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TA-DA5400ES with 5.0ch Audio Review 自動音場補正篇 [Sony・Audio]

TA-DA5400ES with 5.0ch Audioレビュー、今日は自動音場補正篇をお送りします。

とりあえず5400ESとPS3を、最も音質に優れたHDMI5番ポートで接続し、最低限音は出るようになった我が家の新オーディオですが、これではただ単に音が出ているだけ、よりセットの力を引き出すための細かい調整が始まります。

まずその第一段階として行ったのが、スピーカーパターンの設定。

TA-DA5400ESは初期設定では、スピーカーが5.1ch全てつながっていることがデフォルトとなっているため、我が家の5.0ch(フロント3+サラウンド2)でサブウーファーが無いという設定に切り替えます。

この設定をいじるときにこれからお世話になるのが、TA-DA5400ESのGUIモード。リモコンの「AMP」ボタンを押した後、「GUI MODE」ボタンを押すことで、接続したBRAVIAにこのようなXMBライクなMENU画面が出てきます。

DSC04765.jpg

もちろん音楽用のアンプとして使う人のために、テレビにはMENUを出さず、前面の表示窓を見ながら設定する「DISPLAY MODE」もあります。

ここで「Settings」→「Speaker」→「Speaker Pattern]とたどっていくと、

DSC04766.jpg

DSC04767.jpg

DSC04768.jpg

ユーザーのスピーカーの状態を設定できます。

最大7.1ch(フロント3+サラウンド2+サラウンドバック2+サブウーファー)から、

DSC04770.jpg

最小2.0ch(フロント2のみ)まで、

DSC04772.jpg 

各種パターンがありまして、サラウンドバックが1本だけの6.1chや、センタースピーカーの無い6.1ch、センターは無いけどサラウンドバック1はある変則5.1chなども選ぶことが出来るようになっています。

当然サブウーファー導入待ちの僕は5.0chに設定。

DSC04769.jpg

これでサブウーファーが無いことが前提となって、各サテライトスピーカーに最低音部も割り振られるようになったので、設定前よりも少しだけ低音が強く出るようになりました。

CM1/CMCは低音を鳴らすのには不利な、体積の小さい小型ブックシェルフタイプスピーカーですが、低音も意外と出るので、賃貸の軽量鉄骨アパート暮らしの僕には実はこのサブウーファー無しの環境で十分なのかもしれません(サブウーファー導入時の階下に住んでる方の苦情を考えると…でも階下の方からも僕の部屋によく低音が響いてくるんですけどね(笑)お互い様?)。

ああ、お金持ちになってこの人みたいに専用シアタールームとか持ちたいなぁ(あ、久しぶりに『亡国のイージス』が読みたくなってきた(笑))

というわけで設定の第一段階はこれで終わったのですが、TA-DA5400ESには何もこんなことをしなくても、ユーザーの部屋の状況に合わせて最適の音のバランスに自動設定してくれる、自動音場補正機能「Digital Cinema Auto Calibration (D.C.A.C.)」があります。

これはTA-DA5400ESに付属の専用マイクを接続し、各スピーカーからテストの音を鳴らしてそれを測定することで、すぴーかーの設置状況や部屋の音響特性に合わせた補正をアンプが自動で行ってくれる機能で、これを使えば我が家のようにサブウーファーが無いことも自動判別してくれます。

開梱篇に続いて改めてその測定マイクを見てみますと、

DSC04763.JPG

ちゃんとどっちが前なのかも書いてあるんですね。

DSC04764.JPG

台座部分には三脚取り付け用ネジが切ってあるので、ビデオカメラ用の三脚に取り付けて、ソファの上で測定マイクが自分の耳の高さぐらいになるようになるように設置します。

DSC04786.JPG

(もうこの部屋のイメージにそぐわない青いソファは買い換えないとなぁ。なぜか後ろには処分し損ねたPROFEEL PROが(笑))

