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この夏の富士通は面白い! [気になるモノ・コト]

先日発表された夏VAIOですが、残念ながら僕が期待していたBlu-ray Discドライブ搭載のtype R国内版はラインアップになく、どうやらしばらく待つことになりそうです。

というのも、2005年の夏VAIOは、4月12日に大きな発表が行われた後、5月11日にtype T、当時Pentium Dの正式発表待ちをしていたtype Rが5月27日と、都合三回にわけて夏モデルが登場していて、今年もtype Tは超低電圧版Core Soloの正式発表待ち、type RはBlu-ray Disc周りの仕様の最終確定待ちという、発表がずれざるをえない要素を抱えているからです。

しかしそんな中で、Intelからの正式発表がなかろうと、Blu-ray Discドライブも仕様未確定だろうと、一気に突っ走って発表したのがこの会社。

富士通です。

Blu-ray Disc規格の中心にいて、すでにアメリカでは、搭載機をこの夏に出すことを発表済みのSonyを出し抜いて、搭載機国内発表一番乗りを果たしたのには、大いに驚きましたが(しかも37インチフルHD液晶一体型!)、地味ながらももう一つ面白いPCを発表してきました。

FMV-Q8220 (FM WORLD)

法人向けの超薄型12.1インチ画面のノートパソコン、「FMV-LIFEBOOK Q」です。

CD/DVDといった光学ドライブを搭載しない、いわゆる「1スピンドル機」ということで、普通のユーザーの方はあまり興味を持たないパソコンかもしれませんが、現在同じ「超薄型・超軽量・1スピンドルPC」である、VAIO NOTE 505 EXTREMEのヘビーユーザーである僕にとっては、久しぶりにそそられるモバイルパソコンが来た!といった感じです。

ちなみにスペックを比較すると、

VAIO NOTE 505 EXTREME

  • CPU Pentium M 1GHz
  • メモリ 512MB固定(増設不可)
  • 10.4インチ1024×768ドット液晶
  • HDD 20GB
  • 連続駆動2.5時間
  • 259mm×208mm×9.7~21mm 重量785g

FMV-LIFEBOOK Q

  • CPU Core Solo U1400(1.2GHz)
  • メモリ 512MB/1GB固定(購入時選択)
  • 12.1インチ1200×800ドット液晶
  • HDD 20/40/60GB(購入時選択)
  • 連続駆動2時間(Lバッテリなら9.5時間)
  • 297mm×219mm×18.2~19.9mm 重量985g

ということで、重さ1Kgを切っていながら、画面はでかいし、メモリもHDDも最初に大きいのが選べるしで、モバイルパソコンとしては、かなりいい線ついてきたなぁと思います。

特に薄くてフラットというところに妥協をしなかったのは、505 EXTREMEに通じるところがあって好印象(僕が松下のLet's Noteが好きじゃないのはこの点でして、いくら軽くてバッテリが持とうが、あの厚さとボンネット構造による凸凹ボディは持ち歩きにくくて好きになれない。)、弱点はとにかく値段が高いというところでしょうか、なにせメモリを512MB→1GBに変更すると10万円アップ!!!なんです(T_T)。

impress PC watchの本田さんのコラムにもありますが、FMVから後の富士通しか知らない人って、

>富士通に対して“保守的な製品を発売する会社”というイメージを抱いている人も多いのではないだろうか。

こういうイメージがあると思うんですけど、23年前に富士通機と出会ってパソコンを始めた僕には、こういう万人受けとは毛色の違うマシンを出してしまうところって、「富士通らしい。」と思ってしまうんですよね。

8ビット入門機時代に、バブルメモリなんていうレアな記憶装置を搭載したあげく、CPU二つ積んじゃった、というとんでもマシンFM-8で参入してきたかと思えば、16ビットCPUにフロッピードライブが二つという仕様のPC-9801が全盛だった時代に、32ビットCPUにCD-ROMドライブ搭載したパソコンを、家庭向けでありながら40万円という高額でFM-TOWNSをだすなど、昔の富士通って、圧倒的シェアをもち保守的なマシンを連発していた、NECに対するカウンターパートとして、今のWindowsに対するMacのような存在だったという思い出があります。

