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THE世界遺産 part5.0完成 [ベトナム縦断自転車旅行記]

ベトナム最終日、今日は二日前のリベンジです。

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またまたこのヒュンダイのマイクロバスに揺られることと3時間半。ハノイから170Km離れたハロンの街へとやってきました。

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今日は二日前のうってかわって穏やかな天気。空こそ曇っていますが、あのものすごい風は何だったのか、と思うぐらい暖かい日になっています(何でも一昨日の出航中止は、ここ2年ぐらいで一度もなかった珍事だとか)。

今回は一日ツアーと、一泊二日ツアー組の組み替えが行われたら、すんなりと船着き場ゲートに移動します。ほんといったい一昨日のあの大混乱は何だったんだろう。

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すでにツアー料金に組み込まれているため意識する必要はありませんが、ハロン湾の一日ツアーエリアへの入場料は8万ドンのようです。

船もどんどん各ツアーボートが出ていっていて、船着き場は活気にあふれています。

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僕らも船に乗り込んだらすぐに出航です。

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大中小様々なクルーズ船であふれていますが、二階建てに屋上デッキの三層構造の船がハロン湾内で停泊してホテル代わりになる一泊二日ツアー用の船、僕乗っている二層構造の船が日帰りツアー用の船というのが大まかな分類です。

船着き場を出たらすぐに180度回頭。ハロンの街の対岸にある群島へ進んでいきます。

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出航してすぐ、右側に小さな島。

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各ツアーの船が続々と対岸へと向かっていきます。

振り返るとハロンの街と大きな吊り橋。 

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完全に観光地化されているハロンの街は、高層ホテルが多く、遠くから見るとかなりの近代都市に見えます。

だんだんと対岸の群島が近づいてきました、 

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クルーズ船だけでなく、貨物船なんかも頻繁に行き来しているようですね。 

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行く先は奇岩だらけ。 

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垂直に切り立った島や岩ばかりです。 

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各船狭い航路の中へと入っていきます。

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これぐらい狭くなると確かに中国の桂林みたい(桂林に行ったことはありません(笑))。さすが別名「海の桂林」と呼ばれるハロン湾です。

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余談ですが、ベトナム北部にはもう一つ川でこんな光景が見られる「陸のハロン湾」と呼ばれるタムコックというところがあります(僕がハノイの前日に泊まったニンビンの街のすぐ近く)。ハロン湾が「海の桂林」でタムコックが「陸のハロン湾」…え~と(笑)

海じゃなくて運河みたいな風景になってきましたね。 

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狭いところを抜けると、すこし広いスペースに出ます。

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各クルーズ船、徐々にスピードを落としていきます。

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周囲は岩・岩・岩。

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ぐるっと見渡すとこんな風景です。

パノラマ画像(petamap)

僕らの船は一つの大きなはしけに横着けします。そこでは養殖というか、魚介類のいけす販売が行われている様子。

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船を下りてきた観光客にその場で水揚げして、買わないかと勧めています。 

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ここの人達は普段この船上に生活して、観光客相手の商売を営んでいるようです。

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周囲にはそんな「住居付き」の船がたくさんあります。 

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またその魚売りのはしけを小型ボートで回って、観光客に果物を売るおばちゃん達も多数。

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南のメコンデルタで見た水上マーケットと同じく、ここでは海の上が生活の糧になっています。

ここで昼の14時前になっているので、お昼ご飯の時間です。

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遠目にこんな風景を見ながら、

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ベトナムではおなじみのコム皿飯でお腹を満たします。

ちなみにさっきのはしけで魚介類を自分で買って、その場でツアー用のお昼ご飯に追加で食べたいと調理してもらうことも可能です。

ちょうど同じテーブル向かいに座っていたシンガポールの若い二人が、それに挑戦してくれていました。

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旨そうだな、おい(笑)。

お昼ご飯を食べ終わったら魚売りのはしけとはお別れ。

今度は少し航行した先にある「レンタルカヤック+ボートサービス」のはしけにクルーズ船を着けます。

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そこから何をやるかというと、5$払ってカヤックを借りたり、小さなボートをチャーターして、洞窟くぐりをやろうというのです。

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何のパドリングの指導も、スプレースカートなどの追加装備もなく、ただカヤックを出されて素人の観光客に「後は勝手に漕いで見てきてね」って、かなり豪気な商売だな(笑) 

そこにも果物売りの女性。 

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僕は一人旅行なのでカヤックではなく、ボートチャーター。何人か乗せたらおばちゃんがゆっくりと漕いでいってくれる楽ちん方式です。

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僕以外に体格の良い西洋人4人が乗って、かなりの重さになってるボート。おばちゃんの細い腕でどんだけすすめるもんかいな、と思いながら徐々に洞窟に近づいていきます。

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かなり大きな穴があいてますね。

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ボート数隻が互いにすれ違えるぐらいの幅があります。

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人口的にあけたものではなく、自然にこうなったようですが、なんとも不思議な光景。

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抜けた先は、ぐるっと周囲を切り立った崖に囲まれたエリアになっています。

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これからまた千年・万年単位で洞窟になっていきそうな穴も見えます。 

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これらの切り立った崖、水際はかなりえぐれてます。 

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いつかポキッと倒れそうな気がしないでもない(笑)

一つ目の洞窟を戻ったら、もう一つ西側にある別の洞窟もくぐりに行きます。

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ここもかなり幅広いです。

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天井には縦方向の穴もあいています。

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ここは行き止まりではなく、別の海域とつながっているようです。 

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崖はすぐそこまで迫っていてかなりの迫力。

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しかしこの辺は浅瀬になっている部分もあります。

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浅瀬を抜けたら、住居付きの船が固まって停泊しているエリアに出ました。

