akoustamの東北ボランティア日記 第三日「自然」 [日記]
akoustamのボランティア日記、三日目も作業は続きます。
昨晩から雨と共に強烈な風がやってきて、僕のいるボランティアセンターのテントサイトでも、皆が一斉に突風で外れたテントのペグを夜中にトンテンカンテン打ち直すという、なかなかかシュールな光景が見られたのですが（笑）そのおかげもあってか、強風と共に快晴の天気もやってきました。
僕も朝の5時半からソーラーパネルで、色々な電気機器の充電です。これも自然の恵み。
今日も8時の全体ミーティングから一日が始まり、僕は個人宅の整理清掃というチームに回ることとなりました。
支給の朝飯はわかめご飯。
ボランティア作業に行く前に強風でテントが飛ばないよう、つぶした状態にして出かけます。山岳用テントと言えど、自然の力を侮ってはいけません。
お伺いするOさん宅というのは、山の斜面を15mほど登った小高い場所にある家で、裏を登るときれいな景色が広がっています。
この写真の真ん中下に写っている赤い屋根のお宅、この高さにあれば津波を受けることなど無さそうですが、残念ながら1階部分はめちゃくちゃになっていました。
20人ほどのチームで一気に取りかかり、午前中は家の敷地内に散乱している木材や資材の後片付け、使えるものと使えないものの仕分けなどに追われます。
午前の作業が終わり、昼食のためにセンターに帰る途中、こんなものを見つけました。
なにやら地域の防災監視カメラの残骸のようです。
ボックスの中には電源部や、映像を伝送するためのルータらしきものも。
これは完全に人工物ですが、この監視カメラで守られてきた地域の防災というものも当然あるでしょう。
昼食はカップラーメンと、わかめご飯おにぎり。カップラーメンなんていかにも人工的な食べ物っぽいですねぇ。
昼食休憩中にテントの様子を見に行って、多少機器の配置を変えます。これで太陽の自然の力を使ってVAIO Xを全力充電。
午後はもう一度先ほどのお宅に戻って、つぶれてしまった駐車場屋根の解体作業です。
道行く途中にある、大きなビニールハウスの残骸。
季節を問わずに野菜を作れるハウス栽培は、自然の力をねじ曲げるものでしょうか。
地元の方に聞いたらこの港、地震によって全体が1mほど沈下したそうです。
確かによく見ると、岸壁が低すぎて普通の波が上に上がってきてしまいそうです。これでは船に乗るのも一苦労。
専門の解体業者がいるわけでもないのに、駐車場屋根の解体は我々ボランティア軍団だけで、出来てしまいました。人間集まってやればなんでも出来るもんです。
夕食はご飯・野菜サラダ、わかめスープ。このほか炊き出しで焼きそばとウインナーもいただきました。
夕食後は車に乗って、本吉町に設置されている自衛隊のお風呂に行きます（ここは地元の方の次にボランティアが入ってよいことになっている）。
「対馬やまねこの湯」（対馬の部隊運営だそうです。女性自衛官の方もいてカッコ良かった）。
人工のテントに、人工の湯船、石油の力で沸かした熱い湯に、工場生産の石鹸やシャンプー。でもこんなお風呂でも入った人は皆幸せそうな笑顔で楽しく語らい合う気分に。僕も三日ぶりのお風呂で生き返りました。
原発の事故以来、にわかに「自然エネルギー」と世間は騒ぎ出しましたが、「自然」と「人工」は二項対立で争うものではなく、どっちの手段をとろうとも、人が幸せにするという目的こそが本当は大事なんじゃないでしょうかね。「原発怖い」「無くせ」と声高に叫んでるだけでは何も解決しませんよ。
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お疲れさまっす。
どうぞ身体に気をつけて、風邪をひかないよう
作業よろしくお願いいたします。
by Santa (2011-05-06 03:05)
おつかれさまです。
一日中活動しているのにこの食事の量で動けるところが凄いです、はい。
港が1メートルも沈下というのも・・・ものすごいですね。
by Riever (2011-05-06 14:04)
この前の日は関東でもすごい風でした。
あの風の中でテントはきつかったでしょうね。
お風呂に入れて良かったですねぇ。
改めて自分にはこれはできない(>_<)って思えました。
by 店員佐藤 (2011-05-06 17:14)
自衛隊のお風呂はどうでしたか？真夜中のペグ打ちの光景はかなりシュールですね（苦笑）大地が1mも沈んだという今回の地震の影響はただただ驚くばかりです。ソーラー発電でvaioの充電していたとは、さすがです!!
by as (2011-05-06 22:17)