測定マイクの接続端子は本体の電源ボタン下にあります。

DSC04791.JPG

これでGUI MODEから「Settings」→「Auto Calibration」→「Quick Setup」とたどっていき、

DSC04774.jpg

測定項目を決め、

DSC04778.jpg

測定開始ボタンを押します。

DSC04779.jpg

すると5秒間のカウントダウンが行われ、その間に「お前はリスニングエリアの外に出ろ」という指示が出てくるので慌てて避難(笑)。

DSC04780.jpg

測定中は5本のスピーカーから順番にテストトーンが流れますが、これが想像とぜんぜん違って、なんだかおもちゃの鉄砲のような「ポコポコポコ」という音を鳴らします。てっきりTHXオプティマイザーのような高音から低音まで続く「ヒューン」といった音が出てくるもんだと思ってた僕にはちょっと拍子抜け。

なおマニュアルにもありますが、このテストトーンかなり大きな音で鳴るので夜中に測定するのは止めましょう。

ちなみに最初の測定ではPS3の電源を切るのを忘れていたため、測定中にファン音が入ってしまい、エラーが表示されてしまいました。

DSC04782.jpg

測定した結果はこの通り、

DSC04781.jpg

スピーカーの距離は適当に置いた割りには、ほぼジャストの位置になっていましたが、右のサラウンドが少し遠すぎたようです。また左側に小型のカーテンがあって吸音されているからでしょうか、右に比べ微妙に左のレベルが落ちているという結果が出ています。

この結果に基づいて、どんな調整を行うかをユーザーが決めます。

全てのスピーカーの特性をフラットにする「Full Flat」、

DSC04783.jpg

ソニーのオーディオ事業部が音質チューニング用に使っている試聴室、通称“かないまるルーム”の特性を再現する「Engineer」(ちなみにこのかないまるルームでは、僕と同じB&Wのスピーカーが使われています。ただしMatrix801という値段が桁違いの高級スピーカーですけどね(^^;))

DSC04784.jpg

フロント2本の特性に残りのスピーカーを合わせる「Front Reference」があります。

DSC04785.jpg

我が家は5本全てが同じシリーズのスピーカーのため「Front Reference」は意味なし。「Full Flat」も面白みにかける感じがしたので、「Engineer」を選んでみました。

設定を保存して、試聴のために実際にPS3で藤田恵美の「Camomile Best Audio」のSACDマルチチャンネルトラックをかけてみると…

もうビックリ!何の手も加えていないのに音の前後左右の定位感が大幅に改善、調整前も決して悪い音ではなかったのですが、スピーカーの素性のよさはそのまま残しながら、空間の表現力が全く変わった感じになったのです。

今まで何日もかけてトライアル&エラーを繰り返して、追い込んでいくしかなかったスピーカーのポジション決めが、マイクを置いて、測定して、設定を保存するまで1分とかからない、たったこれだけの作業で出来てしまうとは、なんと便利な時代になったことでしょう。こればかりは素直に技術の進歩の素晴らしさに感動しました。

その後もサラウンドスピーカーの音のつながりを試すのに最適な、STAR WARS EPISODE IIの「サイズミック・チャージ」のシーン(前後左右に衝撃波音が飛ぶ)

などを試聴したりしましたが、調整後は見事なまでに滑らかにつながるようになっています。いやはやホント便利な機能ですね。

 

次回は、設置篇で読者のpottiさんより提案のありました、「サラウンドバック用アンプを使って、フロント2本をバイアンプ化する」に挑戦しようかと思います(マニュアルを見てそんな機能があることを初めて知りました。)。


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コメント 3

Riever

PS3のファンの音がどれほどのものなのかは持っていないので分かりませんが、測定中それだけでエラーが出るとはなかなか繊細なんですね。
それにしても測定結果が細かい。これはなかなか面白そうです。
by Riever (2009-01-04 11:30) 

Virgo

うーーん、便利な時代です。

いちいち、耳でチューニングしなくていいなんて。(^_^;;
それにしても、その測定、音のバルサンですかねぇ。

『待避しろだなんて(爆)』

あっ、バイアンプにするの、楽しいですよ。
うちもやってます。

すっかり、そうしてる事を忘れてましたけど(笑)
by Virgo (2009-01-04 15:01) 

koma

こんにちは、CM1と検索かけてこちらにきました。

私の理想のセットで羨ましいです。
ところで、自動音場調整でCM1はLARGE、SMALLの
どちらになりましたか?

私もサブウーハー入れられないので気になります・・・
by koma (2009-02-22 09:42) 

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