そんな富士通らしいこだわりは、このLIFEBOOK Qにも随所に見られて、

このようにボディを軽くするために、厚さ0.55mmのマグネシウムボディを、いくつも丸く削っていって部分的に薄くし、10gの軽量化を図っていたり、ヒンジにチタンを起用したり、果ては冷却ファンの素材をアルミではなくマグネシウムに変えて、1gの軽量化を達成するなど、「そこまでやるか?」という徹底ぶりです。

9年前に富士通ユーザーからSonyユーザーへと鞍替えした僕ですが、久しぶりに富士通らしい魂のこもったパソコンが出た、これなら欲しいと思いました。

この夏の富士通は面白い!

 

…でも、今はやっぱりSonyファンなわけで、Sonyにこそ、こういうぶっ飛んだ面白いマシン(1スピンドル機)を作って欲しいな、と思うわけです。type Tもtype SZも決して悪くないんですけどね。


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コメント 6

そよかぜ

そうですねー、比較的きっちりサイクルで出してきますよね。
テレビも確かXは9月(1年おき)、SとVは10月(半年おき)という
間隔でモデルチェンジしますし。このままだとTとRとAは
GW前後になりそうですね。後継シリーズの発表が。。
個人的にはLがツボをついているのでそっちを買ってしまうかも。
スタイリッシュノートを家用に買う予定だったんですよね。
大きいノートって使い方を考えればLのような感じにして貰った方がイイ!
by そよかぜ (2006-04-15 08:59) 

arkstar

私も昔の富士通知ってますよ(^_^;)
FM-8は今でもデザインは一級品だと思いますし、
FM-XっていうMSXもありましたよね。

FMV-Q8220は久々に綺麗なラインの製品ですね。
私もLet's Noteのデコボコ感はかなり違和感あるんですよね、
PCって言うのはなぁ、って語りたくなってしまいます(^_^;)
by arkstar (2006-04-15 14:14) 

akoustam

>そよかぜさん
コメント&ナイス投票ありがとうございます。

そよかぜさんはデザイナーズマンションにお住まいですから、type Lをお部屋に置いても似合うんだろうなぁ。

僕も持ち歩かないノートをデスクトップ代わりに使うくらいなら、type Lの方がいいなぁと思うのですか、いかんせん部屋がそれに見合うレベルにまるで達してないという(^^;)。type Lの前にまずは引っ越し?
by akoustam (2006-04-16 02:16) 

akoustam

>arkstarさん
コメント&ナイス投票ありがとうございます。

FM-8は残念ながら高すぎて買えなかったのですが、廉価版で大ヒットしたFM-7が僕のファーストPCでした。FM-XはMSXなのにFM-7/8と繋がるのが当時の売りでしたね。

鞄への収納とかを考えても、ボディはフラットの方がいいですよね。しかもLet'sは「ボディの耐加圧のために凸凹が必要」ということだったのですが、このLIFEBOOK Qで、フラットでも高耐加圧ボディが作れるのが証明されてしまいましたし、そろそろまともなデザインに買えて欲しいぞLet's Note。
by akoustam (2006-04-16 02:19) 

floss

富士通ノートといえば島根。島根といえばふろすです。(*^_^*)
これはいいですね。超薄型ノート。法人向けラインナップ、海外向けブランド「ライフブック」。
ふろすも強力なソニーファンなので、富士通ノートを買うことはまずないと思われますが、売れて欲しい、という気持ちは絶大です!
akoustamさんの富士通プッシュ、なんだか嬉しいです。(*^_^*)
by floss (2006-04-16 07:04) 

akoustam

>ふろすです
コメント&ナイス投票ありがとうございます。

今でこそSonyファンですが、昔はPCに関しては熱狂的な富士通ファンだったんです。FMVで独自アーキテクチャじゃなくなってから、完全に見放してますが(^^;)

昔の富士通のFM77AV→FM-TOWNSと続く流れは、ビデオ編集(ノンリニアではありませんが)に強く、テレビや音楽との親和性も高い、という感じだったので、VAIOの祖先は富士通の独自PCだと思っているんですよね。
by akoustam (2006-04-17 18:25) 

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