SSブログ

そこまでやるからこそSony [Sony・全般]

今日は据置型のデータプロジェクタが発表されました。

新開発 高開口率LCDパネルを搭載 高輝度と高解像度を実現したデータプロジェクター2機種を発売

特長としては、新開発の透過型液晶パネル“BrightEra”によって、従来よりも高い開口率と、SXRDにも採用されている「無機配向膜」による長寿命化の達成、新光学エンジンによる4000ルーメンという明るい投影を実現したというところです。

といっても一般家庭にはおよそ縁のない製品なので、みなさん「ふ~ん」で終わりでしょう。しかし以前もご紹介しましたが、このデータプロジェクタをやっている部隊って、Sonyスピリットの塊みたいな人たちでして、

Sonyの真髄 (It's a ...)

ここが作る製品は目が離せないなぁ、と思っていました。

今回もわざわざ液晶パネルを新規に開発するなど、技術面もかなり気合い入ってますが(プロジェクタ用の透過型液晶パネルを生産しているのは、今や日本ではSonyとEPSONの二社しかありません。しかも積極的に外販して、松下・三洋・三菱などに採用されているEPSONと違い、Sonyは自社製品にしか使われないので需要も限られています。)、一番驚いたのはそのスマートなデザイン。

側面の端子部など、とても法人/施設向けの無骨な製品とは思えない、斜めに面が入った華麗なデザインとなっています。

他社の法人向けプロジェクタと比べても一目瞭然。Sonyだけがなんか別世界にいってないか?(^^;)って言いたくなるぐらい。

EPSON オフィリオプロジェクター

東芝プロジェクター

三菱電機データプロジェクター

でもたとえば美術館のように、いかにも機械然とした物体が天井につり下がっていると美しさが損なわれるようなところだと、こういうプロジェクタがあるといいのかもしれませんね。

経営が苦しくなってから、どうも大衆迎合的な妥協の産物が増えたように感じる最近のSonyですが、このデータプロジェクタ部隊(家庭用のSXRDホームプロジェクタ部隊も含めて)が出してくる製品は、「さすがSony!」と思わせるものが多くて嬉しいです。

最近今ひとつSonyらしさを感じられないテレビ・ビデオの部隊も、こういうノリで製品創ってくれないかなぁ。


nice!(0)  コメント(3)  トラックバック(0) 
共通テーマ:パソコン・インターネット

nice! 0

コメント 3

Akihito(・。・)

今回のプロジェクタ、新液晶パネル搭載、高輝度、大胆で美しいデザインと、
かなり気合が入ってますね。
さすがはHiviの評論家を唸らせたVPL-VW100を生み出しただけあるな………
僕も最初SXRDのプロジェクタを見たとき、DLP以上に美しかったのを覚えています。
最大のライバルであるビクターのD-ILAとともに高い評価を受けている理由が
分かったような気がしました。
今回のプロジェクタに搭載されてるのはSXRDではないですが、高い開口率
と言うことで、滑らかな画像が期待できそうです。
しかし、日経ものづくりの記事を見ても、「凄い自信だな……」と驚きました。
バッテリーが燃えたり、BDレコーダーが一層記録だったと、「技術力の低下」
と言われていますが、それは一概には言えないことだと思いました。
by Akihito(・。・) (2006-10-24 17:25) 

Akihito(・。・)

プロジェクタ部隊もそうですが、PCMレコーダ「PCM-D1」、Hi-MDウォークマン「MZ-RH1」もソニーらしさ満載の商品です。
「PCM-D1」はデンスケゆずりの音質とデザインでスティービー・ワンダーも
欲しくなったという話があります。
Hi-MDウォークマンも音質に拘っていて、HDデジタルアンプを搭載したり、
大容量カップリングコンデンサなど、贅沢な部品が使われていて、
AVウォッチの藤本健さんも24ビットで記録したような音質だと言っていました。
あとソニーらしい商品と言えば、Hifiオーディオの最高峰、DRシリーズですね。
「圧縮音源だけでなく、自然なありのままの音を追いかける姿勢は、
いまだに残っているんだなあ…」と感じさせる商品です。
テクニクスも国内で製造していない中、オーディオメーカーとしての
面目を保っていることは立派なことでは無いでしょうか。
さらに、ハイエンドスピーカーを投入する予定もあるそうです。
いつか言っていた、「便利な音楽からいい音楽へ」というのは現実味を帯びてきました。
by Akihito(・。・) (2006-10-25 00:07) 

akoustam

>Akihito(・。・)さん
コメントありがとうございます。

DLPは単板だと、カラーブレーキングが分かる人には分かっちゃいますからね。三版であれだけの価格と画質を両立できるLCOSはやはりすごいなと思いますよ。

技術力の低下なんて叫ばれていますが、今はSonyの持っている技術が、世のトレンドと微妙にずれてしまっているだけのことであり、技術力自体が無くなっているわけではないんですよね。特にオーディオの世界ではiPodのせいで、どうも「高音質」というのが評価されにくい土壌が出来てしまっていますから。

僕らが中学生・高校生の頃は、各電機メーカーが競ってコンポで音質を競っていたんですけどね…バブル崩壊と共に、贅沢なオーディオも崩壊してしまったんですよね。
by akoustam (2006-10-30 19:31) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

Colour part 2St.Valentine's Day ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。