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iPhone 3G Review カレンダー篇 [携帯電話・iPhone]

iPhone 3Gレビュー、本日はカレンダー篇をお送りします。

マスゴミ映えする行列の構図を作るために、SoftBankが仕掛けた戦略にすっかり踊らされ、孫社長と握手までして(^^;)僕が15時間も表参道に並んでから1ヶ月。iPhoneが与えたインパクトはまだまだ衰えることを知らず、うちの読者さんにも着実にiPhoneユーザーが増えてきているわけですが、その中のお一人arkstarさんがこんなエントリーを…

相性最悪かも?(つれづれなるままに)

>アドレスデータ、カレンダー、メールアカウント、ブックマークの同期設定なのですが・・・ここで問題なのが、カレンダー。
>WindowsにはiCalが存在しないので、別のアプリがその連携に携わるのですが、どうやら、連携設定出来るのはOUTLOOK2003及び2007のみのようですね。
>非MSで行きたいので、Mozilla Sunbirdで連携したかったのですが、選択肢が現れませんでした。
>ここって社外の連携用ソフトで解決しないんですかねぇ。

スケジュール管理にOutlookを使わない(使いたくない)のは僕も一緒で、昔はLotus Organizerなんかにも手を出したりしていましたが、今はこれを使っています。

Lightning (Mozilla Japan)

「Lightning」は「FireFox」と同じMozilla製のメールソフト「Mozilla Thunderbird」に追加できるアドオンで、arkstarさんが使っている「Sunbird」が単体のカレンダーアプリなのに対し、LightningはThunderbirdの中で密接に連携しながら動作するようになっています。

このLightningをアドオンすると、純粋なメールソフトだったThunderbirdの画面にカレンダー機能が追加され、このようになります。

WS000022.JPG

ただしこの状態ではiCal形式のカレンダーとしか同期が出来ないので、仲介役として年間9,800円のMobileMeにでも入らない限りiPhoneと単純に同期させることが出来ません。

そこで考えたのが無料のオンラインカレンダーサービスである「Googleカレンダー」を仲介役とすること。

既に「Lightning⇔Googleカレンダー」「Googleカレンダー⇔iPhone」を同期させる手段が無料であるので、それを利用して「Lightning⇔iPhone」のカレンダーの同期を実現しようというわけです。

まず第一段階としてGoogleカレンダーとLightningを同期させてみましょう。

そのために必要なのがThunderbirdのアドオン「Provider for Google Calendar」です。これをダウンロードしてThunderbirdにインストールします。

WS000025.JPG

続いてThunderbirdをカレンダー表示に切り替え、「カレンダー」→「新しいカレンダー」と選択。

WS000026.JPG

「ネットワークのサーバに保存する」にします。

WS000027.JPG

ここで自分のGoogleカレンダーにアクセスし、「設定」→「カレンダー」からLightningと同期させたいカレンダー名を選択します。

するとこの「カレンダーの詳細」画面になるので、真ん中の下あたり「カレンダーのアドレス」にある「XML」ボタンをクリックします。

WS000000.JPG

ここでポップアップ表示されたボックスの中に、そのカレンダーのXMLフィードのアドレスが出てきますので、そのURLをコピーします。

WS000001.JPG

このURLを「場所」に貼り付け、フォーマットを「Google カレンダー」にしたら次へ行きます。

WS000029.JPG

カレンダーに名前と色をつけます。

WS000031.JPG

ここでは自分のGmailアドレス(=Googleカレンダーのログイン名)とパスワードを入力します。

WS000030.JPG

これで同期設定完了です。

とりあえずThunderbirdにテスト用の予定を入れてみましょう。

WS000034.JPG

次の日曜日、我らがフロンターレが楽勝するはずの(^^;)対ジュビロ戦を入力しました。このあとツールバーの「更新」を押して、Googleカレンダーにアクセスしてみると、

WS000002.JPG

はい、これでローカルにあるVAIOのThunderbirdと、オンラインのGoogleカレンダーのスケジュールデータがちゃんと同期されました。

続いてiPhoneとGoogleカレンダーの同期です。これには次のサイトで紹介されているNuevaSyncを使います。

iPhone 3G と Google カレンダーを自動プッシュで同期する NuevaSync (Weboo! Returns.さん)

このNuevaSyncなら、GoogleカレンダーとiPhoneの「カレンダー」が、無料で自動同期してくれるようになるのです。

まずはNuevaSyncにSignUpしてユーザー登録をします。

WS000003.JPG

登録作業が終わると登録したEmailにメールがやってくるので、そのメールに記載されているアドレスをクリックしてNuevaSyncにログインします。

メニュー画面で「Calendar」の「change」をクリックして「Google Calendar」を設定し、「setup」をクリックすると、Googleカレンダーのアカウントを入力する画面になるので、自分のGmailアドレスとパスワードを入力します。

次の画面ではアクセス許可をするかという画面なので「Grant access」ボタンをクリック。Weboo! Returns.さんのところにあるとおり、Calendarの横がグリーンなったらNuevaSync側の設定は完了です。

