SonyStyleStoreが欲しい! [Sony・全般]
のっけから過激なお話ですが、僕はAppleという会社がそれほど好きではありません。
会社にはMacが何台もあって、普段から使うことがありますが、PCにくらべて特別使いやすいパソコンだとも思えませんし、なんだかんだとiPodを持っていた過去もありますが、音質は…ですし、iTunes含めこれまた使いやすいと思ったことがありません。
そんな僕でも、Appleはうらやましいなぁ、Sonyもこういうことできないかなぁ、と思ってしまうのが…
The Apple Store (apple.com/jp)
全国に増えつつあるApple Storeです。
いやいやSonyだって銀座とか大阪とかお台場に、ショールームとかSonyStyleStoreがあるだろう、というご意見もあると思います。
Welcome to Sony Showroom (sony.jp)
確かにそうなんですが、なんかこういうの見せられると、メッセージ性というか、訴求力というか、アピール度というか、マーケティングのうまさの違いを感じてしまうんです。
国内最北端のアップルストア:iPodイベントで札幌は変わるのか?(ITmedia +D PC USER)
Sonyも新製品にあわせ、表参道やら渋谷やらをジャックしてみたり、αなんて全国でイベントキャラバンをしてますので、Sonyだってこういうことが出来ないわけではありません。
なのに何故Appleとの差を感じるのか、やっぱり最後の「購入」という場面が、個々の販売店に任されてしまっているので、訴求から購入に至るまでのSonyのメッセージ、買ってから使うまでの統一した演出が行き届かないからだと思うのです。
昔書きましたが、僕は家電量販店が大嫌いです。
汚らしい製品展示、品性のかけらも無い赤い値札、異様なまでにうるさい店内、製品に対する知識も愛もない質の低い店員…
とてもこんなところでモノを買おうという気になりません(お前の仕事も、そのマイクでがなりたてるうるさい店員の一人になることだろう!と言われるとそうなんですが(^^;))。
MacやiPodも量販店に行ってしまえばそういう売られ方をされていますが、少なくともApple Storeに行けば、大声で呼び込みするような店員でなく、ジーニアスという専門知識を持った人物の話を聞くことも出来ますし、きっちりと展示された製品を見ながら吟味することも可能です。そして実際にその場で買って持ってかえって、家でパッケージを開けて…とAppleの考える一貫したコンセプトの中で買い物が完了します。
これがSonyの銀座やお台場となると、見ることは出来ても買い物相談とか実際の購入はWebや電器店任せ。大阪もその場で持って帰れるわけではなく、後日SonyStyleからお届けと、購入までをその場で完了とならないのが、どうしても最後の詰めの甘さを感じてしまいます。
こうなってしまう理由は、やはり昔からある販売店とのしがらみなんでしょう。実際今やメーカーよりも販売店の方が圧倒的に力関係が上で、こことの関係が崩れてしまうと販売は急減速することになります。
後藤重治のPC周辺機器売場の歩き方:第3回:直販サイトよ、どこへ行く(ITmedia +D PC USER)
後藤重治のPC周辺機器売場の歩き方:第10回:「応援販売」が販売店を滅ぼす(前編)(ITmedia +D PC USER)
後藤重治のPC周辺機器売場の歩き方:メーカーの「応援販売」が販売店を滅ぼす(後編)(ITmedia +D PC USER)
こうして徐々に販売店とメーカーの微妙な関係が、表に明らかになってきてますが、結局Sonyが直販サイトを運営する程度ならまだしも、リアル直営店舗をやるのは販売店側が許さないという事情もあると思われます。
でもやはり僕にはやって欲しい。アメリカのように全国にSonyStyleStoreを展開して、Sony製品をゆっくり見て、楽しんで、相談して、買って帰れるような店舗が欲しいんです。
そうすることでSony全体のメッセージを市場に伝えることが出来ますし、量販店ではバラバラのフロアに置かれていて、相乗効果が発揮できていないSony製品だって、もっと「両方買えばこういうことが出来るんだよ。」ということを実際に見せられると思うのです。
まぁそういう意味では、ここのお店が一番僕の理想、「Sony製品が何でもつながっていて、触って体験できて、恐ろしく詳しい専門家がいて、購入に至るまでトータルで“演出”されている(その場で持って帰れませんが)」に近いのかもしれません。
しかしこういう努力を、各販売店の担当者さんの熱意任せにしちゃってるのもどうなんですかねぇ。
一字一句非の打ち所がなく完全に同意いたします。
僕も小売業に携わる人間として危機感を感じなくもないんですが、
いち消費者として考えるとその方がずっと健全ですからねぇ。
by かつぽん (2007-06-04 14:22)
たしかに、今の家電量販店にはゆっくりと商品を比較できる環境
では無いような気がします。
例えば、テレビなども店頭の見栄えだけを重視しすぎて、どうしても
派手な画像にしなければいけないジレンマがあるし………
(BRAVIAのAシリーズの取説には、スタンダードモードが最適と書いています。やっぱり技術者も忠実な画像で楽しんでほしいといった気持ちがあるんだなぁ………)http://plusd.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/0612/29/news005_2.html
製品をよく熟知していて、量販店にはないサービスといえば、
やっぱり直営店の復権が必要な気がします。
買う環境の質も、これからは重要になってくる気がします。
by Akihito(・。・) (2007-06-04 19:41)
中国に行くと、ソニエリショップがあるので日本でも是非やってほしいです。とはいっても公認かどうかは良くわかりません。売ってるものは本物なんですが…
by kAbajyU (2007-06-05 11:23)
誰が見てもソニーだっていうロゴがほしいなぁ。
アップルのロゴは分かりやすいです。
by (2007-06-06 07:48)
すみません。。。絶句してしまいました。(^_^;)
こんなにウチのことをほめても何もでませんよぉ。。
というか、全然、至らぬ点ばかりですので、
akoustamuさんの理想のショップになるべく
今後も、努力していきたいと思います。
* しかしこういう努力を、各販売店の担当者さんの
* 熱意任せにしちゃってるのもどうなんですかねぇ。
いえいえ、そんなことはなくて、有形無形の応援を
当店も他のソニーショップさんもいただいています。
アップルストア。。。いいですねぇ。でも、それと同じモノを
作ってもマネにしかならないわけで、ソニーさん、
ソニースタイルさんは、さらにその先をにらんで準備を
していると思いますよ。
年頭に「今年はちょっと屈む年になるかもしれません。
来年のために。。。」というお話もありましたから。
こういうお話を聞くと、私も海外のソニースタイルストアとか
見学しに行ってみたくなりますねぇ。
by 店員佐藤 (2007-06-06 11:19)
時折拝見させて頂いております。
> アメリカのように全国にSonyStyleStoreを展開して
本当に現実をご存知でしょうか?
