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SonyEricsson Xperia X10 mini Review 開梱篇 [Sony・MobileCommunication]

今年のMWC2010で驚愕の三段オチ発表されたXperia X10 mini。ここ数年MWCで発表された機種は、秋冬あたりに市場に出てくるのが続いていましたが、今回はVivaz ProもX10 miniも5月末に発売され、X10 miniproも6月末に出る予定となっているなど、ようやくSonyEricssonにも時代に即したスピード感が出てきたようです。

そんなわけでいつ出るかいつ出るかと、各国の携帯電話通販サイトをチェックしていた5月下旬、当然欧州が一番乗りになるだろうという予想に反して、意外なことに米国の1shopmobile.comが最初に発売を開始します。ただし正式には1shopmobile.comは米国の会社ですが、実際の製品の出荷は香港から行われるので、世界で最初にX10 miniを発売したのは携帯電話激戦区「香港」だったということになります。

Sony Ericsson XPERIA X10 mini (ブラック) 海外携帯 (国内使用可能)

Sony Ericsson XPERIA X10 mini (ブラック) 海外携帯 (国内使用可能)

  • 出版社/メーカー: ソニーエリクソン
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Sony Ericsson XPERIA X10 mini PRO (ブラック) 海外携帯 (国内使用可能)

Sony Ericsson XPERIA X10 mini PRO (ブラック) 海外携帯 (国内使用可能)

  • 出版社/メーカー: ソニーエリクソン
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Sony Ericsson XPERIA X10 mini ホワイト 海外スマートフォン

Sony Ericsson XPERIA X10 mini PRO (ホワイト) 海外携帯 (国内使用可能)  

Sony Ericsson X10 mini pro レッド 【Wi-Fi対応】 海外3G/GSM携帯

そして仕事の早さには定評があるこのお店。日本時間5月27日0時頃に発売が開始され、直後に発注した僕の家に届いたのが5月29日の朝という早業でした。

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というわけで香港から届いたXperia X10 mini (Black)を早速開梱していきましょう。

個装箱は兄貴分のXperia X10と全く同じもの。

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箱の裏面にQuickTimeロゴ、Wi-Fiロゴ、Androidロゴが並んでいるのも同じです。

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AndroidのXperiaは今後この箱で統一していくのかなと思います。

またこの裏面には「画面サイズ2.6インチ」「3.5mmステレオミニプラグ」「500万画素カメラ」「3G+HSPA」「600MHzのCPU」という簡素なスペック表記が、アイコンで行われています(ちなみにCPUはSnapdragonではなくMSM7227)。

正面から見て左サイドに、シリアルナンバーやIMEIの入ったシールが貼ってあるのもXperia X10と同じ、

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「Xperia X10 mini」というのは愛称で、SonyEricsson「E10」が正式な名称だというのがわかります(X10 miniproは「U20」。iというのはグローバル版、aというのは北米版を示します。)。

GSMがクワッドバンドなのは当然として、UMTS/HSPAがX10iと違うバンド1(2100MHz)/8(900MHz)のデュアルバンドとなっているのに軽く驚き。X10iはバンド1/4/8のトリプルだったことから、何故かX10miniでは北米T-Mobile(バンド4でサービス中)への対応がオミットされたようです。

以上のことから、今回も日本国内で使えるキャリアはdocomoとSoftBankの二択ということになりました。

また色が「Black/Lime」となっているのは、裏蓋が黒とライムの二色が入っているから。発表時、X10 miniの裏蓋はBlack/White/Silver/Red/Lime/Pinkの6色展開と言われていましたが、香港ではBlackとWhiteの2色に、オプションの4色の中からいずれか1色が、着せ替えとしておまけでついてくるという販売方法に落ち着いたようで(国や導入するキャリアによって売る色や売り方が違うとのこと from 某情報筋)、僕は1shopの人がたまたまBlack/Limeを選んだ模様です(同じく1shopから購入された別の方のレビューを見ると「Black/Red」が届いている)。

箱を開けて本体とご対面。

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まず本体が出てくるのはX10と同じですが、本体を乗せている部分へのインフィニットロゴのエンボスは入れられておらず、最近のSonyEricssonのビジュアルアイデンティティとなっている「液体を高速度カメラで撮った瞬間のようなグラフィック」が入っています。

