影響を与えたアニメは、言うまでもなく「機動戦士ガンダム」(いわゆるファースト・ガンダム)なわけですが、その次に影響を受けたアニメとなると、やはりこの「銀河鉄道999」でしょう。以前、冥王星が惑星から矮惑星に格下げになる、というニュースを取り上げたときも書きましたが、映画版は当時小学校に入る前の僕が“映画館で見た最初の映画”ですし、テレビ版の全113話に及ぶ長旅の、次々と新しい星へ進んでいくあの興奮無くして、僕の今の旅行好きは育たなかったと思いますんで(笑)
今回のBOXには特典として復刻版のドラマCDが二組付いてきます。
しかも、ジャケットの大きさこそCDサイズになってるものの、当時のLP紙ジャケット復刻デザイン。
本編はBDが三枚ということになります。
と言っても僕が見たいのは昭和54年8月公開の第一作。早速BDによって30年前の映像がどうなったのか、DVD版と見比べてみることにします。
↑こっちがDVD版。
まずはゴダイゴのTAKING OFF!にのって地球を離れるシーン、
↑BD版
↑DVD版
これは960×540ドットという“ハイビジョン解像度ではないテレビ”、有機ELテレビXEL-1に映し出した映像を撮影しているので、本来BDとDVDの映像で解像度に差はほとんど出ないはずですが、街の明かりを示す点の細かさが全然違います。
続いてトレーダー分岐点到着のシーン、
↑BD版
↑DVD版
全体に青みがかかって色がくすんでいたDVD版と違い、BD版は色にメリハリがついて、およそ30年前のフィルムとは思えない鮮やかさを持っています。コンピュータで修正でもしたのかな。
次は鉄郎がドクター・バンのカプセルを投げるシーン、
↑BD版
↑DVD版
やっぱりDVD版は色がくすんでコントラストも悪い感じ。BD版は最近制作されたアニメのような色鮮やかさを保っています。
最後はメーテルと鉄郎が別れ、999が発車するシーン、
↑BD版
↑DVD版
この写真だとBD版は色が沈んで999が見えなくなっちゃってますが、実際の色の良さは圧倒的にDVD版よりBD版。改めて見るとDVD版がいかにマスターに気をつかわずに収録していたかが分かります。
というわけで今回のBD-BOXは、東映も相当に気合いをいれて制作したようで、30年前の作品がまるで昨日公開にでもなったかのように蘇った色調と解像度で収録されています。これは2万円の価値が充分ありました。
今後BDの普及に従って、古いアニメがBD化される機会も大幅に増加すると思いますが、この999を一つのベンチマークとして、「マスターを出来うる限り忠実に修復して収録する」というやり方を徹底してもらいたいです。それはとりもなおさず、松竹・バンダイビジュアルに対する要望なんですけどね(ファースト・ガンダムのBD化早くやってください(笑))。
それにしてもこの銀河鉄道999映画第一作、名台詞が多くて泣けるなぁ。
アンタレス「だから言ったろう、撃たれる前に撃てって!」
ハーロック「男なら、危険を顧みず、死ぬと分かっていても行動しなければならない時がある。負けると分かっていても、戦わなければならないときが…」
鉄郎「永遠に生きることだけが幸せじゃない、限りある命だから人は精一杯頑張るし、思いやりや優しさがそこに生まれるんだと、そう気がついたんです。」
“正しい大人と出会い、導かれて、少年が大人へ成長していく。”
最近はひねたストーリーのものや、ただ身近な日常生活を描くアニメが多くて、こういう王道のSF少年アニメが作られなくなりましたからね。ちょっと懐古主義的ですが、今の子供達にこそPS3とセットで買って(笑)見て欲しいアニメです。
これは凄いですね。ここまで変わるものですか・・・
鉄郎の言葉が心にしみいる今日この頃です。
by Riever (2009-09-10 13:55)