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Sony Of The Year 2014 [Sony・全般]

2014年も大晦日、このBlogもこの企画だけは欠かさずやってますね。もはやそのためだけのBlogと化してますが(笑)

てなわけで、今年も年末恒例のこれをやります。

Sony Of The Year 2013

昨年の年末、僕はこういうことを書いていました。

VAIOはう~む…モノはいいんですけど、なにせMicrosoftがあの状態なので、来年も茨の道が続きそうです。

Xperiaは来年の日本市場と北米市場でどうなるかでしょうね。ほとんど存在感ゼロの北米、安売りのiPhoneに食い荒らされつつある日本、半年に1回ペースで最新機能を投入していくだけで本当にうまくいくかな…

というように、VAIOとXperiaにはかなり悲観的だったわけですけど、残念ながらそれは現実のものとなりました。

「PC事業及びテレビ事業の変革について」 (sony.co.jp)

毎日に1億円近い赤字を垂れ流していた計算になるまで追い込まれたVAIO事業はSonyから分離、長野県安曇野市にある長野テクノロジーセンターが丸ごと単独の企業として生き残りを図るということとなったのです。

そしてXperiaはというと、

モバイル・コミュニケーション分野の営業権に関する減損計上及びそれにともなう2014年度連結業績見通し修正のお知らせ (sony.co.jp PDF)

もともと存在感が希薄だった北米市場だけでなく、中国を筆頭とした新興国市場でも拡販計画が頓挫。営業権を大幅に下方修正したため(要はSonyEricssonを吸収する時に「ソニエリにはこれぐらいの価値がある」と見込んで算定した価値が、その見込み達成困難になったため、「実はそんな価値はなかった」という処理をした)、1,800億円の損失が発生し、統括していた鈴木国正社長のクビがとぶ、という大鉈を振るわざるをえないことになったのです。

この二つの事業が失敗した原因に共通しているのが、「新興国を中心に安く台数をたくさん売るビジネスを志向したが、それがうまくいかなかった」という点であり、結局『Sony』という企業は、

「安くたくさん売る」

よりも

「ちょっと高いけど、憧れを感じるような製品をそれなりの数売る」

が自分達のDNAだ、ということを再確認した年になったと思います。

実際、安いコンパクトデジタルカメラがスマートフォンへの市場変化で売れなくなっていたデジタルイメージング事業は、高級機Cyber-shot RXシリーズと、超変化球のレンズスタイルカメラCyber-shot QXシリーズに特化することで、台数は出ないながらも利益は確保し、レンズ交換式のαと合わせてカメラ市場で「Sony」というブランドが一定の地位を築きつつ有ります。

このデジタルイメージング事業の方法論を、テレビ・スマートフォン事業に持ち込んで「憧れを感じる良い製品」を作れるか、平井さんはどういう舵取りをしてくるでしょうか。

 

そして2014年、最も元気だったのが「PlayStation4」

日本にいると実感がまるでわきませんが、世界市場全体では任天堂Wiiとほぼ同じペースで売れており、この世代のゲーム機はPS4が制覇ということが確定的となりました。 

この顧客基盤をどれだけ活かせるか、2015年のゲーム事業はここにかかっているでしょうね。 

それと、2015年は4KBlu-rayの規格確定と製品発売が行われるようなので、本格的に「4K」の時代がやってきます。テレビ事業は収支トントンまで戻ってきたので、黒字化のために「4K」の魅力が伝わるような製品の発売を願います。

なにせBRAVIA X2500購入から8年を超えたので、買い替えのタイミングがやってきてるのですよ(笑)

 

最後に今年もSony関係者の皆様、そしてSony本体から外れたとはいえ、新たな船出の中で奮闘しているVAIO株式会社の皆様、本当にお疲れ様でした。来年も期待してます。

では「akoustamのSony Of The Year 2014」発表です。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Owly Image

超短焦点プロジェクターLSPX-W1(sony.co.jp)

Sonyの中に眠っている技術をどうやって製品化し世に問うか。このLife Space UXというコンセプトはその先駆けになるものであり、今後のSonyを象徴する製品だと思います。ま、今年も日本未発売の製品でいいのか!と思わなくもないですが、来年日本でも発売されるようなのでSony Of The Year 2014を贈ります。

なお、次点は「ILCE-7S(α7S)」とします。昨年はα7が次点でしたが、今年こんな面白い方向に行くとは思いもよらず。これも「これぞSony」な製品ですよ。


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Riever

やはり低価格帯の製品となると、それを本気でやってくる新興国勢と真っ正面から勝負しないといけないので、なかなか厳しいところですよねぇ。

LSPX-W1、実にakoustamさんらしいチョイスだと思いますね(笑
場所を取らない上に150インチ近く、しかも4K SXRD、言うことないと思います。
by Riever (2014-12-31 20:08) 

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