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新スゴ録は11月21日発売 [Sony・Video]

既報の通り、Sonyよりスゴ録のモデルチェンジが発表されました。
当然目玉はデジタル3波チューナー&400GのHDD搭載のRDZ-D90ですが、「おでかけ・スゴ録」機能のRDR-AX75も要注目。

ではモデルチェンジの概要を、前モデルRDZ-D5から追加になった機能を中心に見ていきましょう。

・ユーザーの「好み」を学習してテレビ番組を賢く自動録画する「x-おまかせ・まる録」
すでにCoCoonでは「おまかせ・まる録2」、PSXでは「x-おまかせ・まる録」として実現されていた、学習機能付き自動録画機能が、ついにスゴ録にもやってきます。

今までの「おまかせ・まる録」は、EPGを利用して、ユーザーが指定したキーワードに合致する番組を探し出し、自動で録画予約をする機能でしたが、今度はユーザーの録画予約状況や再生履歴DVDへの書き出し記録などから、ユーザーの番組の好みをマシンが分析し、勝手に番組を探してきてくれるようにもなります。

もともと先駆者だっただけあって、Sonyの自動録画機能は他社より良くできていたのですが、これでさらにライバルを引き離しましたね。

・デジタル放送とアナログ放送を同時に録画「デジタル・アナログ2番組同時録画」
・・・(´д`)、これ前のRDZ-D5が出来なかったことの方が不思議なんですが、まあよしとしましょう。

・2パスエンコード技術による高画質DVD作成「ダイナミックVBRダビング PRO」
これもようやく付きましたね。Blu-rayを搭載していない以上、HDDからムーブするには映像をSD画質におとしてDVDに出すしか選択肢は無いわけで、少しでも高画質で残したい人には必須の機能でしょう。

・臨場感あふれる5.1chサラウンドを楽しむこだわりの高音質技術
「高精度なデジタル音声出力を実現する高音質回路搭載」「アナログオーディオ回路専用安定化電源回路」「極性表示付きOFC(無酸素銅)電源ケーブル」「偏心インシュレーターなどによる高音質を支える防振設計」「厳選した高音質パーツを採用」
と、意外にも単品オーディオのような、高音質路線に振ってきました。そこかしこにノイズ源のあるDVDレコーダで、OFCケーブルや偏心インシュレータが、どれほどの音質向上効果を生み出すのかは未知数ですが、フラッグシップ機らしいこだわりは評価できます。

・1ボタンですばやく探せる「オートグルーピング」機能
快適なスクロールと、携帯電話世代にはとっつきやすい十字型のインターフェースとして評価の高いXMBですが、RDZ-D5では録った番組が「ビデオ」カテゴリに縦一列に延々と並んでしまい、えらく検索性が悪かったのでこれは嬉しい改善点。

・特徴的なシーンの切り換わりに自動チャプター作成「おまかせチャプター」
・・・(´д`)、これ前のRDZ-D5についていな(以下略

・大画面で美しいプロモーションビデオのようなハイビジョンフォト作品を自動作成「x-Pict Story HD」
PSXから移植されてきた新機能がもう一つ、しかも写真をHD画質で出力できるんだそうで、子どもの写真とかデジカメで撮りまくってる家庭なんかでは、嬉しい機能ではないでしょうか。僕には縁が無いですけどね(ぉ

その他にも「字幕焼き込み」「まるごとディスクコピー」「メモリースティックスロット搭載(D90、D70)」といった新機能がつきました。

そしてもう一方の注目機、RDR-AX75はなんといってもこれ

・録画した番組をPSP内の「メモリースティック PRO デュオ」や「メモリースティック デュオ」に高速転送できる「おでかけ・スゴ録」機能
最新のPSXに搭載されていたメモリースティックへの書き出し機能ですが、専用のLSI等は搭載せず、ソフトウェア処理でMPEG2→MPEG4変換を行っていたため、変換になんと実時間の約5倍もかかってしまい、とても使い物になりませんでした(Sonyのいい訳も見苦しかった)。
それが今回は専用LSIが搭載されたため、MPEG4よりもさらに処理のきついMPEG4-AVC(H.264)にもかかわらず、HDDへの録画と同時に録画処理が行われ、書き出しは単純ファイル移動ですから、768Kbps画質の1時間番組でも4分で書き出せるようです。
それとメモリースティック1枚では入りきらない場合は、自動でメモリースティックの容量に合わせて分割し、転送できなかった部分は次回の転送時に続きから転送できるという、便利機能などいたれりつくせりです。
既に録画済みの番組を、後からH.264に変換するのに何分かかるのかわからないのが気になりますが、そこら辺は土曜日のイベントで聞いてきます。

