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SIMフリー iPhone 6 Review 開梱・設定篇 [携帯電話・iPhone]

突然ですが、8ヶ月ぶりのBlog更新です(笑)

まぁ長い読者の方なら、なんで気まぐれのように今日Blog記事を書くか、既に察していらっしゃることでしょう。はい、今日はiPhone 6 / 6 Plusの発売日です。

2008年7月11日のiPhone 3G国内発売祭り以来、2年に一度のペースでiPhoneを買うのは、もはや自分の中で半分義務みたいなものになっており、今年はその「西暦偶数年」なわけです。

そんな理由で買うiPhone 6ですが、今回は大きく違う点が一つあります。

何処の電話会社でも使える「SIMフリー版」が各電話会社版と同じ日に、Appleストアで正規に発売になるのです。

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昨年発売のiPhone 5s/5cも、SIMフリー版の国内正規販売は行われましたが、発売は電話会社SIMロック版から2ヶ月ほど遅れてのもの。そのころにはある程度市場にはiPhone 5s/5cが浸透しており、そのタイミングでSIMフリー版を買う需要は喚起されたとは言い難い状況でした。

しかしこれが同日発売となれば話は別。

9月10日朝のカリフォルニアでの発表会直後から、Apple Japanのストアページにはこういう表示がされるようになりました。

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僕が待ち望んでいたのは、この状況なんですね。

さいわいiPhoneは、Appleの根幹をなす「少品種超大量生産」というビジネスモデルもあって、各国や国内でもバラバラな携帯電話の電波周波数や規格を一機種でまかなえるよう、多種多様な周波数(バンド)と規格に対応できる無線部分を押し込めて搭載しており、日本もdocomo/KDDI/SoftBankという三大キャリアで全く同一の機種、つまりそれ一つあれば三キャリア全てに対応出来るようになっています。

これなら使える電話会社を選ばないSIMフリー機を買って、その時自分に最も適した電話会社を自分で選択するということが可能。本格的に海外のSIMフリー機で遊び始めてもう7年以上が経ちますが、あの頃の愚痴がようやく叶ったかなという思いです(笑)

 

そんなわけで予約開始となった9月12日16時過ぎには、各電話会社版には目もくれず、AppleストアオンラインでiPhone 6の予約を完了。

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めでたく発売日9月19日に、自宅にヤマト運輸で到着と相成ったわけです。

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て言っても、本来携帯電話だって電器製品。こういう買い方が普通なような気もします。Amazonでも、楽天でも、ヨドバシ・ドット・コムでも、それこそSonyStoreだっていい、自分の買いたいものを買って、予め用意されている回線に接続する。

VAIOだって、B&Oの固定電話機だって、みんなそうやって買ってきたのですから、これが当たり前、という市場になってほしいものです、日本の携帯電話市場には。

 

では開けていきましょう。

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パッケージは真っ白。iPhone 5よりフットプリントの大きい個装箱です。

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薄くなったよと言いたいのか、箱の高さは抑えめ。

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今までiPhoneの個装箱は、天面にiPhoneの姿がプリントされ、その本体写真の部分だけ少しだけ浮き上がるエンボス状になっていましたが、iPhone 6はiPhone本体の姿が消え、エンボスだけが残っています。

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印刷はされておらず天面は真っ白。シルエットのように見えているのは浮き上がった分の影です。

裏面はだいたいいつも通りのノリですが、LTE(FDDおよびTD)がなんたらとかという文言を見ると、時代の変遷を感じます。iPhoneの日本向けSKUがTD-LTE(日本ではWiMAX2+、AXGP(SoftBank 4G)と言ったほうが通りがいいか…)搭載になるとはねぇ。

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蓋をあけるといきなり本体が鎮座しているのも、今や様式美みたいなもんです(笑)

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本体どけたらトレイとつまみの出た、紙製マニュアルケース。ほんとずっとこの形式が変わりませんね。

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トレイとマニュアルケースの下に、ヘッドフォン・ACアダプタ・Lightningケーブル。

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しかしトレイの右上、カメラ用に穴あけがされているんですね。これが今までのiPhoneには無かったところ。