ただ展開すればいいというものでもないのですよ。
> Sony製品をゆっくり見て、楽しんで、相談して、買って帰れるような
> 店舗が欲しいんです。
はて?そんなSSSがUSにあったかな。随分見て回りましたが。
USソニスタの実情をご存知なら、このようには決して思わないと思うのですが。。。
時たま見受けられる思い込みによる断言、楽しく読ませて頂いております。
夢を持って語られるのはいい事ですね。
by いつも面白く読ませて頂いております (2007-06-07 23:08)
>かつぽんさん
コメント&ナイス投票ありがとうございます。
今のデジタル化で、差別化が困難になってきた電機製品に、どうやって魅力を与えていくかとなると、やはり僕は製販一体による一貫した世界観の提供だと思うんですよね。
買う行為そのものも楽しめるということを、Sony自身が主導して提供して欲しいですね。
by akoustam (2007-06-11 00:03)
>Akihito(・。・)さん
コメントありがとうございます。
テレビの展示のひどさは言うに及ばず、僕は家電量販店のあの空間にいることが苦痛以外のナニモノでもないんですよね。とにかく静かに落ち着いて商品が見られる状況にない。
安く売っているということに価値をあまり認めないのもあるんですけど。
by akoustam (2007-06-11 00:07)
>kAbajyUさん
コメントありがとうございます。
ソニエリショップ!僕もホーチミンで行きました。単にソニエリだけが売っているというだけで、これといって特長は無かったんですが。
これは日本の場合は直営店以前に、まずはキャリアとメーカーを引き離して、キャリアは電話回線を、メーカーは端末を売るというカタチに変えるのが先決ですね。
by akoustam (2007-06-11 00:11)
>はっちんさん
コメント&ナイス投票ありがとうございます。
アップルストアはとにかくわかりやすいですよね、外観といいコンセプトといい。Sonyだったらついでに修理受付のサービス拠点も統合して、「ソニーだったらここ!」といえる総合ソニーストア化出来るといいかもしれません。
by akoustam (2007-06-11 00:14)
>店員佐藤さん
コメント&ナイス投票ありがとうございます。
結局当のご本人を呼び出してしまいました(^^;)。C-TECさんのように買う前のから、Blog、メルマガで楽しませてもらい、購入相談から実際の購入までも一貫して「店員佐藤」のコンセプトの中で楽しめるというのがいいんですよね。
でもいくらソニーから援助かあっても、街をジャックしてとかになると、C-TECさん単独では出来ないし、やっぱりSonyとの完璧な連動があって初めて実現できるようなこともあると思うんです。
ソニーショップさんはホント皆さん頑張ってらっしゃって敬服するのですが、この皆さんの熱意を何とかまとめて一つの方向に持って行けないかなぁと思うのです。
by akoustam (2007-06-11 00:18)
>いつも面白く読ませて頂いておりますさん
コメントありがとうございます。
すいません、またまた僕の文章不足で真意が伝わらなかったようで申し訳ないです。
僕もアメリカでSonyStyleStoreを見たことがあります。で、あれをそのまま持ってこいとは思ってません。まずはアメリカ並みに直営店を「展開すること」が重要で、コンセプト作りから店舗運営は、アップルストアのようにちゃんと一貫した考えでしっかり作り込まないと意味がないでしょう。アメリカのは単に製品が置いてあるだけですから。
どっちにしても、僕は今の日本の下品な電器量販店では、Sonyの世界観は伝えられない、メーカーが製販一体となって、顧客が製品を手にするまで世界観をコントロールした売り方「も」必要だという考えです。
by akoustam (2007-06-11 00:25)
>製品に対する知識も愛もない質の低い店員
確かに量販店の店員、ひどいものですよね。営業にかり出されている人は、「売れればいい」なんて上から出ているのでしょうが、それだけに「売れるためなら何でもする」ところがある気がします。
「何でもする」が、いい方向ならまだ良いのですが、適当に推し薦めたりするところは問題があると思います。
本当に、『愛』は大事なんですけどねぇ・・・
by Riever (2007-07-02 23:59)