映画館だって進化しなくっちゃ [Sony・全般]
今日のSonyのプレスリリースは、コンシューマーには縁の無い業務向け…のようですが、このシステムにお金を払って映画を見るのは普通の人々、実は僕らにも縁の深い製品です。
国内初・DCI仕様準拠の “4K” デジタルシネマ上映システムを発売
~ソニーの最新技術で撮影から上映まで映画のフルデジタル化を実現~
システムの核になるのは、もう何度もここで取り上げている、4K SXRDプロジェクター。フルHDの4倍以上の解像度で超高精細映像をスクリーンに投影します。このプロジェクターに映像を供給するいわば“プレーヤー”なのがメディアブロック、これは銀座Sonyビル8階のOPUSにも導入されています。
これにスクリーンマネジメントシステムや、映像信号が納められたHDD、コントローラ、無停止電源などがワンパッケージで提供されて、システム最低価格は1,500万円から。これを上演するための家とか、スクリーンとか、電源とか、周辺部分入れると多分この5~10倍ぐらいお金がかかると思いますが、フェラーリとかランボでも買うと考えれば、導入できるお金持ちも日本には一人ぐらい…(^^;)
ちなみにSRプロジェクターをご自宅に導入された、究極の映画ファンは本当にいるらしいです。
ま、そんなヨタ話は置いておいて、このシステムの登場によって何が変わるか。
現状日本の映画館のデジタル化はあまり進行しておらず、SXRDやDLPなどのデジタル上映機が導入されているのは、わずか2%ほどでしかありません。しかし映画の制作そのものは、Sonyのデジタルシネマシステム“Cine Alta”によって、着実にデジタル化が進んでおり、Sonyのサイトにあるとおり、映画「UDON」なんかもHDCAM SRによるRGB4:4:4で撮影されています。
そしてBSデジタル放送やBlu-ray Disc、HDMI、フラットパネルテレビなどの登場によって、家庭用の映像の方が制作→パッケージング→伝送→視聴にいたるまでフルデジタル化が進んでおり、今や映画を見るのに家庭の方が映画館よりもデジタル化されてるぐらいです。
Sonyが目指すのはこのフィルム上映の映画館を、デジタルに置き換えていくこと。今はデジタル上映の映画館というのは、狙って“ここ”と見に行かないといけない状況ですが、CineAltaが普及していけば、普通に見に行けばそこがデジタル映画館という世界がやってきます。
せっかくお金を払って見に行くんですから、映画は家庭じゃ味わえない最高の映像と音響で見たいもの、Sonyの頑張りで日本の映画館が一気にアップグレードされることを願っています。
そして映画館と同じデバイスを家庭で使うことが出来るSXRDプロジェクターも、どんどん普及して欲しいですね。
このプロジェクタが導入できる家庭って凄く限られるような………
俺の住んでいる大分県の片田舎ではおそらく無いでしょう。
県内のシネコンに何台かあるぐらいの装置ですので、こんな装置でホームシアターを楽しんでいる人は、どれだけ大富豪なのか………
映画のデジタル化が進んだもっとも大きな理由はシネアルタが
生まれたといっても過言ではないだろうし、
(ジョージルーカスが使っているほどだからね)
これからの映画界は、今まで以上にソニーが活躍する場が多くなってくるような気がしますね。
ホームシアター以上の体験が出来る場として、映画館の存在はまだまだ進化していく気がしますね。
by Akihito(・。・) (2007-04-26 23:43)
>Akihito(・。・)さん
コメントありがとうございます。
あぁ、導入したのはこのR220ではなく、プロジェクター単体のR105らしいですよ。それでも電源とか納品とか設置とか、とんでもないお金がかかってることに変わりはありませんけどね。
by akoustam (2007-05-01 02:08)