マイヨジョーヌ奪還! [Le Tour de France 2006]
ツール・ド・フランス、第2ステージはフランス東部のオベルネをスタートし、お隣ルクセンブルグのエシュ・シュル・アルゼットまで走る228.5Kmという長めのコース。ツールドフランスと言いつつ、最初は周辺の国にも顔を出すのはおなじみの光景です。
昨日のほぼ平坦コースと違って、今日のコースは前半に3級の峠が二つ、後半に4級の峠が三つあるというコースレイアウト。特にゴール近くに小さな峠があるので、山が苦手なスプリンターにはちょっとつらいかもしれないステージでした。
今日の逃げは二人、サウニエルデュバルのデラフエンテ(日本式に言ったら「泉」さん?(笑))と、エウスカルテルのエルナンデスというスペイン人二人(エルナンデスはバスク人と言わないと怒られるかな?)。一時は後続の集団と11分まで差が付きます。
J SPORTSより
そのおかげで、デラフエンテは山岳賞のポイントをこつこつと稼いで、山岳賞一位の証「マイヨ・ア・ポワ・ルージュ」を着る資格を得ました。前半の、おそらく一日だけとはいえ、ツールの部門賞リーダージャージが着れるなんて、プロサイクリストとしてはこの上ない喜び。
デラフエンテが最後のポイント対象となる峠を、フラフラになりながら上って二位のポイントを確保する姿には、思わず「いけ~」と応援してしまいました。
僕の当初の予想は外れて、ゴールは実力派スプリンター達のゴールスプリント合戦に。最後はロットの名スプリンター(迷スプリンター?(^^;))、ロビー・マキュアンが差しきって、まずはステージ1勝目をあげます。
最後、マキュアンの斜行をあわててよけようとして、左のペダルが外れてしまったハスホフトが右足一本走法で三位をゲット。前日の事故を乗り越え総合トップをヒンカピーから奪還しました。
しかし、あのスピードで片足こぎになっても転倒することなく走りきれるとは、未だにSPDペダル(ビンディングペダル)を外しきれなくて、立ちゴケをしてしまうようなバランス感覚の僕にとっては、すげ~!の一言です。
総合争いもまだまだ団子状態。ランスがいなくなり、チームTTが無くなった今年は、やはり大混戦のまま進んでいくことになりそうです。
■第2ステージ結果
1位ロビー・マキュアン(オーストラリア、ダヴィタモン・ロット) 5h36"14'
2位トム・ボーネン(ベルギー、クイックステップ) +00"00'
3位トル・ハスホフト(ノルウェー、クレディアグリコル)
4位オスカル・フレイレ(スペイン、ラボバンク)
5位ダニエーレ・ベンナーティ(イタリア、ランプレ)
6位ルカ・パオリーニ(イタリア、リクイガス)
7位スチュアート・オグレディ(オーストラリア、CSC)
8位ベルンハルト・アイゼル(オーストリア、CSC)
9位エリック・ツァベル(ドイツ、ミルラム)
10位ペーター・ウロリッヒ(ドイツ、ゲロルシュタイナー)
■個人総合成績
1位トル・ハスホフト(ノルウェー、クレディアグリコル) 9h54"19'
2位トム・ボーネン(ベルギー、クイックステップ) +00"05'
3位ロビー・マキュアン(オーストラリア、ダヴィタモン・ロット) +00"08'
4位ジョージ・ヒンカピー(アメリカ、ディスカバリーチャンネル) +00"10'
5位デイヴィッド・サブリスキー(アメリカ、CSC) +00"16'
6位セバスティアン・ラング(ドイツ、ゲロルシュタイナー) +00"04'
7位アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、ケスデパーニュ) +00"06'
8位スチュアート・オグレディ(オーストラリア、CSC) +00"08'
9位マイケル・ロジャース(オーストラリア、Tモバイル)
10位パオロ・サヴォルデッリ(イタリア、ディスカバリーチャンネル)
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