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32→40 [Sony・TV]

Sonyのテレビ「BRAVIA」の中で売れ筋シリーズである「BRAVIA V」と「BRAVIA S」がモデルチェンジし、それぞれ「BRAVIA V2000」「BRAVIA S2000」となることが発表されました。

従来比約120%の色再現力で 緑や赤を色鮮やかに映し出す液晶テレビ<ブラビア>V2000シリーズなど、32V・40V・46V型の2シリーズ6機種を発売

昨年の秋、8年4ヶ月続いた「WEGA」ブランドから「BRAVIA」にブランドチェンジし、店頭で見栄えのする明るい画面と、コストパフォーマンスの良さ、安定した供給体制の確立によって、アメリカを中心に大ヒットとなったBRAVIAですが、その中でも中心となったのが、「クール&モダン」をコンセプトにした良質なデザインが受けたVシリーズでした。

日本市場向けではXシリーズがあるので、VシリーズはSシリーズのデザイン違い、というポジションとなっていましたが、海外市場向けでは映像回路はXシリーズ相当のモノが入っていて、Vシリーズがハイエンドという位置づけで売っていました。

しかし今回V2000、S2000になるにあたって、日本市場でもこの二つのシリーズに明確な差が出来ることになりました。

・従来比約120%の色再現力、広色域バックライトシステム“ライブカラークリエーション”搭載(V2000シリーズの特長)

今までXシリーズにだけ搭載されていた、赤と緑の色再現性をあげる高性能バックライト、「ライブカラークリエーション」がVシリーズにも搭載されることになったわけです。

しかも従来のブラウン管テレビ時代に規定されていた、NTSC規格との比でも102%という色再現レベルになっており、色再現性に限れば液晶テレビでも、ブラウン管とほぼ同じ性能を得たことになります(コントラスト比や、応答速度がまるで追いついていないので、ブラウン管より画質が良くなったわけではありません。)

・新高画質回路“ブラビアエンジン”

こっちはV2000もS2000も搭載です。2ヶ月早く登場した26インチ以下のS2000に続いて、「ブラビアエンジン」の搭載です。

このブラビアエンジン、以前レポートした通り、ハイビジョン映像の高画質化にはかなり有効なのですが、いかんせん従来のスタンダード映像を高画質化する性能は低く、ハイビジョンのデジタル放送を見るのには良くても、DVDといった従来画質のソースを見るのには、お世辞にも向いているとは言えません。

やはりSonyの本気度という意味では、「DRC-MFv2エンジン(今度からブラビアエンジンEXに改称?)」に劣るという感じがするので、高画質こそテレビの命と思ってる僕は、ちょっと納得いかんなぁと思いました。

後は従来機との変更点は、

・クール&モダンをデザインコンセプトに、新デザインを採用(V2000シリーズ)
・より薄く、コンパクトに置きやすさを考えた省スペース設計

前モデルよりシックな方向に振って、下で支えるスタンドも奥行き方向を縮めることで省スペースになりました。

・HDMI入力端子とともにニーズの高いPC入力端子を搭載し、接続性を強化

これは当然でしょう、できればHDMIは2系統か3系統に増やして欲しいぐらいですが。


と新BRAVIAを見てきたわけですが、もう皆さんにはレビューが気合い入ってないのでおわかりですかね、今回のBRAVIAには、ちょっとがっかりしてしまったことが。

この半年のBRAVIAの売れ行きを見ても、コストパフォーマンスに優れたVとSが中心となるのはわかっているのですが、BRAVIAの中で自分で買うならどれ?人に勧めるならどれ?と言われると、やっぱり今回発表されなかったXシリーズとEシリーズとなります。

そして僕の中でずっとずっと待ちこがれている「SXRD搭載のリアプロBRAVIA」が、またしても発表されなかったのも残念です。映画やスポーツ番組を見るということなら、普通の液晶よりSXRDの方が断じて優れているというのが持論ですし。

Sonyのテレビはそこそこの性能で売れ筋を狙うより、トリニトロンのような他社を圧倒する高画質、というイメージこそ大事にして欲しいのですが…

 

それと今回のプレスリリースで一つ?と思ったのが、この一言、

>弊社は40V型を大画面テレビのエントリーサイズとして注力していく一方、より迫力のある大画面サイズをお求めになられるお客様に46V型のご提案を進めてまいります。

どうやらSonyとしては、今のところ日本のリビング向け薄型テレビで一番人気となっている32インチから、1サイズ上の40インチに需要をシフトさせようという魂胆があるようです。そのため今までラインナップになかった、46インチのVとSも出して、より大型化を提案するということになっています。

これは明らかに価格下落の激しい薄型テレビ市場で、なんとか低価格化に歯止めをかけて単価を維持したい、ということなんだと思いますが、本当に今の日本のテレビ放送(特に地上派)で、40インチなどというサイズで見たい番組がどれほどあるでしょう?

6月のワールドカップをハイビジョンで見たいから、というのがこの春・夏商戦の中心需要になると思いますが、ワールドカップ後も考えて、自分にあったサイズはどれかということを考えてテレビを選びたいものですね。

はたしてSonyの思惑通り、40インチがメインストリームになれるのかこれは見物です。


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