PlayStation Phone? [Sony・MobileCommunication]
2月にバルセロナで開かれたMWC2009以来、新しい情報が途絶えていたSonyEricssonの新コンセプト“Entertainment Unlimited”ですが、本日UK本社より追加情報が発表され、コードネーム“Idou(アイドゥ)”は正式名称が「Satio」に、さらに縦型フルスライド+3インチ液晶の「Aino」、ゲーミングマシンを標榜する「Yari」が年末に発売になることが明らかになりました。
Visual communication like never before with the Sony Ericsson Satio (SonyEricsson)
Sound and vision set free with the Sony Ericsson Aino (SonyEricsson)
Twist, tilt, turn, smash - gesture gaming is here with the Sony Ericsson Yari (SonyEricsson)
PlayNow™ arena with movies brings feature films to mobile phones (SonyEricsson)
まずは2月の発表では概要だけで、細かい部分がさっぱりわからなかったIdouは、Satioという正式名称と共に細かい仕様も判明し、
・112.0 x 55.0 x 13.0 mm 126g
・3.5インチ 360×640ドット 1677万色フルタッチスクリーン液晶
・WebKitエンジンのフルブラウザ
・FMラジオ搭載
・GoogleMaps/YouTubeアプリ搭載
・1210万画素16倍デジタルズームカメラ+キセノンフラッシュ
といった2009年のSymbianOS搭載のハイエンドスマートフォンとしては、無難なスペックに落ち着きました。
で、今回僕がひかれたのはこれ、
噂されていたブラック、シルバーに加え、ボルドーがあること(笑)日本導入があるにせよ、個人輸入になるにせよ、買うならこの色に決まりました。発売は今年第4四半期ということで10月~12月ごろ。去年のXPERIA X1と同じようなスケジュールになりそうですね。
そして今日になって新たに発表された2機種。
一つは3インチ/16:9のタッチパネル液晶を縦型フルスライド筐体に搭載するという、日本ではよく見かけるタイプのジオメトリーをもった「Aino」。
プラットフォームはSymbianOSではなく、W880i等でもおなじみのA2プラットフォーム。このどちらかというとスマートフォンではなく、組み込みOS的なカタチで発展してきたプラットフォームを、今回あえてタッチパネル対応に拡張してくるなど、SonyEricssonが筐体の形状だけでなく、中のソフトウェアも日本的なやり方で対処しようとしているのが興味をひきます。
なのでネイティブアプリのインストールなどは無理ですが、その分最初から強力なアプリケーションを積んでいます。その目玉となるのが、
・PLAYSTATION 3 のリモートプレイ機能
Wi-Fiだけでなく3G回線でもそれが可能なのか、プレスリリースでは今ひとつ確証が持てないのですが、とにかくAinoを使えば「いつでも、どこでも、PS3内のメディアファイルにアクセス出来る」ということになっています。直接PSPのゲームが遊べるとか、期待されていた「PSP Phone」のようには行きませんが、これもある意味「PlayStation Phone」と言えるかもしれません。
そして欧州で売っている、PS3をデジタルテレビレコーダーに変身させるチューナー「PlayTV」が接続されていれば、ロケーションフリーのようにテレビ番組もPS3経由で楽しむことが出来るようです(イギリス・フランス・ドイツ・イタリア・スペインの5カ国限定)。
なお携帯電話としてのスペックは、
・104.0 x 50.0 x 15.5 mm 134g
・3インチ 240×432ドット 1677万色タッチスクリーン液晶
・810万画素16倍デジタルズームカメラ
・充電&PCシンク用スタンドとBluetoothステレオヘッドフォン標準添付
・FMラジオ搭載
といった感じで、日本でもミドルレンジ機として十分通用するような機能となっています。というかPlayStationファミリーは世界中を相手に商売していて、その戦略に乗っかって世界中で売るはずの携帯電話端末が、何故か本家本元の日本では発売される可能性が限りなく0に近い、というのもやっぱりへんな話です。なんでこうなのかな…
もう一つのYariはゲームを前面に押し出した機種。
プレスリリースを見ると、「日本以外では初の体感ゲーム機」という触れ込みになっており、日本人として誇っていいやら、苦笑していいやら(^^;)
こいつもA2プラットフォームの縦型スライド機となっていて、携帯電話としてはエントリー機とミドルレンジの中間ぐらいのスペックとなっています。
ちなみに3機種とも外部メモリはmicroSD(SatioとAinoは8GBが付属)、メモリースティックマイクロ(M2)は残念ながら終焉の時を迎えようとしているようです(涙)
あとPlayNowArenaでは映画の配信が始まるそうなのですが、Sonyのこれからの戦略を考えれば、PlayStationNetworkに統合した方がいいような気もします。まぁ、そのためには噂させるSonyEricssonからのEricssonの撤退と、Ericsson持ちの50%の株式をSonyが買い取って100%子会社化することが、必要になりそうですけどね。
以上、今回のEntertainment Unlimited追加情報を見てきましたが、やはりSatio(旧:Idou)はかなり期待できそう。Ainoも面白いんですけど、いかんせんA2なのでスマートフォン的な使い方は無理なのが痛いです。
そして今回からアルファベット+数字という型番をやめて、愛称で機種を表すようにしたわけですが、型番はこの前整理したばかりなのに何で今更?という気がしないでもないですし、北米版はインターナショナル版の愛称の最後に「a」の型番がつくので、SatioがSatioaになるなど、今ひとつわかりにくい表記になってしまっている感が否めません。
先ほどの親会社がどうなるかという部分もありますし、SonyEricssonも今後の戦略が固まらない状態がしばらく続きそうですね。頑張って欲しい、ていうかSatio日本に持ってきて欲しいんですけど。
愛野はテンションあがりますね
少なくても確実にPS陣営とソニエリ陣営は色々と可能性を模索してること
が確定しただけでもFUNにとってはうれしいニュースです
実現しないかな~PSPphone
by 通りすがり (2009-05-29 11:11)