今回のモデルチェンジは非常に手堅く、期待されていたPSPとの連携も深まるなど、あるべき正常進化を遂げたという意味では評価高いです。
しかし、あいかわらずDVD+R/RWの著作権保護規格VCPSを、ARIB(社団法人 電波産業会)が認可していないため、コピーワンス番組を録画出来るのはDVD-R/RWに限られ、せっかくの二層記録DVD+R(DL)をデジタル放送の録画に使えない、というちぐはぐさはそのままです。
結局デジタルレコーダの本命は、コピーワンス放送の運用の見直しとBlu-rayの登場を待つしかないのかという印象です。

さて、なんで「おでかけ・スゴ録」が上位機に付かなかったのか、疑問のかたもいると思います。
現在のデジタル放送のコピーワンス制限のルールでは、仮に書き出せたとしても、メモリだろうとDVDだろうと全て「ムーブ」という扱いになってしまいます。PSPで見えるようにしたら、もうDVDにすら出来ないではユーザーも使いようがないでしょう。
デジタル放送を録ることをメインにしている機種で、アナログ放送にしか使えない機能のためにコストアップ覚悟で専用LSI積んでも・・・って考えがSonyにあったんでしょう。これもコピーワンス問題が片づくのを待つしかないですね。

それにしてもCoCoonの「おまかせ・まる録2」や、PSXの「x-Pict Story」「PSP連携」を取り込んだことによって、ついにSonyのデジタルレコーダはスゴ録に統一されることになりそうです。あの3ブランド乱立の迷走時期からは隔世の感がありますが、CoCoon派の僕にはなんかこう納得いかないものが・・・そこらへんのモヤモヤ感は後日別エントリーで。

スゴ録に関しては以下の二つのエントリーもチェックしてみてください。
新型ハイビジョン・スゴ録が発表になりました!(C-TECバックルーム2)
「スゴ録」4機種を11月21日発売(SO印)


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店員佐藤

こうしてデジレコのエントリーを拝見すると、それぞれの使い方で
注目ポイントが大きく変わってくるんですね。

私はブルーレイのディスクがまだまだ当分価格が高いままだろう。
パソコンのハイビジョン再生もまだまだ難しいだろう(特にモバイル)
という理由で、リビングで観るのはハイビジョン。だけど記録して
残すのはDVDっていう図式は2~3年続くかな?って見方を
してしまいます。

なので、ダイナミックVBRダビングPROの新搭載が、もう
めちゃくちゃうらやましくて。。。(HQモードで録画してから
DVDへ出力させれば良いだけの話なんでしょうけどね。。。)

ちなみに二層DVD+Rですが、あれはハイビジョン・ハンディカムで
録画したもの専用ディスクって考えると便利かもしれません。(^_^;)
HQモードで2時間書き出せますもんね。
by 店員佐藤 (2005-09-12 23:52) 

akoustam

>店員佐藤さん
ナイス投票もありがとうございます。
僕は「DVDの容量は中途半端で使いづらい」という考えなんで、
はやいとこBlu-rayに移行してくれ派です。

そして放送局から「編成権」を奪い取り、真のタイムシフトを実現してくれる、
学習型自動録画が一番好きなので、デジタル放送時代になっても、
Sonyにはこの路線を突き進んでいって欲しいなぁ、と思います。

そうか!HDVのDVD化にはDVD+R(DL)が使えますね。
それはいいことを知りました(ああ、D90買う気が湧いてきたかも(^^;))
by akoustam (2005-09-13 02:48) 

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