“α”E-mount Camera NEX-5 Review 開梱篇 [Sony・α]
『その情熱を シナバー・カラー に込めて。』、Sonyのデジタル一眼レフカメラαシリーズが登場してから丁度四年。今度はその情熱をシルバー・カラーのリングに込めた新マウント『Eマウント』を引っさげて、コンパクトα“NEX”が我が家にやってきました。
“α”[Eマウント] NEX-5/NEX-3 (sony.co.jp)
“α”[Eマウント] NEX-5/NEX-3 (SonyStyle)
最初のα100が発表されてから四年、次々と発売されるαを見ながら「Sonyらしいカメラとは何か」というのを僕も考え続けてきましたが、やはり一番の答えは「軽く・小さく、でも高性能」だったかと、Sonyからの一つの回答であるNEX-5を見ながら改めて感じています。
何はともあれ僕にとっては初めてのレンズ交換式デジタルカメラ。初めて触ったAF一眼レフカメラが、小学六年の時に父親が買ってきたミノルタα-7000だったのも何かの因縁かもしれません、早速開梱して見ていくとしましょう。
今回買ったのはダブルレンズキットであるNEX-5D、箱は結構大きくてHandycam HDR-CX550Vと同じぐらいになります(いつの間にCX550Vを買ったのかというツッコミは無しで(^^;))
箱の上面右上にはダブルレンズキットであることが、7カ国語で書かれています。
同じ上面左下には「3D World」のロゴが、
これは近日中に行われるファームアップで、左目用・右目用別々の映像を切り出して撮影する「3Dスイングパノラマ」に対応する予定であるため。
Sonyが3Dカメラを出すと聞いたとき、てっきりアバターの撮影カメラのように目の幅に合わせて二つの光学系を並べた、二眼式3Dカメラを出してくるのかなと思っていたのですが、スイング撮影で3Dを実現するとはなかなか考えたものです。これはファームアップが楽しみ。
箱の背面に各種規格ロゴが並んでいますが、SDXCロゴがあるのは少し複雑な気分です(どうでもいい話ですが、SDってMSに比べてなんでこうロゴが毎度カッコ良くないんでしょう(笑))。
上面の蓋を開けるとまずはおすすめアクセサリーが印刷されています。
箱の上段はソフトウェアCD-ROMとマニュアル・保証書・アクセサリーカタログ。
カメラは携帯電話類と違ってマニュアルもそれほど厚くないですね。
上段の段ボール面には何やら細々と文字があり、
レンズ交換時の注意事項が書いてありました。
「ボディキャップを取り付ける云々」という記載がありますが、このカメラ、ボディキャップが付属してこないんですけど…ボディキャップ別に売ってくれるのか?
下段には本体と各種付属品が並んでいます。
付属品も比較的シンプルで、充電器・バッテリー・外付けフラッシュ・USBケーブル・首掛けストラップだけでした。
充電器はかなり大柄で、Cyber-shot WX1付属の充電器と比べてこの大きさ。
マルチボルテージ対応で出力は8.4V/0.28A。
正直なんか無駄にデカい感じがしないでもないですし、急速充電でも無いので、旅行などに持ち歩くのはちょっとつらい感じです。もっとコンパクトな急速充電器出してください。
バッテリはまたもや新型のInfoLITHIUM「W」タイプ。
大きさ的には最近のHandycamについてくる「V」タイプとほとんど同じ(だいたいこの「V」タイプも「P」タイプ→「H」タイプと続いて来たのが去年また変わったものだし…)、
容量が「V」は6.8V/980mAh/7Whに対し、「W」は7.2V/1020mAh/7.34Whと少し電圧が上がった程度の差しか無いのですから、
素直に「V」タイプを採用してくれればHandycam/NEXでバッテリを共用できたし、「H」タイプを採用していればα380/330/230もバッテリ共用が出来て、かなり便利になったんですけどねぇ。なんでこうSonyはやたらとバッテリパックの種類を増やそうとするのか(しかも一つ一つが高いし…)、残念です。
ケースに入っているのが外付けフラッシュ。
ガイドナンバー8というコンパクトデジカメ用に毛の生えた程度の光量しかないので、緊急避難用と割り切った方が良いかも。
本体側との接続端子は何極もあって、結構細かい制御が行われてる可能性もあります。
いずれにしてももっと光量の大きいオプションフラッシュが欲しいところですね。
これで付属品は全部。いよいよ本体を取り出します。
ダブルレンズキットの場合、標準ズームレンズE18-55mm/F3.5-5.6OSSが取り付けられた状態で箱に入っていて、パンケーキレンズE16mm/F2.8がエアフォームに包まれて別にパッキングされています。
