Goodbye Vietnam [ベトナム縦断自転車旅行記]
2月29日深夜にホーチミン・タンソンニャット国際空港に降り立ってから27日目。ついにベトナムを離れるときが来ました。
当初はバスで中国に行く予定でしたが、プラン変更によってそれは飛行機へと変わり、それで増えた一日でハロン湾に行けたのですから、幸運に恵まれた判断でした。
計5泊6日にわたって宿泊したハノイHang Ga通り17Bにあるホテル「Thuy Lam Hotel」ともこれでお別れです。
そしてこのホテルを運営している系列旅行代理店の「BINH'S TOURS」。
看板にあるとおり、ここはハノイに無数にある「ニセSINH CAFE」旅行代理店で(SINH CAFE=シンカフェはベトナムで最も信頼のおける旅行代理店。しかしその名前を騙って悪用する店が増えたため、現在本物のシンカフェは「シン・ツーリスト」に名前を変更している)、本来は「怪しげなお店」ですが、ここを切り盛りするパフュームさんと知り合ってしまったおかげで、ハノイ→広州のエアチケットから、ハロン湾ツアーの手配まで全てお願いすることとなり、果ては店のインターネットの点検に閉店作業の手伝いもするハメになってしまいました。
この座ってるのがパフュームさん。どう考えても「パフューム」は本名ではないですが、 4日間ずっと「私の名は“パフューム”だ」と言い張ってたので、それでいいんでしょう(ベトナム語で「香」を意味する言葉が本名なのかもしれません)。
今度日本人の男性旅行者の方で、このパフュームさんから「イケメン」と言われた方がいたらすいません、その言葉を教えたのは僕です(笑)
そんな楽しかったハノイ旧市街を9時過ぎに出発。
朝のバイク洪水に乗っかりながら、北に30Km離れたところにあるノイバイ国際空港目指して走って行きます。
途中怪しげな道路案内を発見。
え~とこれは公的な道路案内でしょうか?(笑)しかし「NHA HANG OISHI(美味しいレストラン)」って無茶苦茶やな。
ソンホン川を渡る橋は、一階部分が鉄道+バイク・自転車、二階部分が自動車という二階建ての大型橋。
ここを越えると一気に風景は普通のベトナム田園地帯に。
しばらくあまり良くない道に悪戦苦闘した後、主要道路に合流します。
あとは残りを一気に走るだけ。
30Km走ってノイバイ国際空港に到着です。
しかし首都の空港の割に寂しい空港だなと思ったら、今新ターミナルを建設中だそうで、日本の大成建設が協力しています。
チェックインカウンターに行く前に、パッキングをします。
この27日間、ただ背中のバックパック内最大の重量物でしかなかった輪行袋が、ここでようやく活躍することになります。
チェックインではタイヤの空気を抜くように命令されますが、超過料金は無し。
出国審査も、セキュリティチェックも非常に簡素なもので、あっさりと終わってしまいます。これで本当にベトナムとお別れなんだなぁ。
後は飛行機に乗るだけなのに、ベトナムドンがかなりあまり気味だったので、空港ロビーのCafeで5$もするフォー・ボーを注文します。
ベトナムのフォーともこれでお別れ、フォーに始まり、フォーに終わる旅でした。一体何杯食べたんだろう>フォー
乗り込むはベトナム航空VN506便広州行き。エアバスA320ですが、あれだけソ連に心酔しているこの国でも、機材がツポレフだったりするわけじゃないのね(笑)
窓側席だったので離陸と共にハノイ市街が見られたらと期待しましたが、今日もハノイは曇り。
ベトナム北部はずっとこうやって雲に覆われてるんですよね。
水平飛行に移ったら中国の入国カードが配られます。最近入国カードの記入を求める国も減ったなぁ、久しく書いた記憶がないよ、なんて思いながら紙を眺めることに(筆記用具持ってません)。
さらに慌ただしく機内食まで。広州まで一時間とかのフライトなのに、律儀に機内食を配るんですね。
しかし、せっかくベトナム航空なんだから、こんなしゃれた普通のパンじゃなくて、フランスパンを使った「バイン・ミー(ベトナムサンドイッチ)」にしてくれればいいのに。
ということで食べ終わってトレーが回収された直後には、高度を下げはじめ広州に着陸する態勢に。
晴れている中で、空から見た広州はビルがやたらと建つ近代的な街でした。
現地時間午後3時、広州白雲国際空港に到着。
しかしここからが大変、やたらとでかいこの広州空港を歩き回らされたあげく、入国審査のゲートが激混みで、入国審査が終わるまでに1時間半も待たされます。その間にネット接続でもして時間がつぶせれば良かったのですが、空港内のWiFiは全部登録制のタイプ。何もすることが出来ないまま、ひたすら自分の順番が来るまで耐えるしかありませんでした。
待たされた割に入国審査は一瞬で終了。
係員の女性、一ヶ月剃ってない髭面の本人と、ジャケット着て真面目モードで写ってるパスポート写真の差に、「こいつ本当に本人か?」と疑うようなそぶりもみせてました。
自転車を受け取ったら、何もない税関を通って到着ロビーへ。
広州は意外と暑い…
自転車を組み立て、空気を入れたら準備完了。
初の「中国自転車走行」です。
ベトナムとは打って変わってバイクは一台も無し、ひたすら車とタクシーとバスがクラクションも鳴らさずすっ飛ばしていきます。BMWとかレクサスとかやたらと走ってるし、ベトナムとの所得水準の違いがよくわかります。
そしてこのでっかい広州空港を抜けたら、すぐそこが今日のホテル。
たったの2Kmほどで今日の中国走行は終わりです(笑)
このホテルも二日前ハノイにいるうちにネットで探して、そのまま予約したものです(3000円ほど)。ほんと便利な世の中になったねぇ。
でもこのレベルだったら、ベトナムだとせいぜい1000円クラスだな。
しかもこの広厦大酒店(Guang Sha Hotel)事実上のエアポートホテルだというのに、何と英語が通じません。フロントに4人ぐらい制服着た女の子がいるのですが、一人が二言三言程度の英単語を喋るので精一杯。
ただ運が良かったのか何なのか、その4人の女の子のうちの一人、李さんが日本語を勉強中で、ほんの少しなら日本語を喋れるというので助かりました。
さらにおかしなシステムなのが「デポジット制(李さん言うところの「敷金ヒツヨウネ」(笑))。ネット予約+カード決済(しかもJCBがOK)で既に宿泊費は支払い確定済みなのに、さらに100元預けろというのです。
そう言われても、僕は明日の朝までしか中国にいない身。中国元なんてさっき空港で両替した82元しか持ってません。
結局80元をフロントに預け、ほぼ無一文の状態で宿泊することに。
ここは周りに何の店もない、空港敷地内のはずれに立地するホテルですから、夕食はホテル内のレストランで。
スープと、
チャーハンを。
これも自分は中国元を全く持ってない状態になったから、デポジットの金で払うよう日本語で李さんにお願い。後の女の子に至っては英語もわからんので、会話が成立しません。ていうかレストランフロアーのテレビ見て皆でのんびりしてるなよ!どこの家族経営民宿だよ!なんだこのもどかしい状態は!(笑)
まぁとにかく明朝、日本へ飛び立ちます。
お疲れ様です。
中国のホテル事情、よーく、わかりました。
このblogはホテルの無線LANとかを利用
されているんでしょうか?
共産圏からでもSo-net blogでの
情報発信ができるんですね。
by 店員佐藤 (2012-03-27 07:43)