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S1/S2 [Sony・全般]

本日13時、Sony IT Mobile Meetingというイベントが開催され、以前から噂されていたSonyのAndroid 3.0(HoneyComb)タブレットが二機種、この秋以降に発売されることが発表されました。

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様々なネットワークサービスを快適に楽しめる、独自デザイン採用のアンドロイド3.0搭載タブレット端末“Sony Tablet”を発表
~伸長を続けるPC市場に向けてはVAIOを強化~

Sony IT Mobile Meeting

今日発表されたのは「SonyTablet S1/S2」という仮称と機能の大まかな概要のみ。画面サイズと解像度などは明らかになったものの、本体の質量や正確なサイズは不明なので、いったいどんなモノになるかは想像を膨らませるしかありません。

まず一つめの「S1」は、家庭内での使用をイメージした、大型の9.4インチ1280×800ドット液晶を搭載したピュアタブレット型。

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AppleのiPadシリーズをはじめとして、他社が採用している単純な板状ではなく、一方を厚く、もう一方を薄くするくさび形の形状になっていて、重心も偏った“偏重心デザイン”とすることで、実際の質量以上に軽く・持ちやすく体感できるようになっているようです(本物を持った方が「iPad2(3Gモデルで618g)の半分くらいに感じられる」という感想も聞こえてきます)。

では大きさはどうでしょうか。

今得られている「S1は9.4インチ1280×800ドット液晶」という情報から、大きさを計算し同じ縮尺にしたiPad2と並べてみました。

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9.7インチ1024×768ドットのiPad2に比べ、画面が横長で対角サイズが0.3インチ小さいからでしょうか、S1のほうが微妙にiPad2より小さなフットプリントとなるようです。

また、厚さは当然偏重心デザインのS2のほうが最厚部は大きくなるので、おそらく手に持ったときの感覚はかなりことなった印象になるのではないでしょうか。

プレスリリースにあるとおり、

・タッチパネルの即応性を向上させる「Quick & Smooth Touch Panel」
・Webブラウジングの表示速度を向上させる「Swift Web Access」
・上記二つを組み合わせた「Swift & Smooth Technologies(日本名:サクサクテクノロジー)」
・映像配信サービス(海外では700万曲超のクラウド音楽サービスもある)「Qriocity」対応
・PlayStationクオリティのゲームとPS1エミュレータを提供する「PlayStationSuite」対応
・書籍配信サービス「Sony Reader Store」対応

といったあたりが特徴となっていて、S1は家庭内利用を想定しているためか、DLNAによるAV機器連携に加え、

・BRAVIAのリモコンにもなる赤外線ポート搭載

も実現しています。

また後述するS2と共に、CPUはNVIDIAのデュアルコアプロセッサ「Tegra2(クロック周波数は不明)」を搭載し、WiFiとWANも載せることになっています。

WANに関しては発売される国ごとに仕様を変える予定らしく、今のところは3GかLTEを搭載するという情報が出てきていますが、日本ではドコモSIMがささるFOMA版(もしかしたらLTEとのデュアルもあり?)が出る確率が最も高いでしょう。個人的にはVAIOのようにWiMAX版が出ることに期待したいところですが…

 

そして二つめが、モバイルでの利用を想定した「S2」です。こちらは「Webブラウザ利用時の画面の広さ」と「モバイルとしての収納性の良さ」を両立させるために、横長の5.5インチ1024×480ドット(二画面で1024×960ドット)液晶を二画面搭載したクラムシェル型。

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CPUなどのコンピュータとしてのハードスペックはS1と同等で、サクサクテクノロジーはこちらにも採用されています。

モバイル用途を想定しているだけに、S1以上にサイズ感が気になりますが、公開されている本体映像に本体を開いた状態での正面画像がないので、上にある画像をうちのVAIO R masterのディスプレイに表示して、画面に定規を当てて本体の大きさを測ってみました(笑)