本体の下にはマニュアル類と周辺機器。

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付属するのは上段左からACアダプタ、Limeの裏蓋、マニュアル。下段はヘッドフォンマイク、USBケーブル、microSD(2GB)です。

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バッテリは?というと、実はX10 miniはWalkmanやiPhoneのようなバッテリ固定式でユーザーの手で交換できないため、ヘタったらメーカー送りにしなくてはいけない仕様となっています。ということは香港から買った僕は?(笑)当然香港に送り返さないといけないので、かなり大事に使わないといけないですね。

ちなみにminiproは普通のバッテリ交換式で、BST-38というSonyEricssonの小型機によく採用されているバッテリパックが使われています。

マニュアルが1枚紙なのも毎度の事です。

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SAR値に関する紙が入っているのもいつものことですが、ここにもやはり「E10i」という正式名称がみられます。

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充電/PC接続用のUSBケーブルはX10iと全く同じモノだったのに、ACアダプタはまたまた変わりました。

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左がX10i付属品、右がX10 mini付属品となります。X10 mini付属品のほうがコンパクトですが、DC出力はX10付属品より大きく850mAとなっています(X10付属品は700mA)。もちろん100-240Vのマルチボルテージ対応。

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あと植物プラスチックを使ったエコな製品に共通する「GreenHeart」ロゴが入っています。

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出力端子はもちろんUSB-A端子。

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ヘッドフォンマイクは、一見Sonyお得意(ていうか特許)のu字型ケーブルかと思いきや…

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なんと左右のヘッドフォン切り分け部分に、マイクとフッキングスイッチがある今まで見たことが無いタイプ。

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しかも左右両方のケーブルが同じ上向きに出てくる、Sonyの特許回避した他社U字型ヘッドフォンにみられるケーブル回しの方法。なんだかSonyグループの製品じゃないみたいな感じがします。

X10iはオープンエア型でしたが(日本のSO-01Bのみカナル型)、今度はこちらもカナル型。

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しかしW880iに付いてきたのに比べて安っぽい感じが否めません。

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(左:X10 mini付属品。右:W880i付属品)

イヤーピースもS/M/Lの三種が付属するのが定番なのに、今回はS/Mの二種のみとどうもX10 miniのヘッドフォンはかなりコストが削られているようです(そもそも発売時の販売価格が6万円強のX10i/XPERIA X1/W880iと、3万円強のX10 miniを比べてはいけませんが…)

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プラグはマイクとフッキングスイッチがある分、普通のオーディオ用より一つ増えて4極端子になります。

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付属SDは2GB。

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SDHCに対応しているので、16GBまでの使用が保証されています。

店が気を利かせて日本のAタイププラグへのアダプタを入れてくれるのは良いのですが、もうこれでいくつ目になるのか…我が家はプラグアダプタだらけなんですけど(笑)

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おまけで入ってきたLimeの裏蓋、個人的にはかなり好きな色です。もう一色Redも入っていてくれたら良かったんですけどね。世界のどこかで全色オプション販売されることを期待します(ていうか昔のNOKIAみたいに怪しい中華な会社から様々な色の裏蓋が出てこないかなぁ)。

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ちなみにこの裏蓋、色によって塗装の質感が違いまして、Red/Limeはサラッとした手触りのマット塗装。Silver/Pinkはツルッとした手触りのグロス塗装。BlackはW880iのような柔らかい手触りのウレタンマットっぽい塗装となっています(Whiteのみ未確認ですが、おそらくサラッとしたマット塗装。)。

X10 miniは、端末正面から見て右サイドにボリュームボタンとシャッターボタンがあるのですが、ボタン自体はボディ側にくっついていて、本体側にあるチップスイッチを押す構造となっています。

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スピーカーの音を通すように穴が開けられた部分には、サランネットがかけられています(中央カメラ用の穴の左隣にある黒い部分)。

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本体への装着はX10iと同じく、小さなツメをパチパチとはめ込んでいくタイプ。脱着は端末の左右から行うと簡単です。

