UQ WiMAX UD01SS Review エリアチェック篇その1 [携帯電話・UQ WiMAX]
自宅では良好なパフォーマンスを発揮してくれたUQ WiMAX UD01SS。今日はVAIO type Pと共に外に持ち出して、お試し期間中の現時点でのUQ WiMAXのエリア状態をチェックしてみます(と言っても、外回り仕事の間を縫いながらなので、あまり厳密なチェックは出来なかったのですが(^^;))。
まず向かったのは、東急田園都市線鷺沼駅近くにある、“関東最大級のフットサルコート”「フロンタウン・さぎぬま」。
我らが川崎フロンターレ(昨日の開幕戦は何だ?攻め続けてるのに肝心な点が入らないっていう昨期の問題点がまるで解消されてないじゃないか…)が運営するこのフットサルコートは、全6面という広大な施設でありながら、鷺沼駅徒歩3分という好立地で、利用者がフットサルの合間にネット接続をする需要もありそうなので、当然圏内にしておくべき場所だと考えるだろうと思ったのです。
その予想は的中し、屋外のコートレベルでは電波表示は2~3本、十分安定して通信を行うことが出来ました。
ところが施設北西にあるクラブハウス前までは問題なかった電波が、
入口をくぐってエントランスに入ったとたん減衰を開始し、
(今日はCyber-shotを忘れたので、XPERIA X1の内蔵カメラで撮影)
エントランスの一番奥まで来たところで、完全に圏外となってしまったのです。
入口の扉からエントランス奥までは距離にして10mも無いほど。しかし鉄筋コンクリートの建物内となると、直進性の強い2.5GHzという周波数の電波は減衰が激しく、もっとアンテナが増加してこないと大型施設の屋内はきつい状態にあるようです。
しかも鷺沼駅周辺は、川崎市北部の中心となる住宅街の一つでありながら、なぜかUQ WiMAXのエリア化が遅れていて、公式のエリアマップでも、今年9月までのエリア化目標である「黄色」の穴が開いています。
↑この地図で「宮前区役所」の「前」の字の下に見える黄色い穴が鷺沼駅周辺
そのため鷺沼駅前の広場・バスロータリー・さぎ沼とうきゅうなども全て使用不可。コネクションユーティリティの電波表示を見る限り、非常に微弱ながら電波は飛んでいるようですが、MACアドレスによる認証が通らず、接続を確立することが出来ない状態でした。
このあと仕事を終えたので、東急田園都市線に乗って長津田まで移動してみると、
鷺沼駅改札前 ×
鷺沼駅ホーム △(宮前平駅側のホーム端のみかろうじて使用可)
↓
(途中も完全に圏外。)
↓
たまプラーザ駅ホーム ×
↓
あざみ野駅ホーム ×
↓
江田駅ホーム ×
↓
(途中何度か圏内に。ただし速度は遅い。)
↓
市が尾駅ホーム ×
↓
(途中何度か圏内に。)
↓
藤が丘駅ホーム ○
↓
青葉台駅ホーム ×
↓
田奈駅ホーム △(一部圏内)
↓
長津田駅ホーム ◎
だいたいこんな感じで推移しました。
この東急田園都市線鷺沼⇔長津田間は多摩丘陵による起伏が激しく、短いトンネルや切り通しが多いので、理論上はエリア化していても、電波が堀割の上を通ってしまったりしているのでしょう。さすがに始まったばかりのUQ WiMAXにそこらへん完璧なエリア化を期待するのは酷なようです。
なので、最初は高速移動時のモバイルWiMAXのハンドオーバー能力を確かめるために電車に乗ったのですが、まだまだそんなことを語れるレベルにはなく、ハンドオーバーというより圏外→圏内→圏外を繰り返すテストとなってしまいました。
一方、到着した長津田駅はUQ WiMAXに出資しているJR東日本横浜線の駅があるからか、エリア化は万全。ついに最高レベルの電波5本状態をここで達成しました。
ならば、ここで10Mbpsオーバーの最高速を記録できるかと思ったのですが、
スピードテストの結果はやはり3Mbps~7Mbpsほど。どうもUQ WiMAXの電界強度とスループットは単純な相関関係にはならないようです(もちろん電波が悪ければ速度は150Kbpsなどに急減する)。
というわけで第一回のエリアテストを行った感じでは、とりあえずある程度のエリア化はされているのですが、穴が多く、高速移動中は圏内と圏外が頻繁に切り替わるので連続した通信が行えない(当時のPHSはPIAFSが始まる前で音声だけでしたが)という、ちょうど14年前のPHSの開業時を思い起こさせるような印象を持ちました。
所詮は本開業前のお試し期間、これから7月1日の開業までにどんどん置局していけば良いとはいえ、この状態はイーモバイル開業2週間後のエリアに対する印象に比べると明らかに劣っており(1.7GHzと2.5GHzの違いもあるかも)、これからUQは相当に頑張らないといけないぞとは言っておきます。
それでも電波が安定してるときの通信速度の速さはすばらしいものがあるので、とにかくエリア化が進みさえすれば、モバイル通信の本命になれそうという感想は変わりません。
エリア状態はこれからもどんどんチェックしていきたいと思います。
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