PanasonicのDSLR登場! Sonyは? [Sony・α]
2月26日、アメリカのオーランドで全米最大のカメラショー「PMA2006」が開幕しました。
すでに噂もかなり飛びかっているようですが、このPMAにあわせSonyもH1の後継機など、いくつかの新機種の発表や参考出品を行うと思われるので、Cyber-Shotファンは要注目のイベントです。
しかし今回のPMA2006の最大の目玉は、残念ながらSonyではなく、Panasonicのデジタル一眼レフ参入第一弾でしょう。すでに現地時間朝の発表をいくつかのメディアが取り上げています。
【PMA 2006】松下電器、デジタル一眼レフカメラ「LUMIX DMC-L1」を発表(デジカメWatch)
松下・オリンパスが一眼レフ「DMC-L1」披露(ITmedia News)
基本的には先日登場したオリンパスのE-330をベースに、松下側が光学手ぶれ補正機構付き、ライカブランドの交換レンズを新開発して組み合わせた形になっているようです。
その結果、フルタイムライブビュー、ダストリダクションといったオリンパスの技術と、光学手ぶれ補正、ヴィーナスエンジンIIIといった松下の技術がうまく融合した、面白いマシンに仕上がっています。
デザインはちょっとクラシカルで、ベテランユーザーも納得の出来ではないでしょうか。
あくまでも僕個人の意見ですが、僕はこのオリンパスとコダックが開発した「フォーサーズ」という規格には登場当時からかなり懐疑的でした。
デジカメWatchで「フォトジェニックウィークエンド」を連載されている西川和久氏も指摘されていますが、撮像素子がAPS-Cよりもさらに小さいため、ボケが出しにくくなり、レンズマウントも新規格なのでレンズラインアップが貧弱など、フォーサーズの数あるメリットを考えても、「そこまでして新規格を導入して大丈夫か?」と思っていたのです。
それが今回、松下から光学手ぶれ補正まで搭載した「Leica D VARIO-ELMARITE 14-50mm F2.8-3.5(フォーサーズは×2なので、35mm換算で28-100mm)」が出るなど、フォーサーズの弱点が埋まりつつあります。
で、こういう協業の成果がうまく発揮されている姿をみてしまうと、気になるのは我らがSony。
協業でやるはずが、KONICA MINOLTAのカメラ事業完全撤退で、メカトロニクス関連の技術が手薄なSonyが、単独でデジタル一眼レフ市場に挑むことになってしまったのは、イメージセンサーやビデオカメラのトップメーカーのSonyといえど、結構つらいところだと思います。
特に交換レンズに関しては、αマウントの膨大なレンズ資産があるとはいえ、デジタル時代に対応した新開発のレンズも多数揃えておきたいところ、今のところ「αマウントでカールツァイスブランドのSonyレンズを投入する。」とは一切表明していませんが、この松下の積極的な戦略を見ていると、Sonyも交換レンズの新開発をやるべき(というかやらざるを得ない?)ではないでしょうか。
KONICA MINOLTAからのカメラ技術者の人材の移動も、表だっては行われてないようですし、この夏というSonyのデジタル一眼レフは、果たしてLUMIX以上の注目を浴びるすごいカメラになれるのか、ちょっと心配になってきました。
是非ともSonyの奮起を期待します。
確か、ソニーがデザインしたデジタル一眼をコニカミノルタが代理製造って形を取るハズだった気がします(コニミノ撤退時のプレスリリース)
レンズに関しても、αレンズは同じだったと記憶しています。
気になるのは、ツァイスのレンズをαマウントで出すのか?って言う事ですよね。
ハンディカム用のノウハウでデジタル一眼用のレンズは製造出来るのか、ココは未知数ですよね。
松下機が「手ブレ補正」を引っさげてデジタル一眼に殴りこみって感じに見えるので、後発になるソニー機がどう言った作りになるのかは楽しみです。
by arkstar (2006-02-27 15:56)
>arkstarさん
コメント&ナイス投票ありがとうございます。
生産はコニミノの協力があるから大丈夫として、問題は新製品や新レンズの開発ですね。やはり一眼レフはビデオカメラや、コンパクトデジカメとは勝手が違うでしょうから。
Sonyがどういうことをやる気なのか、PMAで試作品ぐらいは出して欲しかったかなぁ。
by akoustam (2006-02-28 11:27)