E-mountレンズ SEL24F18Z & SEL55210 Review 撮影篇 [Sony・α]
今日も釧路にいます。
というわけで、昨日の外観編に続いて本格的に撮影レビューを行うのですが、目指した場所はここ。
ラムサール条約にも登録されている、日本最大の湿原「釧路湿原」です。ここは春~秋のカヌー散策が有名ですが、実はこんな真冬でも同じようにカヌーツアーをやってくれる会社があるんですね。
ここのカヌーツアーに事前に申し込んでおいた僕は、朝8時、迎えの車に乗って釧路湿原へ向かいます。
20分ほどでカヌーのスタート地点についたところ、カヌー下りをするアレキナイ川はこのとおり、
NEX-5 + SEL24F18Z 24mm 1/200秒 F11 ISO200
川に氷が張って、とてもではないがカヌーなど出せない状態です。
本流の釧路川では氷が増えてカヌーができないというのはよくあることだそうですが、支流であるこのアレキナイ川がここまで氷が張っしまうのは、10年に1回あるかどうかとのこと。いやはや日頃の行いが悪いと、折角快晴の天気には恵まれてもこんな運の悪い日にあたってしまうもんなのですね(笑)。
というわけで、残念ながらカヌー乗りは中止。予定を変更して車に乗って釧路湿原の名所を回るネイチャーツアーとなりました。
ここで真面目にレンズのレビューをしますと、
NEX-5 + SEL24F18Z 24mm 1/800秒 F7.1 ISO200
このEマウントSonnar T* 24mmレンズは色収差が少なくコントラストが高いので、ピントがあうと非常にかっちりとしまった画になります。特に被写体の距離が近めの時の切れ味は相当のもんで、
NEX-5 + SEL24F18Z 24mm 1/160秒 F3.5 ISO200
これは昨日JR北海道釧網本線緑駅で撮影した写真ですが、 F3.5とそれほど絞り込んでいないにもかかわらず、車両の線がくっきりと描写されています。
で、車に乗ってまずは湿原内を走る数少ない道路、道道1060号線を進んでいきます。
すると道路沿いに普通にエゾシカが現れました。
NEX-5 + SEL55210 168mm1/320秒 F5.6 ISO500
多少人間を怖がる動きもしますが、遠目に見てる分には逃げることもなくこうやって簡単にカメラに収まってくれました。ただ最近はエゾシカの個体数増加が生態系の変化をもたらしており、国立公園のライン外側では狩猟・駆除も行われているので、公園内のエリアに大量に逃げてくるという現実があります。
その先には本来カヌーで下るはずだった釧路川本流にかかる橋があります。
NEX-5 + SEL24F18Z 24mm 1/200秒 F11 ISO200
とまぁ、このように川の上を次々と氷塊が流れる「流氷」状態でして、そりゃカヌーで下ったら危ないよなと理解しました。
この時点で気温はマイナス15~20度ほど。 樹々にはうっすらと氷がくっついて白い樹氷状態となっています。
NEX-5 + SEL55210 95mm 1/400秒 F9 ISO200
さらにズームして寄ってみると、
NEX-5 + SEL55210 210mm 1/400秒 F6.3 ISO200
このようにSEL55210もその価格の割には収差が少なく、望遠域でもくっきりとした画で撮れるのがわかると思います。
なのでその後見つけたオジロワシを撮影した時も、
NEX-5 + SEL55210 210mm 1/500秒 F10 ISO200
この時の距離は結構離れているのですが、ここまでその姿を捉えることが出来ました。
道を降りて川面までやってくると、空気のほうが冷えすぎて川霧がもうもうと発生しています。
NEX-5 + SEL24F18Z 24mm 1/500秒 F13 ISO200
ここまで寒いと金属ボディであるカメラのレンズも冷えてしまって、素手で持つのは大変です(笑)
NEX-5 + SEL24F18Z 24mm 1/800秒 F13 ISO200
その後は釧路湿原北部全体を見渡せる二本松の丘に行き、その広さを体験したり、
丹頂の生息地を訪れたり、
NEX-5 + SEL55210 210mm 1/800秒 F9 ISO200
NEX-5 + SEL55210 210mm 1/1000秒 F10 ISO200
(やはり動物の写真を撮るのに210mm(=フルサイズの315mmレンズ相当)ではつらいな)
塘路湖に移動して、
凍った湖の上でワカサギ釣りを楽しんでいる人に、釣りを見せていただいたりして、
NEX-5 + SEL24F18Z 1/400秒 F13 ISO200
NEX-5 + SEL24F18Z 1/640秒 F6.3 IS200
楽しい半日を過ごしました。
以上、Eマウントレンズ二本の撮影レビューを行ってきましたが、カールツァイスレンズは言うに及ばす、それほど価格の高くない望遠ズームもなかなかの描写力を持っているのには驚きました。
SEL55210はSEL18200に比較するとコンパクトですし、持ち運びもしやすいので、中望遠域をカバーするレンズとしておすすめ出来そうです。どうせなら、更に上400mmぐらいまでカバーできるコンパクトな超望遠レンズをEマウントには出して欲しいかな。
カールツァイスレンズは文句なしの描写性能。これだと今度はボディをNEX-7/NEX-5Nに買い換えたくなってしまうのが弱点かもしれません(笑)
そして最後に冬の釧路湿原ですが、かなりの寒さに面食らった部分もありますが、やはり手付かずの自然の中に身を置いてみるというは、たまには必要なことですね。出張仕事の合間にこういう体験ができて心を洗われました。カヌーはまた別の季節に挑戦ということで。
http://twitter.com/#!/akoustam/statuses/164384827234201600
こちらのツィートを拝見しました!
そーだったんですね!!
子供たちには明るい希望を持たせてあげたいですね!!
たくさんの人に知ってもらいたくて、
私のブログに記事として取り上げさせていただきました!
http://meisaku-book.blog.so-net.ne.jp/2012-02-01-2
by sugokiji (2012-02-01 06:17)