UQ WiMAX UD01SS Review 開梱・設定篇 [携帯電話・UQ WiMAX]
ようやく我が家にもUQ CommunicationsのWiMAX端末、UQ WiMAX UD01SSが届きました。
現在のところUQ WiMAXは“お試しサービス期間中”なので、端末は量販店等では販売しておらず、UQに直接注文することになり(月額料金も端末代金もクレジットカード払いのみ)、僕の場合は、カスタマーセンターに電話で注文→申込書が送付されてくる→申込書の提出→UQの登録→端末の発送→端末の受領まで8日間かかっています。
7月の本サービス開始後は、量販店での購入も可能となるでしょうが、そもそもWiMAX機能自体がパソコンに内蔵される可能性が高いため(既にIntelはWi-FiとWiMAXのコンボカードを開発済み。ラインナップの中にはPCI Express Harf Mini Cardタイプもあるので、皆さん期待のVAIO type Pへの内蔵も早い段階で行われると思います。)、郵送ではなくオンライン契約のシステムを整備しないといけないでしょうね>UQ Communications
で、その届いた箱を開けると、まず出てくるのはUQのロゴが入った封筒。
中身は田中社長からの挨拶文、
保証書に貼るお買い上げ日シール、
端末代金がクレジットカードでの支払いとなるため、その納品書が入っていました。
箱は上面がメタリックシルバーをしたもので、
大きさは非常に小さく、ちょうどWalkmanを買ったようなイメージの大きさです。
CDケースと大きさ比較するとこんな感じ。
iPhoneの箱と比べてもかなり小さいことがわかります。
上面以外は紫っぽいブルーメメタリック色をしているのですが、
これが一時期のWalkmanの箱の色そっくり(笑)
背面には“WiMAX FORUM CERTIFIED”ロゴが入り、WiMAXをWi-Fiのように、端末メーカー・インフラ設備を問わず相互接続可能な国際共通規格として推し進めようとする意志が見て取れます。
ここが日本のWILLCOM以外で採用される可能性がほとんどなく、水平方向の仲間の広がりが絶望的な次世代PHS“XGP”とWiMAXの最大の違いでしょうね(MIMOやOFDMなど基本的な技術は両者とも同じようなものが採用されている)。
UQの動きが予想以上に早くて既にスタートで何ヶ月か出遅れた上に、WiMAXはIntelがWi-Fi並に内蔵PCを増やす計画を強力に推進中となると、WILLCOMはUQより「圧倒的に安い」か「圧倒的に速い」か「エリアが広い」を実現しないと、相当苦戦すると思われます。(っていうか素直にWiMAXを採用しておけば良かったのに…)。
箱を開けると、そこには透明の中蓋があって「GET SPEED」の文字。
デザインとしてかっこいいのは認めますが、いちいちこんな演出いらないから、端末取り出しやすいようにしてくれと思わないでもないです。
中箱を取り出して、
その中にある保証書・かんたん設定マニュアル・ユーティリティCD-ROMを取り出します。
設定マニュアルは冊子ではなく一枚紙タイプでした。
これでようやく端末本体に手を出せます。
今回選択したUD01SSは、開発がWiMAXのサービスインでは日本に先行している韓国のMODACOM、製造がシンセイコーポレーションというあまり聞き慣れない会社で(姫路市にある電子部品商社のようです)、形状は裏面にUSB端子があってそれを起こして使うようになっています。
端末の大きさを色々なモノと比較。
これで読者の皆様に大きさのイメージは伝わったでしょうか、だいたいちょっと幅広なUSBドングルといった印象で、18gという軽量なのでtype PのUSBポートに挿しても重量バランスを崩しません。
本体裏面にもWiMAX FORUMのロゴ(このロゴあんまりかっこよくないな)。MADE IN KOREAとなっています。
USB端子は爪で引っかけるようにして起こし、
180°反対方向に向けることが出来ます。
モザイクをかけてあるところには、製造番号やMACアドレスが記載されていまして、UQ WiMAXは携帯電話のように“電話番号”を持たず、このMACアドレスで認証を行うようになっているので、「ダイヤルアップ」作業無しで無線LANのような自動接続を実現しています。