その結果、5.5インチ1024×480ドットのディスプレイは横幅12.65cm、画面左右のベゼル幅と画面幅の比率が

1.4 : 6.55 : 1.4

になっていることから、そこから「S2」の本体横幅はほぼ18cm丁度であるという計算結果に達し、同じクラスの“モバイルコンピュータ”である現行PSP(PSP-3000)と同縮尺にして並べてみました。

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だいたいこんなサイズ感みたいですね。厚さはS2がかなり丸っこいデザインをしているので(最終デザインではないらしい)、ちょっとS2は厚くなりそうです。ただS2も実際に触った方から「軽い」という感想が出ているので、個人的には300gを切ることを期待したいところ(初代PSPが280g)。

こちらもPlayStationSuiteに対応していて、PS1ゲームをそのまま遊ぶことが可能ですから(キーパッドはタッチパネル上に出てくるソフトウェア式)、PSPの代わりにS2でカジュアルゲームという選択肢も大いにありそうです。

これでようやく日本でもPlayStationSuiteによるゲーム配信が始まって、僕のXperiaPLAYが浮かばれる日が来そうです(レビューが止まってますが、Xperia PLAYは日本のSIMを挿していると、海外のPSSへのアクセスが弾かれてしまうので、海外SIMを挿さないと折角のPSSゲームをダウンロードできないんです…)

また二画面を活かして、下画面にQWERTYキーボードを表示してノートPC的に使用したり、上下の画面にメール本文とメール一覧を分割表示したり出来ますし、逆に液晶駆動のドライバチップをヒンジとは反対側に集中させて、上下の画面がギリギリまで近づけてあるので、180度開いたときは一体化した大画面に近い感覚で使ったりすることも出来るようです。

なお、両機種とも表裏両面にカメラを積んでいます(画素数不明)。

 

以上、SonyTablet S1/S2を見てきましたが、2011/4/26段階では、ここまで特徴のあるAndroid3.0タブレットを出せているメーカーは世界中を探しても見あたらず、iPadクローンの板状タブレットが雨後の竹の子のごとく発売されている中で、いかにもSonyらしいチャレンジをしてきたなと素直に評価したいところです。

ただ震災の影響による部品供給問題もあって、発売は秋以降(おそらく年末商戦)。4月の段階では、新鮮で驚きもあって他にライバルも見あたらないS1/S2も、見慣れてきてみんな冷静になって、他にも多数のAndroid3.0タブレットが揃った秋に、果たして今ほどの話題と魅力を保つことが出来ているか、Sonyの早い段階での発表は諸刃の剣になるかもしれません。

それでも実際に会場などで見た人の感想では、本体質量は軽く、動作も軽快そのものだったそうなので、ソフトウェアの作り込みもかなり入念に行われていて、期待は非常に高まります。

とりあえずモバイラーの僕としてはS2が気になりますね。シルバーはつまらないので、PSPなみの多色展開希望としておきましょう。

え?買うのかって?う~ん、こんなものを見させられちゃうとねぇ…(笑)

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な・ん・だ・こ・れ・は・!

ソニー、VAIOの次期モデル「Ultimate Mobile PC」と「Freestyle Hybrid PC」を予告 (ITmedia +D PC USER)

どうやら、ただちに僕の財布に影響を与えることはなさそうですが、中・長期的に甚大な影響を与えるものが出てきそうです(笑)

ピタゴラスの定理―4000年の歴史

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  • 作者: E. マオール
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2008/02/27
  • メディア: 単行本


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コメント 1

as

iPadの衝撃的なデビューから始まったタブレットですが、ついにsonyも参戦ですね。クラムシェル型という新しいデザインを持ってきたところにsonyらしさを感じますね。^^

お隣の国のメーカーさんは、Appleからの提訴を受けて全面訴訟に入るそうですし、ガタガタやっている間にsonyの製品が躍り出てくれることを期待したいです。それにして、下に出てきたhybridPCなど、気になるアイテムがたくさん出てきそうですね。
by as (2011-04-30 13:53) 

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