SSブログ

Sony Of The Year 2010 [Sony・全般]

2010年もあと少し、今年もこれを書く日がやってきました。大晦日恒例、一年を振り返って2010年のSony製品を総括する「Sony Of The Year 2010」です。

Sony Of The Year 2009

昨年の記事で僕はこんな事を書いていますが、

>来年の話題は、3Dテレビ/Blu-rayと電子書籍リーダーが中心になると予想していますが、SonyEricssonグローバル端末の国内復活、PS3の本格普及やSony Online Service(仮称)による、新しいネットワークサービスの姿も見えて来る年になりそうなので、特に「Sonyが新しいエコシステムを構築できるのか」に重点を置いて、その動向を追いかけていくつもりです。

ほぼ予想通り3D対応が話題の一年となりました。直接関連しそうなテレビ・Blu-ray・AVアンプ類だけでなく、Cyber-shotやNEXなどのカメラ系も3D対応を謳い、VAIOも来年何機種か3Dディスプレイを搭載したVAIOノートが出てくる予定です。

一方もう一つの鍵になると思っていた「Sony Online Service」は「Qriocity(キュリオシティ)」という名前で始まりましたが、やってるのは海外ばかりで肝心の日本では全く動き無し。英国などでは、動画ダウンロードサービスだけでなく、600万曲の音楽を月額1500円ほどで聴き放題になる「Music Unlimited」も発表され、BRAVIA/PS3だけでなくAndroidポータブル機器も対応予定と、面白そうな展開が見えてきているだけに、日本の置き去りっぷりは残念でなりません(どうせ日本お得意の「権利の問題」なんでしょうけど…)。来年Qriocityは日本に来るのでしょうか…

 

そして多分多くの読者様が2010年を振り返ったとき、最も印象深かったのはテレビでもReaderでもなく「Xperia」だと思います。

906iを最後に途絶えていたドコモへの携帯電話端末供給の復活と、CLIE以来のPDAの系譜を引き継ぐ意味での「スマートフォン」参入、Sonyファンにとっては二重の喜びとなったであろうXperiaの発売は、その後の販売におけるヒットと合わせ大きな話題となりました。

で、僕はドコモ版ではなくSIMフリーの海外版を購入したわけですが、正直言ってこれは失敗。現時点でのAndroidは(たとえ2.1/2.2機であっても)スマートフォンとしての完成度が非常に低く、機械をいじる面白さはあっても、道具としての便利さ実用性ではiPhoneに大きく劣るという感想です。

なので6月末にiPhone 4を買ってからは使用場面が激減。さらにコンパクト版のXperia X10miniの出来がX10より良かったことで、完全に僕のモバイルシーンの中で立ち位置を失って、今やただのAndoridアプリ動作テスト機として余生を送っている状態です。

これはSonyEricsson固有の問題ではなくAndroid全体が抱えている問題ですが、Googleがもちこんだ「自由」という方針は、徐々に「無秩序」という状態に近づいており、一般ユーザーが自分にあった優秀なアプリを見つけるのが難しく、デベロッパー側も出るのは無料アプリばかりで、アプリビジネスがほとんど成立しない状態のため、優秀なアプリが供給されないというマイナススパイラルが始まりつつあります。

来年SonyEricssonが本気でAndroidにコミットするというのであれば、ただAndroidの端末を出すだけでなく、QriocityをiPhoneでいうところのiTunesのような存在に押し上げ、Sony/SonyEricssonでGoogleとは違うエコシステムを確立する必要があると思います。そこまでしないでGoogleに依存しすぎていると、最悪どこかで「アタリショック」ならぬ「Androidショック」のようなスマートフォン離れが起こるのではないか、という危惧を個人的には持っているので、SonyEricssonの舵取りに来年は注目です。

 

ちなみにVAIOに対しては楽観的です。Intelの新プラットフォームは良い噂ばかりが流れてきてますし、リーマンショック不況後の縮退傾向の2009年中に企画された製品が中心だった2010年と違って、業績に回復傾向が見え、反転攻勢に出る動きが出始めた2010年に企画された製品が、来年2011年に出てくることになるので、かなり元気な面白い製品ラインアップになると予想してます。

 

というわけで今年一年もまたまた大変な年だったと思いますが、全てのSony関係者の皆様本当にお疲れ様でした。

では「akoustamのSony Of The Year 2010」の発表です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

WS000000.JPG

ヘッドフォン PIIQ

多分読者の皆さん誰一人として予想してなかった(どころかこんな製品あったんだぐらいの人もいる)と思います(笑)。

技術的には至って普通のヘッドフォンで、何も見るべきところは無いこのシリーズですが、パッケージにSonyロゴより大きくPIIQロゴが入るという、今までのSonyでは考えられない「ターゲットユーザーへのアピールが最優先」コンセプトで出来ており、過去のSonyの良さとブランド力を残しつつ、Sonyが絶対の存在ではない若い層へ訴求するやり方は、新しいSonyの製品作り方法論として他の商品も見習うべきと考えます。

そこらへんの考えはSony公式ぺージと、日経トレンディによる記事を読んでもらうといいかな。

Feature Design PIIQ & Jienne (Sony Design)

「ソニーらしさ」とは何か――危機感が生んだ“逆輸入”ヘッドホン「PIIQ」(日経トレンディネット)

というわけで、今年は「新しいSony」への第一歩としてPIIQにSony Of The Year 2010を贈ります。

 

なお次点はさっき開けた「トルネCECH-ZD1J」とします(すごい末脚(笑))。


タグ:SonyEricsson SONY
nice!(11)  コメント(1)  トラックバック(0) 
共通テーマ:パソコン・インターネット

nice! 11

コメント 1

Riever

なんとPIIQでしたか。

PIIQに関しては国内より海外(sonystyle.com)で先に見かけた記憶があるので、これは何だろうなと思っていたところで国内発表があったことを記憶しています。
ここまで思い切ったモデル、確かに鋭いと言えば鋭いですかね。
by Riever (2011-01-01 00:55) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

torne CECH-ZD1J Revi..2010年締めのご挨拶 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。