SIMフリー iPhone 5 Review SIMカード篇その2 [携帯電話・iPhone]
SIMフリーiPhone 5レビュー、今日はちょっと面白いモノを手に入れてきました。
そうです、auのiPhone 5用nanoSIMです。
会社でiPhone 5を契約したので、ちょっとそれを拝借してきました(笑)。パッケージから出てくるのは、自作の「なんちゃってnanoSIM」ではなく、本物のnanoSIM。
microSIMからカットした自分のSIMと比べると、正規品はちゃんと端子がチップの内側に収まっていますし、ほんの少しだけ薄いということがわかりました(前々回カットSIMを爪切りのヤスリで削ったのは正解でしたね)。
(左が自作SIM。右が本物のau nanoSIM)
といっても僕が持ってるのは、電話会社を問わない「SIMフリー」機なのですから、とにかくトレイに乗せて挿しこんでみました。
お~認識してますね。
キャリア選択を手動にすると、ドコモSIMの時と違って四社全て出てきました(単にKDDIのLTEが圏外だったから?)
(左ドコモSIM、右KDDI-SIM)
そしてKDDIのLTE網は表示されるだけでなく、ちゃんと回線として使えることも示しています。
データ通信出来ますし、こんなギリギリの電波状態なのに、
結構なスピードが出てますね。
これはiPhone 5発表時のエントリーでお伝えした通り、3G時代はCDMA2000/W-CDMAと通信規格が分かれていたKDDI/ドコモ・SoftBank・EMOBILEが、FD-LTEでは全社同じ規格になり、さらにau/ドコモ/SoftBankの三社が「バンド1(2100MHz)」と同じ周波数帯でサービスインしたことで、バンド1のLTEに限っては端末を共通化することが可能になったのです。
そして僕が今回入手したiPhone 5は三モデルあるうちの
・GSMモデルA1429
というもの。
これは日本ではSoftBank向けに供給されているモデルと同じものですが、Appleのサイトに書いてある仕様の通り、CDMAは積んでいなくても、LTEはバンド1/3/5は積んでいるので、KDDIのiPhone5向けLTEサービスである「4G LTE(バンド1)」を使えるというわけです(EMOBILEはバンド3)。
そしてKDDIのSIMを挿したことで、KDDI用のプロファイルが呼び出され、
ドコモSIMの時には表示されなかった、「KDDIサービス」という電話番号設定項目が出てきたり、あの問題の「LTE ON/OFF」設定もKDDI-SIMの時にはちゃんと表示されます。
(左ドコモSIM、右KDDI-SIM)
設定項目も全く変わりますね。ドコモSIMの時にあったAPNを手動で設定する項目は消え、逆にローミングを「音声/データ/CDMA」と個別に設定できる項目が現れます。
(左ドコモSIM、右KDDI-SIM)
その他にもKDDIの公衆無線LANサービスに自動で接続する設定や、テザリングのAPNなんかももともとiPhone 5のプログラムの中に備え付けられていて、KDDI-SIMを挿すと自動的にそれが呼び出される仕組みになっているようです(突如公衆無線LAN「Wi2」を拾う挙動に変化してびっくりした)。
あと面白い挙動だったのは、あくまでGSMモデルで使えるKDDIの電波が、現時点でデータ専用となっているLTEだけのため、その番号に普通の音声電話をかけても、圏外扱いで留守番電話サービスに行ってしまうのですが、その後KDDI-SIMを挿したiPhone 5には「着信のおしらせSMS」がやってきました。
ふむふむSMSはLTEネットワークでも流れているようですね。これならKDDIがLTEのエリアを広げた時に、データ通信+SMS端末としてiPhone 5が使えるかも(ぉぃ。
ということで色々と実験した結果、現在北米でVerizon版として出回っている
・CDMAモデルA1429(KDDI版もこのモデル)
がSIMフリーであれば、それを日本に輸入した時には、対応規格とバンドからいって三社全てで使え(おそらくドコモのXiは不可)、アメリカでもVerizonのネットワークで使えるという、最も強力なiPhone 5になる可能性がありそうです。
香港のGSMモデルA1429を買ったのはちと早まったかな?(笑)
■おまけ
実は今日まで仕事で北海道に行っていたのですが、FOMAプラスエリア(800MHz)に対応したN705iμも持って行っていたので、うわさになっていた
「iPhone 5はFOMAプラスエリアに非対応」
という話も、石北本線上川-遠軽間でほぼ間違いないと確認できました。公式エリアマップで黄色になっているプラスエリアで、N705iμが完全にアンテナ三本を維持しているのにiPhone 5は圏外、という状態です。
実際フィールドテストモードで確認してみても、
(フィールドテストは電話のキーパッドで「*3001#12345#*」で入れます)
FOMAプラスエリア(800MHz)を示す「Uplink Frequency:812」は表示されず終い、という結果になりました。
ま、ネタとして面白いんで僕は楽しんでますが、真剣に「ドコモの良いエリアでiPhoneが使いたいんだ」と考えて居らっしゃる方には、iPhone 5ではなくFOMAプラスエリアに対応したiPhone 4SのSIMフリー版を入手することをオススメせざるを得ませんね。
以上SIMカード篇その2でした。
Apple iPhone 4S 黒 16GB 香港版SIMフリー正規品
- 出版社/メーカー: Apple Computer
- メディア: エレクトロニクス
まさしく近日中にVerizonのSIMフリーiPhone5を購入しようと思っていますが、今はau版の4Sを使用しています。
そこで、こちらのブログを拝見した次第です。
今回使用したのは、MicroSIMをカットしたものですか?
また、香港版のiPhone5で試用したのですか?
by D (2013-03-22 21:20)
こんにちは。
Iphone5 シムフリーに Iphone 5sのSiMを入れて使おうとしていますが、現状、LTEのみ使え、通話は出来ません。良い方法がありますでしょうか
by モコ (2014-02-23 15:23)
auのmicroシムをsimカッターでnanoシム加工して、廻りにはシムの一部が切られますが、nanoシムとして使えますか?
by mm (2014-04-08 17:48)