北海道を遊び尽くせ [日記]
都会のような光害の無い焼尻島でも、実は満天の星を楽しめるのはほんの数時間しかありません。それは何故かというと緯度が高いおかげで朝がやたらと早いから。
正式な日の出は3時50分ごろなのですが、3時前には空が明るくなってきて星は全く見えなくなってしまったのです(つまりそんな時間まで起きていた(^^;))。
そこから就寝して起きたのはまたもや朝の7時。キャンプなので、朝食はテントをしまいながらパンをほおばるようにすませることになります。
これは何をしているかというと、結露で濡れたテントの底面部を干しているところ。保水性のない化繊で出来ているので、こうしておけばものの3分もしないうちに乾きます。
準備が終わったら、昨日廻れなかった島の残り3/4をぐるっと自転車で走っていきます。
この道は島の生活道路でもあるのですが、車も滅多に通らず快適なサイクリングが楽しめました。島の西端に行くと、海の向こうにはとなりの天売島が見えます。
続いてそのまま島の北側に回ると、フェリーが発着する東浜港とは違う西浦漁港にたどり着きます。そこではなにやら朝の漁の水揚げ中。
ヴィンセントと二人でしばらく見学していたのですが、どうやらウニ漁の漁師さん達のようです。
ウニはこの6月中旬~9月ぐらいまでが漁のシーズン。聞いてみると今年は海が時化ることが多く、今日が今年の初水揚げなんだそうです。漁法は海の中にいるウニを長い柄の銛で一つ一つ刺して引き上げる方法で、それでも朝の6時からの3時間弱でこれだけ獲れるんですね。
で、珍しいフランス人と貧乏そうな日本人の二人が、物欲しそうにこんなモノを見ているもんですから…
お裾分けをもらっちゃいました(^^;)。なんと獲れたてでまだ生きているウニを6個も!!!漁師さんありがとうございます。
というわけで、二人でナイフを取り出してそのまま生ウニを真っ二つにしていただきます。
ああ、朝っぱらからなんと贅沢な食事な事か。
幸せな朝食を食べ終わったら、帰りの船に乗るためにまた東の港へ。出発まであと1時間ほどあるので、今度は乗る前に昼食を食べてしまおうということになりました。
で、港の「島っこ食堂」で頼んだのが、カレーライス。
しかしこれもただのカレーライスではなく、地元で獲れたホタテとタコを、ムール貝の出汁で煮込んだ特製のシーフードカレー。単に具がシーフードなだけのカレーと違い、ホンモノのシーフードカレーという風味がします。
そんなこんなで満喫した焼尻島を後にして、昼の12時20分、24時間ぶりに北海道本島に戻ってきました。
ここからは昨日の続き国道232号線「萌える天北オロロンルート」を北上していきます。
(しかし“萌える”道ってどんな道じゃ)
景色も昨日に続いて緩やかな丘が連続する日本海沿いのまっすぐな道。今日の目標地点天塩町までは60Km、約3時間強の自転車旅です。
途中道の駅(ドライブイン)で補給食代わりに食べたのは「ミニいももち」
北海道はイモも美味しいんだよなぁ。道東の方でじゃがバターとか食べたい。
そんなこんなで体力のあるヴィンセントに引き離されながら、どうにかゴール地点の天塩町に到着。宿泊先は天塩町の外れにある「鏡沼海浜公園」。ここにはテントを張るキャンプ場(500円)もあれば、コンテナ+畳のライダーハウス(200円)も選べます(その他バンガローなんかもあり)。
(今回4泊目にして初めて有料の宿泊施設に来た)
そして一昨日に続いて北海道自転車旅行の醍醐味と言えば…
はい、またもや温泉です。しかもこの天塩温泉「夕映」は鏡沼公園に併設されていて、すぐ隣にあったりします。二人で荷物をライダーハウスに置いたら、さっそく温泉へ。
これがまたすごい施設でして、日本海に沈む夕日や海の向こうの利尻富士(利尻島)を見ながら入れる露天風呂や、宿泊施設まで併設された「町民保養センター」となっていて、綺麗なお風呂を思い切り楽しんでもわずか500円。
日焼けの痛みでのんびり湯につかることが出来なかったのが残念でしたが、風呂上がりには定番のこんなものも。
そして贅沢三昧だった今日の極めつけは夕食。
自炊するのも面倒だし、町中の飲食店は田舎町ですから夜はほとんどやっていません。なので施設内にあるレストランに行ってみたところ、春の特別メニューが提供されていて、それがとんでもないことになっていました。
この寿司御膳、この内容でいったいいくらだと思います?ちなみに寿司ネタは地元産のものがほとんどだそうで、
これが一人前1,200円ですって、いやマジありえない。
おそらくここが町営の施設=税金で設立・運営された公共の施設だからでしょう。やれハコモノ行政だ、やれ税金が高いだ、と政府に色々言うのも大切ですが、せっかく国民のためにこれだけのサービスが行政側から提供されているのですから、もっと日本人はドンドン出かけていって、こういう安くて便利な施設(場所は不便なところにありますが)を遊び尽くして、自分が払った税金分取り戻すっていう考え方も必要なのかもしれませんね。
食事代よりも安い宿に泊まれるところも
すごい話に思えます。こうやって旅の様子を
拝見していると日本ではないみたいに思えつつ
食事シーンで日本を旅しているのかと思い出して
しまいます。
ところでVAIOはどこで充電しているんですか?
ずーっと移動しているのでコンセントとか
利用できないはずなのに。
by 店員佐藤 (2008-06-27 23:29)
はじめまして。オレも昔何度か北海道は旅したので(バイクですが)、とっても懐かしく、そして楽しく見させて頂いてます。
ウニうらやまし~っす!!!
by asurada (2008-06-27 23:56)
漁師さん、やさしいですね。旅先でこういうことがあると、なかなか嬉しいものです。
というか夕食が「supper」じゃなくて「dinner」ですね。しかも安いと来て、良いことづくしですね。
私も気になったのですが、充電はどうしているんですか?
あの・・・(確か)45,000円くらいのソーラーパネルですかね?
by Riever (2008-06-28 01:29)
北海道の人って、仲良くなるととんでもなく気前がいい方が多いんですよね。
akoustamさんが、北海道の大自然でドンドン『充電』されて、日増しにイキイキされていくご様子が羨ましいです。
by 蔵三 (2008-06-28 09:21)
とりあえず今、カレーと寿司とウニとカレイの唐揚げが食べたいです(爆)
by かつぽん (2008-06-29 12:22)
初めまして。
以前からちょくちょくのぞかせて頂いてましたが、北海道自転車旅行編、とても面白いです。
旅行記を楽しみに読ませていただいてます。
今後も事故に気をつけて楽しい御旅行を!
by オビ (2008-06-29 17:25)
朝なのに・・・・・
猛烈にカレーが食べたくなりました。
ご馳走さまです。m(__)m
by Virgo (2008-06-30 07:47)
気前が良いですね、見学してるだけでお裾分けがもらえるなんて!
でも、ボクはウニ苦手ですが(笑)
萌えるって、受けました(笑)
ヴィンセントはフランス人なんですね。徐々に彼の正体が明かされていくんですか?(笑)
やー、しかし、寿司1200円は安いですね~。
by kozy (2008-06-30 10:34)
ジャガイモは苦手なのに
北海道で食べたホットケーキミックスをまぶして揚げたおいもは美味しかったなぁ。。。
by sundayblue (2008-06-30 16:17)