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Sony Dealer Convention 2006 リポート “ホームシアター”篇 [Sony・TV]

Sony Dealer Convention 2006 リポート、第二弾はホームシアター篇です。

BRAVIA、Blu-ray、スゴ録、ハンディカム、DLNA&ロケフリと見て回った後、ほとんどの人はαコーナーで立ち止まっていましたが、個人的にαは中級機が出るまでパスという考えなので、すっとばして一目散に1Fを目指します。

僕が見たかったのは「ホームシアター&ピュアオーディオ試聴室」でデモしているこれ、

ビデオプロジェクター VPL-VW50

です。

試聴室では、AVセンターに新開発のエントリー機TA-DA3200ES。スピーカーはSS-X90EDSA-WM500を10本使用した7.1ch(サブウーファー10本)システム。BDプレーヤーにBDP-S1BDZ-S77。DVD/CDプレーヤーにDVP-NS9100ES。スクリーンにキクチ/スチュワートのMALIBUの120インチという構成でデモしていました。

これが30分に1回ぐらいの間隔で試聴会が開かれていて、一回目の回でゆっくり試聴することができました。

(※注 TA-DA3200ES、BDP-S1、VPL-VW50といった発売前の製品は、全て市販バージョンではなく、最終調整中の試作品と思われます。この後のインプレはそのことを踏まえてお読みください。)

最初にデモしていたのは、TA-DA3200ESによる音楽CD再生。

ジャンル的には「AVアンプ」に該当するこのモデルですが、ステレオ音楽再生でも高音質ですよとアピールするためでしょう、特にアナログアンプにありがちな低域の遅れを減らしたところを聴いて欲しいとのことで、エレキベースの音楽が選ばれていました。

たしかに低音のスピード感はなかなかのものでしたが、個人的にはまだちょっと中低域が暴れ気味で、落ち着かない耳障りな音に聴こえました。ここらへんはまだ音の調整が煮詰まっていないのかな?という印象です。

続いてDVD「マスター・アンド・コマンダー」を使ってのマルチチャンネル再生のデモです。

マスター・アンド・コマンダー

マスター・アンド・コマンダー

  • 出版社/メーカー: ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
  • 発売日: 2004/07/23
  • メディア: DVD

先ほどのステレオ再生と違ってこっちはかなり好印象。7.1ch全てが余裕を持って駆動され、自動音場補正による調整がかけてあるからでしょうか(調整したのか聞くのを忘れてしまった(T_T)。)サラウンド感も完璧に近い感じです。

劇中の大砲の音やガラスの割れる音なんかも、ディテールたっぷりに鳴らしていたので、アナログなのにひずみが少ない音を出すというのは宣伝に偽り無しだと思います。

また映像の方に目をやると、DVDソフトなのに解像感が高く、階調もきっちりと出ていて驚いてしまいました。やはりメッシュ感のない映像を生み出すSXRDの性能は、SDソースでも重要なんだなと感じました。

そしてこのデモの本番、BDプレーヤを使ったハイビジョン映像の試聴です。

一つめのソースは、SPE初のフルCGアニメ「Open Season」でした。

フィルム素材でなくフルCGなので、映画と言うより超高画質ビデオのような映像だったわけですが、同じソースをBRAVIA KDS-60A2500で見たときに比べ、フォーカスがきっちりしており、まさに「カリッカリ」の解像感をもったパワフルな画に見えます。

A2500も他のテレビの追随を許さない高画質ですが、やはりきっちりセッティングされ、MALIBUのような高画質スクリーンと組み合わされたときのフロントプロジェクターは、リアプロを上回る画を見せてくれるんだなぁと改めて認識しました。

この時点で、A2500を買うかどうか迷っていた僕の頭の中で最終決断が下りました。

「たとえ高くても、セッティングが難しくても、頑張ってフロントで行こう!」

はい、これから何年かかるか分かりませんが、僕はSXRDフロントプロジェクターの導入を目指します。

じゃあVPL-VW50を買うのかというと、この後でさらに悩ましい問題が…

ハイビジョン試聴の第二弾は「CLICK(邦題:もしも昨日が選べたら)」の予告編映像だったのですが、このソースは銀座のソニービルで、BRAVIA X2500やVPL-VW100を使ったものを何度も見せてもらっています。

こちらはフィルム素材の映画であり、先ほどのOpen Seasonと違って「フィルムのような質感をどこまで出せるか」という視点で見ていました。

でVPL-VW50の映像なんですが、やはり太陽光と同じような特性をもち、赤の光がきっちりと出るキセノンランプを使用したVPL-VW100と違い、赤の光がどうしても弱いUHPランプを使用しているせいか、相当に頑張ってはいるのですが、「フィルム的」というよりは「ビデオ的」な映像に感じられてしまったのです。

じゃあVW50はVW100より低画質なのかというとそうではなく、これは完全に好みの問題で、

VW50=パワフルで解像度感の高い、超高画質デジタルビデオ調映像。
VW100=しっとり、まったりしていて、パワー感や解像度感の高さに欠けるが、色の暖かみで魅せる、超高画質アナログフィルム調映像。

こんな感じなのです。

機能的にはVPL-VW50は1080/24Pに対応していたり、UHPランプなので交換ランプ代も安く、消費電力も少ない、といいところが沢山。画質に影響するレンズ・光学系は二機種とも全く同一。価格差は実売ベースで恐らく40万円ほど。

いやぁ、これは何ともまた悩ましいラインアップを揃えてくれたものです。

たぶん来年の年末は、VPL-VW100をHDMI1.3とかに対応させた新バージョンが出そうですし、プロジェクター自体も近い将来、「LED光源」や「レーザー光源」など、より色再現性が高く、起動時間の短い光源を得て、世代交代が進むでしょうから、買うタイミングも難しいんだよなぁ…

ビデオプロジェクター VPL-VW100 

結局、ホームシアター試聴室では悩みが増しただけになってしまいました(^^;)。

 

あとおまけに新しいステレオシステム、TA-FA1200ES、SCD-XA1200ES、SS-K30ESを試聴しましたが、これすごく良いですね。

特にアンプの心臓部がTA-DA9100ESと同じものだけあって、デジタルアンプらしい非常に繊細で、にごりの全くない綺麗な音を奏でていたのが印象的でした。これで10万円台なのですから超お買い得ですよ。あとはiLink端子があってSACDのデジタル伝送さえあれば、もっと高音質になれたと思うんですけどね。そこだけが残念です。


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arkstar

フロントで決断なんですね。
確かにランプユニットは将来的にLED化等が進んで行きそうですね。
液晶テレビのトリルミナスのような、今まで無いランプユニットで驚かせて欲しいですね。
by arkstar (2006-09-20 20:27) 

Riever

先日の部屋選びでも一応考慮されていたと言うことだったので、フロントでいくと思ってました。
これから時間が掛かっても、セッティングが大変でも、頑張ってください。
by Riever (2006-09-21 16:15) 

akoustam

>arkstarさん
コメント&ナイス投票ありがとうございます。

映像デバイスはSXRDが決定版ですけど、光源はまだ決定版が出ませんね。LEDは光量不足、レーザーはバカ高い、UHPは青い、キセノンは電気食い、みんな一長一短なんですよね。
by akoustam (2006-09-22 16:02) 

akoustam

>Rieverさん
コメント&ナイス投票ありがとうございます。

フロントで心は決まったのですが、VW50かVW100かでまだ悩んでます。キセノンの色は忘れられない…
by akoustam (2006-09-22 16:03) 

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