マニュアルケースに「Designed by Apple in California」

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SIMトレイ取り出し工具も見慣れました。

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マニュアルはついにただの一枚ペラに。

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あとは注意事項の紙と、Appleロゴシール。もう紙のマニュアル作る気ねーだろと(笑)

では本体を見て行きましょう。手持ちの香港版iPhone 5と比較してみます(iPhone 5sも同じサイズ)。

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やはり大きいですね。二段に重ねるとすっぽりiPhone 6がiPhone 5を囲んでしまうので、完全に「一回りでかい」サイズです。

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先に結論を書いておくと、僕はこの大きさダメです、まだ慣れません。僕は日本人としてはかなり手が大きい(特に指が長い)人間なのですが、それでも画面上端に指を届かすのはつらく、片手使用にはかなりの苦労が伴うのです。

実際半日使ってみて、何度も手が攣りそうになりました。

世界的にスマートフォンは大型化の流れが出来上がっており、Appleも無視できなくなったというのはわかるのですが、それにしても何故?という思いが拭えません。あのジャストサイズ感がiPhoneの良さではなかったのかと…

そのかわり薄さはさらに薄くなりました。

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あと全体のラウンドフォルムが、恐ろしく精度の高い製造技術と相まって、本当に本体がひとつの塊のようにまとまっているのはさすがだなと感じます。

底面にヘッドフォン端子、Lightning端子、マイク、スピーカーが集中。

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左側面はマナーモードスイッチと音量ボタン。

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右側面に電源ボタンが移動してきており(今までは上面)、SIMトレイのとなりにあります。

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結果上面は何もなくなりました。

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まぁこれだけ縦長になると、画面ロック(キーロック)機能を兼ねている電源ボタンが上についていたら、かなり操作しにくくなるので、この配置変更は正解でしょう。

裏面は金属一面といった感じ。

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Appleロゴが鏡面仕上げで、かなり指紋がつきやすいのはちょっといただけません。

そして何と言ってもいただけないのが、カメラのこの出っ張り。

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だいたい0.2~0.3mmってところでしょうか、派手にカメラレンズが出っ張っています。だから個装箱のトレイに、あんな穴があけてあるんですね。

カメラ性能のためには仕方がない部分があるとはいえ、この出っ張りは誰得?もいいところです。バンパー・ケース類を使わずに素のままで机の上においてタップするとガタついて安定しませんし、レンズに傷がつきやすくなる恐れもあります。

これをフラットに押し込めるこだわりはAppleから無くなってしまったのでしょうかね。

背面のプラスチック部分は明らかにアンテナのためでしょう。

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うまくデザインはされていますが、カッコ良いとは言い難い印象。

 

と外観を見終わったところで使用開始。まずは母艦となるVAIO Zに接続します。

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しかしここでiPhoneに

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SIMさせや(゚Д゚)ゴルァ!!と怒られました。

というわけで、2年前のiPhone 5購入時に、Xperia SXへのMNPとして契約した「ドコモXi」SIMをiPhone 5から取り出します。

いつも通り右側面のSIMトレイを工具で開けて、

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そういえばこの開け方、よっぽどわかりにくいのか、2008年の僕のiPhone3Gの記事が「iPhone SIM 開け方」とかでググられて、やたらと訪問されてた時期がありました(該当記事の閲覧数は15万オーバー)。もうみんな知ってるでしょうけど。

SIMトレイにドコモSIMを載せて、パチンと押しこめば完了です。

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これで母艦からバックアップした旧iPhoneのデータを同期させれば、ほぼ今まで使っていたiPhoneと変わらないiPhone 6が誕生です。

しかし、今回は画面が640×1136ドット(4.0インチ)から750×1334ドット(4.7インチ)に大型化しているので(ppiは326ppiで同一)、ホーム画面のアイコン表示列も一段増加します。

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これ(iPhone 5の画面を1/2に縮小)が…

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こう(iPhone 6の画面を1/2に縮小)なるわけです。縦だけでなく横も余裕ある配置になってますね。なお、後ろの富士山の壁紙はもともとiPhone 5の画面より一回り大きく作られています。

で、後は簡単な設定をしてiPhone 6本格稼働…と行くはずだったのですが、ここで問題発生。なんと携帯電話としてのモバイルデータ通信が全くできないのです。

ああ、APN設定してないからなと思ったのですが、設定画面を見るとiPhone 5+iOS 8の時にあった「モバイルデータ通信のAPN設定項目」が表示されなくなっています。

何だこれは…

それどころか、インターネット共有(いわゆる『テザリング』機能)も設定項目から消えています。

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あれ?あれ?あれ?

