SonyEricsson W880i Review Bluetooth篇 [Sony・MobileCommunication]
W880iレビュー、今日はBluetoothを試してみます。
一体誰が邪魔をしているのか、DoCoMoとauではいっこうに進まない、Bluetoothの携帯電話搭載ですが、日本以外の国では、超ローエンドの一部機種を除いて、搭載するのが当たり前になっており(その点においてはBluetoothほぼ標準のSoftBankは評価できる)、W880iも当然搭載しています。
しかも対応プロファイルにA2DP/AVRCPがあるのですから、僕が持っているガジェットの中で、組む相手といえば、これ。
VAIO周辺機器、Bluetoothオーディオコントローラー VGP-BRM1です。
これは以前購入したときに、NOKIA 6630(702NK)と接続するレビューをお伝えしましたが、702NKはA2DP/AVRCPに対応しておらず、あくまでも携帯電話のハンズフリーとしての使用にとどまっていました。
しかし今回のW880iならワイヤレスヘッドフォンとしても機能するはずなので、さてどんな結果になるか。
ペアリングのやり方は702NKのときと一緒です。まずはW880iのMenu→Settings→ConnectivityでBluetooth機能の設定にやってきます。
Turn on でBluetoothをON状態にし、
My devicesのNew deviceから、
機器検索に入ります。
この直後にVGP-BRM1の「OPR」ボタンを7秒押して、登録モードで電源を投入。W880iが見つけたら左ソフトキーで選択し、
ペアリング作業に入ります。
するとW880iにVGP-BRM1のパスコードを入力せよという画面が出るので、パスコードを入れて、
無事ペアリングは完了、アイコンを見るとハンズフリーデバイスとして、VGP-BRM1は表示されるようです。
ただし、ここでServicesというサブメニューから、対応しているプロファイルを出してみると、
ちゃんとHFP/HSP/A2DP/AVRCPが使えることがわかります。
というわけで、一応慎重を期して双方とも再起動。自動で認識するよう設定してあるので、すぐに二つが接続され、電波表示の隣にヘッドセットがつながっていることを示すアイコンが出てきます。
これで問題なく動作するのですが、何度か試したところわかったのが、My devicesのサブメニュー「Allow connection」で「Always ask(常にW880i側からVGP-BRM1にペアリングのリクエストをかける)」に設定している場合、W880iより先にVGP-BRM1の電源を入れておかないと、うまく接続出来ないようです。
というわけで接続がうまくいってしまえば、快適そのもの。W880iが待ち受け画面中でも、VGP-BRM1の再生ボタンを押すと、自動的にWalkman Playerが最小化状態で起動し、音楽が流れ出します。画面上にはアーティスト名・曲名がスクロール表示されるのもなかなか面白いです。
VGP-BRM1で音量調節も出来ますし(BRM1内で音量調節しているので、W880iの音量をコントロール出来るわけではない。W880iは音量バリアブルでなく、フィックスで音楽を流している状態。)、トラック送り/戻しもちゃんと動作します(都度何かを調整しているのか、曲の冒頭0.2秒ぐらいが音が出ないのがいただけないところ。これは有線でも大きな曲間ギャップがあるので、W880iの処理の問題かも。)。ちなみにBRM1の側面にあるフォルダ送り/戻し機能は機能しませんでした。これが機能してアルバム全体をとばせたりすると便利だったんだけどなぁ。
ちなみに音質はワイヤレスの割に悪くないです。優先接続の時に比べドンシャリ感が増しますが、電車の中とかで聴く分なら全く問題ないレベルでしょう。まぁW880iの音質というよりVGP-BRM1の音質傾向なんでしょうが。
なお、VAIO type U-ZEROとつないで音楽を聴くときと比べ、Bluetoothの電波が安定しているからでしょうか、途中で音が途切れたりすることはありませんでした。家の中でも壁一枚程度なら苦もなくストリーミングしてくれます。