続いてiPhoneの設定に入ります。

iPhoneの「設定」→「メール/連絡先/カレンダー」→「アカウントを追加」と進んでいき、「Microsoft Exchange」を選びます。

IMG_0012.jpg

「メール」には自分のGmailアドレス、「ユーザー名」はNuevaSyncに登録した「Username」、「パスワード」もNuevaSyncに登録した「Password」を入力します。

IMG_0013.jpg

「次へ」を選ぶとこんな警告が出てきますが、無視して「了解」でOK。

IMG_0014.jpg

すると「サーバ」を入力する項目が出てきますので、「www.nuevasync.com」と入れてさらに「次へ」行きます。

IMG_0015.jpg

同期する情報は「カレンダー」のみ「オン」にします。

IMG_0016.jpg

これで設定を「保存」しますと、それまでiPhoneに入れていたカレンダー情報はいったん消去される仕様になっているそうです。この後もiTunesとのローカル同期ではなく、GoogleカレンダーとのOTA(Over-The-Air)同期のデータが有効となるようのなので、iTunesと同期させている方は使用時には気をつけてください。

最後にもう一度「設定」→「メール/連絡先/カレンダー」を呼び出し、一番下にある「時間帯サポート」を「オフ」にしたら全ての設定が完了です。

IMG_0018.jpg

これでiPhoneで「カレンダー」を起動してみると、おなじみの“勝手にデータ通信”を開始してNuevaSyncのサーバ経由で、Googleカレンダーとの同期が完了します。

IMG_0019.jpg

はい、これで「VAIO(Thunderbird+Lightning)」⇔「Googleカレンダー」⇔「iPhone(カレンダー)」の完全自動同期環境が完成しました。いやぁここまで1円のお金もかかってません。全て無料のフリーウェアとオンラインサービスの組み合わせでこれだけのことが実現出来てしまうとは、恐るべき世の中ですねぇ。

なにせ僕が某社で使っている、何千万(もしかして億単位?)ものお金をかけて構築したグループウェア+スケジューラでも、ここまで出来ないんです。なんたって業務用に与えられている携帯電話のスケジュール機能と同期させることすら不可能で、携帯電話でスケジュールを見るのにいちいちE○web経由でオンラインで見るしか無いと言う…ありえない!

しかもこの環境はこれでとどまりません。

僕の持っている三台のVAIO(type R master,T-ZERO 505,505 EXTREME)には、全てThunderbird+Lightningが入れてあるので常に同じスケジュールが反映されますし、携帯電話もiPhoneだけでなくX02NKやW880iをGoogleカレンダーと同期させる体制が整っています。

GooSync

つまり僕の持っている情報機器、iPhone、X02NK(N95)、W880i、VAIO×3の間ではGoogleカレンダーを媒介として、スケジュールが常時同期されているのです。

ところがこの環境に唯一簡単に参加できないのが国産携帯電話。N705iμとスケジュールを同期させようと思ったら、

Googleカレンダー⇔Outlook⇔DoCoMoデータリンクソフト⇔N705iμ

とツークッションも置かないと出来ない有様です。これでは自動同期できるiPhoneとは使い勝手は雲泥の差(他の国産携帯電話も似たり寄ったり、WM機でも無い限り簡単同期は無理です。)

ワンセグとか体感ゲームとかおもちゃ機能を充実させる前に、まずこういう「情報機器としての基本となる機能」を磨くべきだった。それを怠ったことが日本の携帯電話が世界で通用しないで衰退していってる最大の原因なのかなぁ、と痛感した今回のカレンダー同期篇でした。


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コメント 4

Riever

Lightningですか、これは便利そうなアドオンで。早速入れてみます・・・

・・・これで携帯と同期できると私もデジタルでスケジュール管理するようになるんですけどね。
容易にできない「キャリア縛り」は勘弁です。

そうは思っても国内キャリアの機能充実はどこか頭がずれているので、期待はしていないんですけどね(爆)
by Riever (2008-08-12 02:44) 

かつぽん

す〜ば〜ら〜す〜ぃ〜!!!!

コレはまたどっかにコピペもしくはURL貼られて
テンプレになりそうな記事ですなぁ!!!!
マカーな僕なら素直にiCal+MobileMeなんですが、
Windowsユーザーの方ならまさに喉から手が出る
情報なんじゃないでしょうかね????
by かつぽん (2008-08-12 10:13) 

Virgo

1円もかからずに完全同期とは・・・・

いい世の中です。
そして、それの恩恵に預かれない国産軍団。

うーん、厳しいです。
そんなに国内は、スケジュールを暗記出来る人ばかりなんでしょうか(爆)
by Virgo (2008-08-12 12:15) 

arkstar

TBありがとうございました。
SunbirdでもProvider for Google Calendar使えるんですね。
設定をして行って、Sunbird⇔Googleカレンダーで連携OKになりました。
後はiPhone側の設定だけでOKです。
こうなると、iTunesイラナイ?って思ってしまったのですが(^_^;)
by arkstar (2008-08-12 23:05) 

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