WiMAX端末の特定無線設備証明記号は「IV」でした。今後TELEC等で「IV」の証明記号を取得したPCを見つけることがあれば、それは「WiMAX内蔵パソコン」ということになりますので、これから7月の本サービス開始に向け注目していきたいと思います。
USB接続中は青いランプが点灯と点滅を行いますが、
正直うざいです。どうせパソコンのユーティリティ画面を見れば接続状態なんてわかるのですから、余計な電力を食うこういう機能っていらないと思うんですけど。なんかピカピカ点滅するのを喜ぶって子供っぽいですし(笑)
type Pに装着したときの全体的な出っ張りはこんな感じなので、
電車の乗り換えの時なんかは都度外した方がよさそうです。そう考えるとやっぱり内蔵されるが理想的ですね。
ただ小さいtype Pだと目立ちますが、一回り大きいtype TZだと結構UD01SSも小さく感じます。
続いてtype Pに接続してドライバ等の設定を始めます。
初めてUD01SSをパソコンに挿すと、まずはCDドライブとして認識され、
インストールソフトが立ち上がるようになっています。
後は画面の指示に従っていくことでドライバの組み込みは完了、
これ以降はUD01SSをパソコンに挿したら、ネットワークアダプタとして自動認識されます。
続いてCD-ROMにあるUQ WiMAXコネクションユーティリティ(略称:CU)をインストールします。
使用言語を指定して、
使用許諾書に同意すれば、あとは自動的にインストール完了し、
デスクトップにUQ WiMAX GOというショートカットが出来ます。
ただ先ほど書いたとおり、UQ WiMAXはダイヤルアップという概念が無く、無線LANのように電波圏内に入ったら自動接続・自動認証して運用するのがベストなので、CUの設定を「OSスタート時にCUを自動起動する」「CU起動時に自動的に接続する」にしておけば、デスクトップショートカットからCUを起動するような場面はありません。
なのでショートカットはさっさと削除してしまいました。
これでtype PにCUが常駐するようになったので、type Pを再起動して早速UD01SSを挿してみます。
すると自動的に接続作業が行われ、
こうして接続が完了しました。この間約20秒。
僕の自宅は川崎市北部にあり、最寄り駅から徒歩20分、幹線道路から少し中に入った典型的な住宅街にある、2階建ての軽量鉄骨アパートの2階という条件ですが、上のCUのスクショの通り40㎡ある家のどこにいても、だいたい1本~2本表示という電波状態にあります。
おそらく近所に他のユーザーはおらず、僕一人で回線・電波を占有していると思われますが、各社のスピードテストで計測してみると、
おおむね2Mbps~9Mbpsという下り速度を得ることが出来ました。
同じ我が家でイーモバイルやソフトバンクのHSDPAが、1Mbps~2Mbpsで推移していることから、既にUQ WiMAXのほうがパフォーマンスが上という上々の立ち上がり、体感速度も快適でなまじのADSL使うよりいいかもしれません。
各メディアのレビューで「建物・高層に弱い」という報告が上がっていたものの、さして壁の厚くない軽量鉄骨の住宅では、建物による遮蔽の影響はそれほど大きくなく、うちで一番奥まっているトイレの中でもコンスタントに2Mbps台をたたき出しています。
今後はユーザーも増加しますし、アンテナやバックボーンの増強など、UQも相応の企業努力が必要と思われますが、この機能がWi-Fi並にPCやPSP2に次々と内蔵され、お手軽な使い勝手でパフォーマンスを維持したままエリアが広がっていけば、WILLCOM・イーモバイルユーザーに限らず、各ADSL・CATV、場合によってはFTTHサービス加入者からも乗り換えのムーブメントが起こるかもしれません。
一ユーザーで複数のWiMAX機器を保有している場合の料金や認証処理など、今後の課題をUQがきっちり克服してくれば(WiMAX内蔵PHS300とかどこでもWi-Fiが出たら最高だなぁ。UQのMVNOでそういうことに挑戦する企業が現れて欲しいです。)それぐらい期待できる強力な潜在能力を持っていると思います。
っていうか個人的には、今の僕が勤めている会社の仕事にもかなりの脅威だわ…
とりあえず我が家では理想的な状態であることが確認出来たUQ WiMAX。次は外に持ち出して現時点でのエリアがどれほどか確認してみようと思います。
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