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ここは海上に一つの街が形成されているようで、中には小学校まであるという話。

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この右側の緑色した大きな建物が「船上小学校」です。

表側に回ったら、なんと日本国旗の表記。

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JICAの支援があるみたいですね。こういうところで日本国旗を見られると嬉しい。

それにしても本当に船上住居になってるんですね。生活そのものが船の上にあります。

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合計40分ほどのボートクルーズが終わったら、またまたクルーズ船に戻って、別のエリアに向かいます。

昼食が片付けられた船内ではこんどはお土産販売が熱心に行われています。抜け目のない商売だ(笑)

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そんなことをしながらクルーズ船は群島の東側を目指して進んでいきます。

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地元の生活船もどんどんと行き交います。 

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この海域、大小様々な岩がありますね。

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そんなこんなで今日の第三アトラクションに到着しました。ここでは船を下りて、島の一つに上陸します。

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なんだこのゴミ箱…

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ここは切り立った崖の途中に鍾乳洞があって、そこを散策しましょうと、

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今日のガイド君の熱心な説明が続きます。

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では早速階段を上って鍾乳洞へ行きましょう。

ここでチケットチェックがありまして、このエリアを見学可能なチケットかを調べられるというシステムになってました。 

階段をどんどん上っていくと…

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いや、だから、このゴミ箱のノリはなんなんだ…

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鍾乳洞の入口につきました。

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中は照明で照らされてこんな感じ。

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色つきの照明をふんだんに使っていて、ちょいっと演出過剰気味な感じも。

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空間としてはかなり大きく、天井ははるか上にあります。

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反対側に穴が開いていて、自然光が入ってくるところもあります。

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複雑怪奇な風景ですね。

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上を見上げると、なんだかバチカンのシスティーナ礼拝堂、ミケランジェロ作「最後の審判」を見ていたときの気分を思い出しました。

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ここで水が湧き出してるのは自然なのか?

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というわけで鍾乳洞見物も終了。出たところにいきなりお土産屋を設置というのはあざといなぁ(笑)

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多少登ったので、船着き場は眼下に見えます。

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しかしこの土産物、ハロン湾全然関係ないやん。

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下に降りていく途中でこんなものを見つけました。

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世界遺産の電力を支えてるのは日本のホンダでした。

船着き場で船に乗り込んだら、これにて「ハロン湾日帰りクルーズ」のアトラクションは全て終了。

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あとは対岸のハロンの街へと戻っていきます。

船の交通標識ですかね。

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時間は16時半。だんだんと夕方の風景に変わってきています。

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これが一泊二日とかだと日没や、日の出のハロン湾も見られるんだろうなぁ。

おや、こんなところにユネスコマーク。

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そう、ここは世界自然遺産です。これでベトナムにある七つの世界遺産のうち六つを訪れました。最後の一つ、フォンニャーケバン国立公園に行ける日もいつか来ることでしょう。

船はどんどんと進んでいきます。

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ハロンも街が近づいてきました。

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午後17時前、約4時間にわたるハロン湾クルーズを終え、船はハロンの船着き場に戻ってきました。

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あとは、また170Kmをバスで3時間半揺られてハノイの街に戻る。

以上が「ハノイからのハロン湾日帰りツアー」の全貌です。ゆっくり見たい方は一泊二日や、二泊三日のほうが良いでしょう。日帰りは体力使います(笑)

夜8時半にハノイの旧市街に戻ってくると、ホアンキエム湖は綺麗なライトアップがされていました。

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そういえば街中に「LED看板屋」が多数存在しますし、ベトナムの人々は鮮やかな色に彩られたものが本当に好きなようですね。

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ちょいとやり過ぎの感も(笑)

夜の街を通り抜け、

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ベトナム最後の夜は、三日前の夕方に訪れた焼き鳥屋「ビンミン」で一人焼き鳥パーティーとしました。

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漬け物と日本語メニューを見ながら、

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中部のビール「Larue」でこの一ヶ月の旅に乾杯。

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ジャガイモと手羽先。

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砂肝と牛・豚串。

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巨大なもも肉。

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これらはみんな強烈にスパイスとバターが効いていて、ビールがどんどん進みます(いつからこんな酒飲みになったんだ)。

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香ばしいにおいがたまらない。

そして最後に締めるのは、焼き鳥ではなく「バイン・ミー(フランスパン)」です。

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平たくつぶしたパンに蜂蜜をたっぷり塗りながら炭火で焼いたこれが絶品!

こうしてベトナム最後の夜をすごしました。いやいや一ヶ月でホント色々なもの食ったなぁ(結局ベトナムに何しに来たって、食べに来ただけのような気も(笑))。 


タグ:自転車旅行
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コメント 3

店員佐藤

ツアー解説、ありがとうございました。
様子がよーくわかりました。

素敵な写真もたくさん撮られていてうらやましい限りです。
私は「DSC07810.jpg」が一番好きです。これを自分で
撮ってきたら宝物にできるでしょうねぇ。
by 店員佐藤 (2012-03-26 11:13) 

Santa

すごいっすね。

これだけ写真アップ大変だったんじゃ?!
行ったことがないベトナムに思いをちょっと馳せました。
by Santa (2012-03-26 11:45) 

Santa

すごいっすね。

これだけ写真アップ大変だったんじゃ?!
行ったことがないベトナムに思いをちょっと馳せました。

写真の食べ物がとってもおいしそうに見えるし、
過剰な?照明のところの写真もいい色出るんですね。
私にはびっくりです。
by Santa (2012-03-26 11:52) 

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