White Magic [Sony・MobileCommunication]
今年もバルセロナにMobile World Congressの季節がやってきました。
SonyEricssonがSony Mobile Communicationsとなって初めてのMWC、大々的に色々ぶち上げるかなと思いましたが、プレカンに平井社長が出てきたぐらいで大きなサプライズは無し。非常におとなしいスタートとなりました。
というわけで出てきた機種は二つ。
CES2012で発表されたXperia S(日本名Xperia NX)の、中級機版Xperia Pと小型機版Xperia Uです。
まずはアルミユニボディを採用して、Xperia Sより少しだけ小型化したXperia P(LT22i)。
・Xperia S 128.0 x 64.0 x 10.6 mm/144g/4.3インチ 720×1280ドット
・Xperia P 122.0 x 59.5 x 10.5 mm/120g/4.0インチ 540×960ドット
というように、Xperia PはXperia Sより一回り小さくなり、画面のサイズ/ドット数も一段落とされて「高級機」のXperia Sに対する「中級機」という位置づけがはっきりしています。
その他のスペックも
・CPU ST-Ericsson U8500 Dual-Core 1GHz (SはDual-Core 1.5GHz)
・カメラ 800万画素CMOS (Sは1210万画素CMOS)
・RAM 1GB (Sも1GB)
というようにXperia Sのワンランク下のものとなっており、価格的にも期待できる設定になりそうです。
そしてXperia P一番の特長はその液晶。
昨年の夏、デジカメ用としてSonyから発表された、赤/緑/青の三原色に加え「白」という四色目の発光画素を持つ、「RGBW方式」を採用した“WhiteMagic”を搭載しています。
このプレスリリースにあるとおり、WhiteMagicの利点は画面が大幅に明るくなること。それを利用して逆に消費電力を抑えたり、屋外での視認性を上げたりなど、様々な効果が見込めます。
その他の特徴は、ボディがアルミユニボディでバッテリが固定式だったり、Xperia Sに続く「Xperia NXTシリーズ」なので、おなじみ“Floating Prism”を搭載したデザインとなっています。
もう一方の小型機はXperia U(ST25i/ST25a)。
こちらのXperia Uは
・Xperia S 128.0 x 64.0 x 10.6 mm/144g/4.3インチ 720×1280ドット
・Xperia P 122.0 x 59.5 x 10.5 mm/120g/4.0インチ 540×960ドット
・Xperia U 112.0 x 54.0 x 12.0 mm/110g/3.5インチ 480×854ドット
・Xperia ray 111.0 x 53.0 x 9.4 mm/100g/3.3インチ 480×854ドット
・iPhone4S 115.2 x 58.6 x 9.3 mm/140g/3.5インチ 640×960ドット
というように、Xperia rayよりほんの少し大きく、iPhone4Sよりは小さいというポジションに入ります。
こちらもスペックは、
・CPU ST-Ericsson U8500 Dual-Core 1GHz
・カメラ 500万画素CMOS
・RAM 512MB
とXperia Pよりさらに落とされ、エントリー機としての色合いが濃くなっています。
Xperia Uの特徴としては、Floating Prismの下のパーツが着せ替え式になっていることや、電池もプラスチックカバーの着脱式になっているなど、よりポップでスタンダードな端末となっています。
ということでXpeira NXTシリーズは、S/P/Uの三サイズ揃っての展開となり、LTEを搭載したXperia ionも夏以降に北米以外にも展開する旨が発表されました。
ちなみにAndroid4.0化は三機種揃って第二四半期(たぶん6月?)に行われるようです。
折角のSony Mobile Communicationsの船出の割に、今ひとつインパクトに欠ける発表となったのは、携帯電話のトレンド発信地が欧州から北米へ、MWCからCESへ移りつつあるということでしょうか。昨年も5月にmini/miniproが発表されたりしているので、今後も徐々に新機種が追加され、よりSony色が強い端末にシフトしていくのかなと予測します。
で、Xperia P/Uを買うのか…ちょっと考え中。発売時から4.0だったら良かったのに。
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