最北の街：It's a ...：So-net blog

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最北の街　[日記] [編集]

昨日泊まった天塩町から稚内市までは、道道106号線という名物道路が走っています。

これが何故名物道路かというと、

このように信号無し・ガードレール無し・電柱無しという真っ直ぐな道が、国立公園でもあるサロベツ原野の中を走っているからです。南米・ヨーロッパ・アジアなどで大陸を旅した僕にとって、こういう「何もないただひたすら真っ直ぐな道」というのは、ごまんと出会ったことのある道路ですが、こういう道路が日本で体験できるのはここぐらいなもの、バイク・自転車旅行をする人々がこぞって走りに来るのもよくわかります。

今日もバイク乗りの人たちにたくさん出会いましたが、中には50代以上とおぼしきおじさんライダーも。

僕も年をとってもいつまでも、こうして遊び心を忘れないようにしたいものです。しかしおじさんたちワイルドだぁ。

で、朝9時に天塩町をスタートした僕らは、すぐにこの道道106号線に入り追い風に乗ってスピードを上げていきます。

しばらくすると目の前には風力発電所群。

28基の風車が一列に並んで回っている姿は圧巻でした。

またこの道は晴れてさえいれば、常に海の向こうに利尻島の利尻山（利尻富士）が見えているはずなのですが、今日は曇りがちの天気だったため、ほとんど見えないままでした。いちおうこの写真の真ん中には利尻富士の山頂部分が写ってるんですけどね。

70Km強に及ぶサロベツ原野ルートを走り終わると、そこは稚内市の北端にあたる野寒布岬。宗谷岬よりは南に位置するため、北海道最北端の地ではありませんが、より大陸に近いため、自衛隊の巨大なレーダー施設があります。

こうやって僕らの安全は守られているんですね。

そんなわけで昼の12時半、野寒布岬に到着。14年前には宗谷岬しか行かなかったので、僕も今回初めてやってきました。

そして今回の一週間に及ぶ第二回北海道自転車旅行は、これにて実質的に終了。明日は朝から「スーパー宗谷」に乗って、札幌に戻らなくてはいけないのです。苫小牧から走ること約370Km、短い旅でしたが充実した5日間でもありました。

ここからは稚内市内に移動。お昼ご飯は観光案内所で勧められた「北の味心　竹ちゃん」に行ってみます。

ここで食べたのは「たこ天丼」890円。タコは地元宗谷産で、とれたてのモノをそのまま天ぷらにしているので、タコとしての強い弾力を持った食感の天ぷらになっています。

その後市内を散策。街中の看板にロシア語での案内があるところに「国境の街　稚内」の今を感じました。

一方泊まったところは市内の丘の上にある「稚内森林公園」にあるキャンプ場。ここも無料のキャンプサイトなので、結局5泊で宿泊代は200円ということになってしまいました（その分食費が異様にかかってますけどね(^^;)）

そしてこれも外せない走った後の温泉。稚内は街のど真ん中に「港の湯」という公衆浴場＋市場という最新の施設があり、中は樺太の歴史資料館だったり、昭和30年代を再現したちょっとしたテーマパークになっていたりする（この施設の目の前にある稚内副港が昭和30年代はスケトウダラ漁でものすごいにぎわいだったため）など、市民の皆さんが気軽に利用できる良いところでした。