とりあえずフードを外してしまいましょう。
こういうパッケージングですから、レンズリアキャップはパンケーキに付いてくる一つしかなくて、ボディキャップも標準ズームレンズ用のレンズリアキャップもありません。これは常にどちらか一つのレンズは付けっぱなしで保管しろと言うことなのでしょうか。
買った直後にやることと言えば、まずはレンズキャップを外して、
一部で入手困難になっているソニー純正49mmMCプロテクタを取り付けること、
たかがMCプロテクタなのに、やたらと大きなパッケージにZEISSロゴ入りのケースまで付属してくるのは、ご愛嬌と言ったところでしょうか。
まずはパンケーキにとりつけて、
標準ズームにも取り付けたら完了です。
やっぱりZEISSは「T*」コーティングのロゴが入ってないとね(笑)
標準ズームが付いていると全体のフォルムはこんな感じ、
やはりレンズに対してボディが小さい小さい。この“意味もなく小さい”ところこそSonyデザインの真骨頂と呼ぶべきかもしれません。
それに対して液晶ディスプレイは3インチとかなりの大きさ。EVFも無いと言うことで、90万画素(VGAクラス)の高解像度タイプが奢ってあるのはさすがです。
しかもこれが上下にチルトするのですから、
よくもまぁこの厚さに収めたもんだなと思います。
レンズを外してCyber-shot WX1と比較するとこの状態。
Cyber-shot WX1はかなり小さいデジカメですが、ボディだけならそれほど厚みに差がないのにはビックリしてしまいます。
そして「メカ好きならこのボディをはみ出したマウントの姿を見ただけでメシが三杯は食える」とまで言われる特異なデザインは、レンズ無しだとより際だって見えます(もちろん僕もこれでメシが三杯食えるクチです(笑))
先ほどの外付けフラッシュを付ける「スマートアクセサリーターミナル」は、レンズ光軸直上にあります。
左右に動画撮影用のステレオマイクがありますね。
この上部の蓋を開けて、
フラッシュをネジ止めするわけですが、
この一連のアクションのどこが「スマート」なのか誰か教えてください。
取り付けてしまえば扱いは簡単。未使用時は畳んでおいて、
使用時のみ斜め45度くらいに起こして使います。
なおこれ以上は跳ね上がらないので天井バウンス撮影は出来ません(ガイドナンバー8の光量でそりゃ無理だ)。
液晶側から見て左サイドにUSB端子とHDMI端子。
グリップ上部に回転式の電源スイッチと動画撮影用録画ボタン。
操作は液晶右のボタンと、携帯電話で言うところの「ディスクジョグ」「スピードセレクター」のように使えるコントロールホイールで行います。
バッテリとメモリーカードは底面から入れる構造となっていて、
ノブをずらした後、蓋を跳ね上げて、
縦に差し込むようになっています。
三脚穴がちゃんと光軸上にあるのは理にかなった設計ですね。
NEX-5のボディはマウント側の半分がマグネシウム合金製、液晶側の半分が樹脂製となっています。
ここらへんのグリップの手触りとか非常に高級感があって好きです。ボディ色にブラックを選んだのも落ち着きがあって正解だったかも。
以上NEX-5の開梱篇をお送りしてきましたが、その価格・クラスを超える高級感と、物欲をそそるメカっぽいデザイン、いかにも高画質に撮れそうなむき出しの大きな撮像素子が相まって、「これを使って写真を撮りたい!」と気分を高揚させてくれる良いカメラだと思います。
バッテリやフラッシュ周りの仕様に疑問もありますが、そこらへんは今後の課題として、今このカメラを買っても損はしないでしょう(マウントアダプタも多種でる予定となっているので、レンズ資産の活用も問題無さそうですし)。
とりあえず僕はこれ持って、自転車に乗って、フラッと海外まで、撮影旅行に行きたいなぁ~、という欲求がふつふつと湧いてきました(笑)
久々にソニーの製品でほしいと思いました。
やっぱりソニーは小型高性能。
アップルのまねしても勝てません。
ソニーらしさにと取り戻してはほしいな。
ついでに一言、製品についているロゴ、ごちゃごちゃ多すぎ。
表のSONYだけで良いのでは。
by ショウヘイ (2010-06-05 18:15)
コンデジでは大きなシェアを持つSONYが一眼にαで参入してからもう四年が経つんですね。Canonは白いリングがトレードマークで、ソニーはシルバーリング。ニコンは・・・何も無いかも(ちょっとニコン一眼ユーザーとして寂しいです)。これからαシリーズが一眼市場をどれ位とれるのか、ある意味楽しみです。確かにSDマーク、言われてみるとちょっとデザインに問題ありですね。他のロゴと並ぶとちょっと痛いですね(苦笑)
by as (2010-06-05 22:20)