で、この音楽を再生しているときに電話がかかってくるとどうなるか、音楽は停止され、ヘッドフォンにはVGP-BRM1が内蔵している着信音が流れ、W880iはW880iで、内蔵スピーカーで設定された着信音を鳴らします。残念ながら(残念なのか?(^^;))着うたをヘッドフォンに流す仕様にはなってないようです。
このとき気づいたのですが、VGP-BRM1に内蔵されているあの着信音って、海外向けSonyEricssonの標準着信音だったのですね(NOKIA TUNEみたいなものか?)。こういうところで横の連携があったとは驚きです(笑)。
着信中に再生ボタンを押すと電話がオフフックされ通話開始。通話終了は停止ボタンというのはNOKIAの時と同じですね。このときW880iの音楽は一時停止となっており、電話を切ると同時に再生が再開されて音楽がフェードインしてきます。
質量71gという超軽量3G機であるW880iに、ワイヤレスヘッドフォンがどれほど意味があるかはわかりませんが、オーディオストリーミングにもハンズフリーにも対応している、携帯電話とヘッドセットを組み合わせると、非常に便利に使えることは間違いなさそうです(比較的大柄なSonyEricsson P990iやNOKIA N95だとさらに便利さを実感できるかも)。
だからDoCoMoやauの携帯も、「音楽携帯」を名乗るなら最低限A2DP/AVRCP対応Bluetoothは搭載しろ、とあれほど言っているのですが…
というわけで、音楽の方は快適に使えるのですが、問題はPCとW880iのBluetooth接続。実はこれが未だにうまく行っておらず悪戦苦闘中です。
Bluetoothを内蔵しているVAIO type U-ZEROには、Bluetooth設定ソフトがあり(なぜか東芝製…Sony謹製のBlueSpaceはどこ行った!)、これでペアリングをしてみました。
新しい接続で機器検索をかけ、W880iを見つけた後、パスコードを入力する画面に来ます。
パスコードでペアリングも完了したら、エクスプレスモード(簡易モード)だとダイヤルアップネットワーク(DUN)プロファイルで認識されるので、APNの設定画面が出てきます。
ここでSoftBankの「アクセスインターネット」の設定を入れて、ダイヤルアップ接続しようとするのですが、どうしてもエラー734が出て接続できないのです(もちろんID、パスは間違っていない)。
しかたないので、今度はSonyEricsson PC Suiteを使ってtype U-ZEROとW880iをつなげてみます。
この「接続方法」から、Bluetoothのペアリングウィザードが立ち上がりまして、
W880iの検索も問題なし、
ペアリングも成功した、となります。
ところが、これでもSonyEricsson PC SuiteがW880iがつながったことを認識してくれません。どうもCOMポートの割りあてが悪さをしているのでは、というところまでは原因追及できたのですが…
ちなみにDUN以外のHIDプロファイルなどでは正常動作し、
このようにHIDプロファイルなどで接続することもできます。HIDでつなぐと、W880iの十字キーがtype U-ZEROのマウス代わりにポインティングデバイスになるという、へんてこなアプリを使えて面白いです。
ちなみにVGP-BRM1の時のように、ペアリング成功後に対応サービスを呼び出すと、
このようになっていて、DUNが出てこないというちょっと不思議な状態です。
このようにちゃんとConnectedになっているんですけどねぇ。
しばらく悪戦苦闘は続きそうです。
はじめましてこんにちは。
このページを見て、W880iを購入して使用しています。
ヘッドフォンはモバイルキャストのMPX3000Rを使っています。W880iは小さくて使いやすいですよね。機能も盛りだくさんですし。
私もPCやスマートフォンをW880iに接続しようとしているのですが、なぜか接続できません。特にスマートフォンでは、ダイヤルアップのサービスがあるのに、W880i側から接続することができません。ペアリングはできているのですが、サービスにダイヤルアップってでないんですね。なんでなんでしょうね。この記事のその後どうなったか教えていただければ幸いです。
by digi太 (2008-05-05 17:23)