THE世界遺産 part2 [ベトナム縦断自転車旅行記]
今日は昨日宿で申し込んだ「ミーソン遺跡半日ツアー」に行く日です。
集合時間は午前7時半にホテルの入り口でとのこと。観光地には良くありがちですが、待ってると各ホテルを回ってツアー申込者を拾っていってくれるあれですね(先月も知床であったなぁ)。
ところが8時過ぎても迎えのバスはやってきません。
まぁこんなもんかと、気長に待っていると8時20分、バスとツアーガイドが現れました。しかし…
「Youの申し込みは無いよ」
という驚きの回答(笑)。仕方ないので申し込んだホテルのフロントに「申し込んでない言われたでぇ」と伝えたところ、慌ててツアーガイドの携帯電話に再確認。ほどなくバスが戻ってきて僕を拾っていってくれました(笑)
海外のブッキングなんてこんなもんです。目くじら立てても仕方ありません。
というわけでホイアン中の各ホテルを回った後、バスは30Kmほど離れた山の中にあるミーソン聖域へ。
ここミーソン遺跡はホイアン旧市街と同じく1999年に世界遺産登録された、7-13世紀ごろのチャンパ王国遺跡群で、ホイアンとセットで回るツアーが各地で設定されています。
なので朝の駐車場は大混雑。
気軽に来れる場所にあるだけに人気も高いようです。
駐車場から奥の方へと歩いて進んでいくと、
林の中に遺跡が現れました。
なるほど、これはアンコールやグアテマラのティカル遺跡のノリに近いですね(ティカルも行かないとなぁ…)。
ミーソンは20世紀初頭には発見され(当時ベトナムはフランスの植民地) て、調査や発掘・盗掘も行われていたのですが、ベトナム戦争で米軍の空爆を受けて破壊が進んでしまったという歴史も持っています。
実際、遺跡のど真ん中にこうやってえぐれた穴が、
爆弾で吹っ飛んだ部分だそうです。
それでも生き残った建物は、遺跡として 現在も立ち続けています。
こういった説明をしてくれるツアーガイドはベトナム人。朝のツアー受付からバスの中での案内、遺跡の細々とした点まで説明するプロなわけですが、
このドヤ顔が常に続いて、自分たちのツアーを「我々はタイガーチームだ。タイガーチームと呼んだらついてきて」と宣言する、かなり“オモシロ変なヤツ”でした(笑)
遺跡自体はヒンドゥー教シヴァ派であるチャンパ王国のもので、アンコール王朝の影響も受けているので、どことなくアンコールを思い出します。
といってもシヴァ派ですから、シヴァリンガは欠かせません。
まぁこの右に写ってる突き出たものが何の象徴かはおわかりですよね(笑)ガイドは「これを若い女性が触れば…」とセクハラ解説しとりましたが…
こんな彫刻も似たのがアンコールにあったなぁ。
象が刻まれているのもヒンドゥーらしい。二頭の象の上で羽を広げているのは神鳥ガルーダです。
これは何の像だっけ…
建物群は意外と大きく、
中を博物館的に発掘物の展示コーナーにしているものもあります。
大きいのは500ポンド不発弾。カンボジアでも見ました。よくもまぁこんなものを落としていくよ…>アメリカ
山の自然に囲まれた中にある遺跡ですから、周囲には清流や、
植物も色々と生息しています。
米軍の空爆で崩れかかった遺構は、修復作業も行われており、
現在はイタリアチームが中心になっているようです。
ここにも巨大な爆撃の痕跡。
ギリギリ崩れてないってところだな。
帰りに蝶を見つけました。
こうしてミーソン遺跡見学は終了。その後はバスに乗ってホイアンに戻ります。
しかしこのツアーただで終わりません。ホイアンの手前でボートに乗り換え、川を下りながらホイアンを目指すのです。
しかも時間は12時過ぎてるので船内でお昼も出ます。
生活のための川であるトゥボン川を見ながら、
下ること40分ほどでホイアンの街の対岸に着きました。ここにはホイアンと結ぶ生活用の渡し船が運航されていて、
地元民だったら1000ドン、観光客は20000ドンで渡れるそうです。…って観光客は20倍とるのかよ(笑)
対岸に来たのは、木工品などのお土産物屋街に連れてくるため。
それでも製作作業の様子が見学できて良かったですね。
こうして14時半にツアーは無事終了。7$で思う存分楽しみました。ホテルに戻る前に同じツアーに参加してた日本人の人と船着き場近くの市場へ行き。
またまたホイアン名物カオ・ラウをいただきます。
宿に戻ったら明日のための準備を進めて、夜は旧市街で有名なレストランらしい「TRUNG BAC」へ。
酒飲めないくせにビールを頼んで、
ホイアン名物三連発行きます。
まずはホワイトローズ。
またまたまたカオ・ラウ。
そしてこれがホイアン名物第三弾「揚げワンタン」です。
どれも美味しくいただきましたとさ(笑)
明日はこの旅最大の難所「ハイヴァン峠」越えに挑みます。
シヴァリンガはインディージョーンズで知った。
美味いものいっぱい食べて明日も頑張ってください。
by Santa (2012-03-14 07:00)
ラーマヤナの世界ですね・・・。美しく壮麗だっただろう建築物とベトナム戦争の傷跡。その両方が一か所で観れるだなんて、なんとも言えない複雑な感じです。街中も抒情溢れる雰囲気がとても素敵でした。世界遺産ですし、昔のようにとはいきませんが、せめて砲弾を全て取り除かれる日がくることを祈っています。中身の濃い記事を書くのも編集するのも大変だと思いますが、たくさんの写真を掲載してくださってありがとうございます!!
by as (2012-03-18 11:16)