BALMUDA The Toaster Review 実際焼いてみた篇 [買ったモノ]
BALMUDA The Toasterレビュー、今日は「じゃあ本当にパンは美味しく焼けるのか?」篇をお送りします。
開梱篇でも書きましたとおり、このThe Toasterはたかだか単機能トースターのくせに、22,900円もする高級品。そのお値段なりの実力がなければ、ただの「社名バッジだけ高い電器製品」になってしまいますから、その実力を測ってみます。
と言っても、オーディオ製品の音質レビューと一緒で、定量的な計測をするのでもなく、ただの個人的な感想を述べるだけ。しかも僕は別に特別肥えた舌をもってるわけでも、普段から高級なパンを嗜むわけでも、ていうかそもそもごはん食派…(ぉぃ
ですので、まぁネタ程度に読んでいただければ幸いです。
まずは、会社帰りにパン屋さんに寄って、必要なパンを揃えます。
■イギリスパン4枚切り
■フランスパン(バタール)
■クロワッサン
を調達してきました。フランスパンはフランス自転車旅行中は、カマンベールチーズとともに常食してますが、日本で買うのなんて久しぶりです。
で、ガジェットレビューとなれば当然比較対象が必要です。今回BALMUDA The Toasterと比較されるのは、
三洋電機 トースターレンジ EMP-V52F
操作パネルに「ファジーコンビニエンス」などという機能があるのでお分かりの通り、これは僕が大学に受かって、東京で一人暮らしを始めるときに買ってきた、23年物の電子レンジです(笑)
当時は「ファジー(曖昧)」という言葉が世の中でヒットしまして、様々な白物家電に「ファジー機能」という謎機能が搭載されまくったんです(笑)
あの一人暮らし始めた時に揃えた電器製品の最後の生き残りですが、さすが三洋製、今でも元気に動いているので、こいつに活躍してもらいましょう。
まずは一番の基本となるトースト(イギリスパン)から行きます。
■トースト篇
4枚切りのイギリスパンですが、さすがパン屋さんのものだけあって、封を開けると良い匂いがしてきます。
これをスチーム用の水5ccを入れたThe Toasterと
古いトースターレンジに入れて、同時に焼き作業スタートです(年季入ってるので庫内が汚いのはご容赦)
なお、トースターレンジのほうは所詮トースター機能はおまけなので、熱するヒーターは上面にしかなく、下面は反射熱でなんとかうっすら焼ける程度、そこは上下にヒーターがある専門トースタとは最初から差がつきます。
時間はThe Toasterの説明書にあった3分30秒。トースターレンジのほうは4分30秒にしました。
焼き上がってみると、左のThe Toasterのほうは焦げ気味、逆に右のトースターレンジのほうは焼き足りない印象です。
ナイフで半分に切って、
中身を見比べてみます。
あまり写真だとわかりませんが、右のトースターレンジの方は下の面が焼けておらず、上下両面にきっちり焼き目が入ってるThe Toasterと違ってます。で、バターを塗って食べてみましたが、確かに焼け方が異なるのがわかります。
The Toasterは焼けてさっくりしている薄い表面と、焼けてないもっちりした中身の食感がはっきりと分かれていて、もっちりした部分をさっくりした面が取り囲んでいます。
一方のトースターレンジは、焼けてる表面と中身の食感の境目が曖昧で、歯でかんだ時にもっちり部分が少なく感じます。
デジタル的に表面と中身の食感が分かれるのが、The Toasterで焼いたトーストの特徴といったところでしょうか。
ただその差はこうやって比較レビューをしているから気づく程度で、何も知らない人が食べたら「The Toasterが絶対美味しい!」となるほどの差とも思えませんでした。
続いてチーズトーストにチャレンジです。
■チーズトースト篇
パンと一緒にスーパーではこんなものを買ってきました。
ピザなんかに使われるとろけるタイプのシュレッドチーズです。これで180円ぐらい。
これをトーストにまんべんなく乗せ、
The Toasterは「チーズトーストモード」に、トースターレンジは通常のトースト機能で4分30秒。
焼き上がりましたが、左のThe Toasterはまたも焦げ気味。どうも説明書よりも多少短めに時間設定したほうが良さそうです。
またまたナイフで切って、中の状態を確かめます。
見た目はあまり変わりませんが、食べてみるとその差は歴然。The Toasterのほうがチーズを通してもパンのもっちり感が保たれているのに対し、トースターレンジは焼けてる割に中への熱の通りが甘く、ちょっとしなった感じになっています。これはThe Toasterのほうが明確に美味しい。
なおBALMUDAのWebサイトに有るレシピを見て、ブラックペッパーをまぶしてみましたが、
このほうがチーズの味が引き立ちますね。
さらに続けてクロワッサンに行きます。
■クロワッサン篇
これはなんの変哲もない普通のクロワッサン。
出張先のホテル朝食なんかでは普段焼かずに食べているのですが、これを焼いたらどうなるでしょうか。
The Toasterは今度は「クロワッサンモード」に。前2回で焦げ気味になることがわかったので、今度は時間を短めに3分で設定します。
焼き上がってみてびっくり、
今度は右のトースターレンジのほうがよく焼けて焦げが出ています。この逆転現象は一体?
今度は手で半分に割ってみて中身を確かめますが、やはり見た目はそれほど変わりません。
しかし食べてみるとこれが一番差がついてました。トースターレンジのクロワッサンは中の香りまで飛んでしまうほどバサバサになっているのに、The Toasterのクロワッサンは、クロワッサンのしっとりした感じがちゃんと残っていて、香りも濃いままで漂ってきます。クロワッサンってこういう焼け方するのかと感心。
クロワッサンでは圧倒的な差がついて、さすが高いだけの実力を示してくれる感じですね。
というわけで、お送りしてきたThe Toasterレビュー実食篇ですが、トーストではあまり差がつかず、クロワッサンでその実力を発揮するというのが現時点での結論でしょうか。焼いたクロワッサン好きの方は、そのためにThe Toasterを買ってもいいかもしれません。
え?フランスパンはどこ行った?
…すいません、ここまで食べたところでパンを既に6コも食しているので、お腹が限界になりました。ということでフランスパン篇は次回!(このレビューまだ引っ張るんかい!)
ファジーコントロール。懐かしい(^_^;)
1/f ゆらぎとかありましたよねぇ。
で、レビュー見てて思ったのですが、レンジがシャープヘルシオよろしくスチーム加熱タイプだったら、
バルミューダ爆死するんじゃないかと思ってしまいました。
by arkstar (2015-12-05 18:19)