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SonyEricsson Xperia PLAY Review WiFiテザリング篇 [Sony・MobileCommunication]

SonyEricsson Xperia PLAY R800iレビュー、第三回はテザリング篇をお送りします。

 

AndroidにはVer2.2(Froyo)以降、「テザリング(Tethering)」という、スマートフォンをPCなどの外部機器の通信モデムとして駆動する機能があります。

この機能を使うことで、スマートフォンそれ自身だけでなく、PocketWiFiやPHS300のようにノートPCやiPad WiFi、PSP・NintendoDSなどの別の機器もネットに接続させることが可能となるため、特に多種のネット接続機器を持ち歩くデジタルガジェッターの間では、使いたい機能として要求の高いものとなっています。

ところが大量のデータ送受信が可能なPCなどを、無制限に接続出来るようにしてしまうと、自社の携帯電話網への負荷が大きすぎるためか、EMOBILEを除く各社はこのテザリング機能の搭載にあまり積極的でなく、大手三社が売るキャリア販売端末では、この機能は潰されていることがほとんどです(auのISW11HTが珍しくこの機能を前面に押し出してますが、これも大半のユーザーが3G網ではなくWiMAX網のほうに繋がれることが予想されているからです)。

実際、最近もiPhoneがiOS4.3になってテザリング機能を標準で搭載していながら、SoftBank側の要請によって国内版にはこの機能が出現しないようにされたことから、twitter界隈などでSoftBankに対する強い非難の声が上げられていました。

しかし、今僕の手元にあるXperia PLAYは、電話会社が関わらないメーカー販売のSIMフリー版。回線に遠慮する必要が無い立場のメーカーが売るのですから、テザリング機能はAndroid2.3標準で積まれたものが、そのまま普通に動く状態となっているわけです。

PLAYのホーム画面から「設定」→「無線とネットワーク」→「テザリングとポータブルアクセスポイント」と辿っていくことで、

teth1.jpg teth2.jpg

この画面が出てきます。 

teth3.jpg

ここの「USBテザリング」とは、PCと有線のUSBケーブルで接続してPLAYを通信モデムとして使う、昔ながらの方法で、PocketWiFi的に使うには「ポータブルWi-Fiアクセス」を使うことになります。

まず最初に必要なのはアクセスポイントの設定。

「アクセスポイントのセットアップ」に入ると、こういうウィザードが出てきます。

teth4.jpg

SSIDはとりあえずそのままにしておいて、セキュリティの種類を選ぶわけですが、

teth5.jpg

WPA2-PSKを使うか、セキュリティ無しの野良無線LANとして使うか、の二択でしかないので、セキュリティはWPA2-PSKのままにして、あとは8文字以上のパスワードを入力して設定は完了です。

こうして「ポータブルWi-Fiアクセス」がONとなって、

teth7.jpg

画面左上の通知領域に「WiFiテザリング機能起動中」を示す、水色のアイコンが表示されるようになりました。

teth8.jpg teth9.jpg

では本当にPCをPLAYの無線LAN経由でネットに接続出来るか、VAIO Pを起動してみます。

WS000000.JPG

おお、PLAYのSSID「R800i」がちゃんと見えてますね。あとはこれを選択して、先ほど設定したPLAYに入力したセキュリティパスワードを入力したら、VAIO PとPLAYの接続は完了です。

WS000001.JPG

こうなってしまえば、無線LANでインターネットに接続された状態と全く一緒。ブラウザもメーラーも問題無く使えます。

ついでに通信速度を測ってみると、

WS000004.JPG

さすがは土曜日深夜の住宅街だけあって、あのSoftBank網でも下り2.3Mbpsで動いています。どこに行っても常時これぐらいで動いてくれれば、非常に快適なのですが、まぁそれは高望み過ぎるんで我慢するとしましょう(笑)。

ちなみに、今回のテストはSoftBankのiPhone用SIM(通称:黒SIM)を使っていますが、果たしてこれがパケット定額の対象になっているかは、現時点では不明です。

いずれにしても、これはSoftBank側がパケット定額で使えることを保証する使い方ではないので、これでパケ死しても誰にも文句は言えません。もしこの方法の詳細を知っていて、同じことを試されるという方、私は何も保証しませんのでくれぐれも自己責任でお願いします(笑)

そこらへん心配な方は、日本通信のb-mobileか、4月1日から始まったドコモのSIMのみ契約で「データ定額(通話が出来ないデータ通信専用契約)」を契約することをオススメします。こちらならAPN設定さえ間違えなければ定額通信となりますので。

 

以上、Xperia PLAY R800iレビューテザリング篇をお送りしましたが、予想以上に設定は簡単で、スピードも問題なく出るなど、快適な使い勝手には十分満足できそうな感触です。

ただ、個人的にはUQ WiMAXのエリアが拡大してかなりの高速で使えていること、テザリング機能はバッテリ消費が大きいこと(いざというときスマートフォンとして動かなくなっては本末転倒)、正規の方法では料金的なメリットが無いこと(安く使うには結局電話とデータの二契約をすることになる)等があるので、あくまで僕は緊急避難的手段としてしか使わないと思います。

でも、まぁあって困る機能では無いので、こういうのを日本の携帯電話キャリアが潰さないで発売してくれるのが理想ではありますね。そのためにはデータ通信の定額制を止めて、従量制にする必要があるでしょうが…

 

次回は番外編としてアクセサリを一つレビューする予定です。


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コメント 2

Riever

SoftbankのiPhone用と言うことは・・・これ全くの青天井ですよね?
レビューを読みつつ大丈夫かと心配になったのは私だけなんでしょうか(^^;;;
by Riever (2011-04-10 11:47) 

as

パケ死しませんように・・・
by as (2011-04-10 16:05) 

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