後継者と呼ばれる男 [Le Tour de France 2006]
ツール・ド・フランス、第12ステージはピレネーとアルプスの、両山岳ステージの間にある、中休みのようなステージ。リュションを出てカルカッソンヌまでの211.5Kmです。
中休みのようとはいえ、毎年このピレネー・アルプス間のステージでは、総合にあまり関係ない選手の大逃げが頻繁に起こります。今年逃げを食らわしたのは?
J SPORTSより
ディスカバリーチャンネルのポポビッチでした。
26歳と比較的若いポポビッチですが、ランスのいたディスカバリーチャンネルチーム所属ということで、「ランスがチームの後継者に指名した男。」とツール新人賞を獲った去年あたりから騒がれていました。
ただしランスが「次の世代のチャンプ。」と呼んでいたのは、今年前半でリタイアしてしまったバルベルデ。ポポビッチがどれほどの力があるのか、僕も今ひとつ測りかねていました。
そして今日逃げ切ったことによって、トップであるランディスとの総合タイム差は4分15秒の10位。
これはポポビッチもいい位置につけてきた、ように思えるのですが、ランディスがポポビッチが大きく逃げるのを容認したということは、ライバルとは認めていないということ。やっぱりまだポポビッチは、期待の若手レベルを抜けきれていないのかもしれません。
ランス・アームストロングは、この状況をどう見ているのか、聞いてみたいところです。
■第12ステージ結果
1位 ヤロスラフ・ポポヴィッチ(ウクライナ、ディスカバリーチャンネル) 4h34'58"
2位 アレッサンドロ・バッラン(イタリア、ランプレフォンディタル) +00'27"
3位 オスカル・フレイレ(スペイン、ラボバンク) +00'29"
4位 クリストフ・ルメヴェル(フランス、クレディアグリコル) +00'35"
5位 トム・ボーネン(ベルギー、クイックステップ) +04'25"
6位 ロビー・マキュアン(オーストラリア、ダヴィタモンロット)
7位 フランシスコホセ・ベントソ(スペイン、サウニエルデュバル)
8位 エリック・ツァベル(ドイツ、ミルラム)
9位 ダニエーレ・ベンナーティ(イタリア、ランプレフォンディタル)
10位 トル・ハスホフト(ノルウェー、クレディアグリコル)
■個人総合成績
1位 フロイド・ランディス(アメリカ、フォナック) 53h57'30"
2位 シリル・デッセル(フランス、アージェードゥーゼル) +01'08"
3位 デニス・メンショフ(ロシア、ラボバンク) +01'01"
4位 カデル・エヴァンス(オーストラリア、ダヴィタモン・ロット) +01'17"
5位 カルロス・サストレ(スペイン、CSC) +01'52"
6位 アンドレアス・クレーデン(ドイツ、Tモバイル) +02'29"
7位 マイケル・ロジャース(オーストラリア、Tモバイル) +03'22"
8位 ファンミゲール・メルカド(スペイン、アグリチュベル) +03'33"
9位 クリストフ・モロー(フランス、アージェードゥーゼル) +03'44"
10位 ヤロスラフ・ポポヴィッチ(ウクライナ、ディスカバリーチャンネル) +04'15"
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