SIMを挿し直したりしても状況は変わらず、設定→モバイルデータ通信の中にある「インターネット共有」をタップすると、こんなエラーが出てくる有り様。

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むむむむ。

しかしここで今朝見たネット情報を思い出します。「ドコモXi+SPモードで契約されているSIMをiPhone 6にさしたら、APN設定もせずに完動した」というものです。

SPモード契約のものはAPN設定なしで普通に動いた…僕のドコモXiはSPモード契約はされておらず、ネットは「mopera U」を使うようにしています。

それだ!

つまりiPhone 6はドコモで正規の取扱があり、ドコモで使用するための構成プロファイルは、SIMフリー版だろうと全ての日本向けiPhone 6に仕込まれているので、SIMフリー版を買った人もドコモSIMを挿すだけでドコモ用構成プロファイルが自動的に呼び出され、そのプロファイルはSPモード契約が前提となっているため、SPモードにAPNが設定されてしまうと。

ならば構成プロファイルを変更すればいい。実際画面を見ると構成プロファイルの項目は出てきていません。

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というわけで、mopera U用の構成プロファイルは無いか。探したらすぐに出てきました。simlibreさんというところに揃っています。

構成プロファイルダウンロード(simlibre様)

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まずはWi-Fiでデータ通信して、この「APN設定 mopera U」ファイルをダウンロード。

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プロファイルをインストールします。途中で警告が出ますが無視。

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インストールが済めばこうなります。

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これで設定項目にも構成プロファイルの項目が出来ました。

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すると「インターネット共有(テザリング機能)」も解放され、使えるようになっています。

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こうして僕の持っている

「ドコモXi+SPモード未契約+mopera Uスタンダード契約+Xiパケ・ホーダイライト」

というSIMでSIMフリーiPhone 6は無事完全動作を開始しました。もちろん、

・LTE OK
・テザリング OK
・音声通話 OK
・SMS OK

という状態です。今のところau系のMVNOであるmineoで動作しないという問題が起こっていますが、ドコモ系MVNOはその会社用の構成プロファイルさえいれれば問題なく動いているようですし、SIMフリーの「フリー」状態はなんとか維持されているようです。

これで本当にユーザーが端末と回線を自由に選べるのが当たり前になるといいなぁ。

特にSony。XperiaをiPhone 6のようなマルチバンド・マルチシステム対応にして、日本向けSKUを一種類に統合し、SonyStoreでSIMフリー端末を普通のSony製品のように売る、これを始めることをいい加減急いだほうがいいと思いますよ。それぐらい昨今はMVNOが注目を浴びていますし、今の三大キャリアの商売の仕方は、確実に行き詰まりつつあるんでね。

 

 

p.s. で、ぶっちゃけiPhone 6おすすめか?というと「う~ん。好きならいいんじゃないですか?」です。もうそんなに大きなアドバンテージないかな、iPhoneには。


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CODA

更新を楽しみにしておりました。
未だ4SでiOS更新せずな私には、大型化は無用なのですが、さすがに内蔵バッテリーの劣化が否めません。

自宅近くのアップルストアの行列は異国のようでした。妖怪ウォッチやガンダムまでテンバイヤーの標的になる昨今、キャリアに縛られない契約の普及に同感です。速さに不満がないので、現状4Sの契約のままが良いのですが、LTE以降¥7000は毎月貰いますよ的な各キャリアの商売方法が残念です。

気長に更新を楽しみにしております。
by CODA (2014-09-20 04:20) 

arkstar

本体をいつも裸で使っているので、バンパーありきのデザインでカメラが出っ張っている6は残念極まりなく。
それなら本来の厚み増やせば良いのに。って思ったり。

4Sからの乗り換え、やはり5Sが最適かなぁと自分の中で結論が出た気もします。
by arkstar (2014-09-20 12:04) 

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