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本体を箱を取り出すときは穴に指を入れて行います。

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では本体を見ていきましょう。

 

 

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背が低くて分厚いため、第一印象はちょっとボテッとしたように見えますが、とにかく小さい。

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Xperia X10iやiPhoneどころかW880iよりも背の低いその姿は、日本人には「初代Preminiを幅広にした」ように見えるかもしれません。

X10iとは厚さがこれだけ違います。

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全体的に小さい分、厚さが数値以上に増し増しで見えてしまいますが、実際は最厚部で16mmと極端に厚いわけではありません(例えば同じストレート形状であるBlackBerryBoldの最厚部は15mm。docomoがSMARTシリーズに分類しているF-03Bは最厚部17.1mm。)。

背面は今のSonyEricssonのデザインコンセプト「ヒューマンカーブチャ」にそって、柔らかいアーチを描いています。

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前述したとおり、Blackの裏蓋を触ったときの質感はW880iのようなしっとりとしたモノ。この高級感満点の塗装はSonyEricssonの良い所だと思うので、どんどん採用して欲しいところです(ってかX10iのBlackもこの塗装にすれば良かったのに…)。

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XPERIAロゴは、SO-01Bのdocomoロゴのような独立したパーツになっています。要請があればここに各オペレータのロゴが入るんでしょうね。

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裏蓋を開けると、メカメカしい本体がむき出しになります。

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一番盛り上がった真ん中にSIMカードスロット、右下にmicroSDスロットがあり、SIMカードは何のメカ的な動き無く素直に抜き差しするだけの構造でした。

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500万画素のカメラと明るいLEDカメラライト、その右側に大きなモノラルスピーカーが配置されています。上のベージュ色の部分はアンテナのようです。

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正面から見て右サイドに、ボリュームボタンとシャッターボタンになるチップスイッチがあります。

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裏蓋をかぶせると、裏蓋についているボタンがこの本体側のスイッチをラダーで動かすと。

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ストラップホールは本体下面。穴(ホール)というより蓋を開けてフックに引っかけるような、ちょっと珍しい構造となっています。

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ここにストラップを掛けて、

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蓋を閉めると簡単に外れなくなります。

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同じく本体下面真ん中にヘッドフォン端子。

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これが昔のリモコン付きカセットWalkmanやMDWalkmanに見られた、「普通の3.5mmステレオミニジャックの隣に、四角い拡張端子がくっついている」タイプの端子をしていて、四角い部分に三極分の接点があります。

付属するヘッドフォンマイクは単純な3.5mmステレオプラグなので、この拡張部分が何に使われるのかは不明。

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おそらくSonyEricssonのオプション品に、この端子を活用するモノがあるのだと思われます。

本体下面左側に通話用マイクの穴と、microUSB端子があります。

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USB接続にカバーをあけなくてはいけないのはX10iと同じです。

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これ使っているときの見た目は良いんですけど、クレードル・充電ホルダが使えないので、あんまり好きじゃありません。X10 miniproはスライドQWERTYキーボードの関係もあって、下面ではなく側面にUSB端子がむき出しで付く構造になっているので、横置きクレードルなら作れそうですから、そっちは淡い期待をしておきましょうか。

受話口近辺は、ランプと各種センサーが集合しています(SonyEricssonロゴ「Sony」あたりの上にあるのが受話口、その左にあるのが充電などの状態表示LEDランプ。「sson」あたりの上にある二つの四角い部分が近接センサー、その右にある楕円形のカタチをしたのが照度センサー)。

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電源スイッチ兼キーロックスイッチは上面にあります。

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Limeの着せ替えパネルを付けると予想通りかなりポップな印象になりますね。

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やはりRedとPinkの着せ替えパネルは欲しいなぁ。どうやって調達するか考えよう(ebayならありそう?)。

電源を入れるとこうなります。

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2.55インチQVGA液晶は、VGA液晶に慣れた日本人には「ドットが粗い」と思われてしまうかもしれませんね。Xperia X10iにはあった、メニューキー・ホームキー・バックキーの間から照らすキーイルミネーションは、X10 miniにはありません(コスト削減?)。

 

以上Xperia X10 miniの外観を見てきましたが、もうとにかく「小さい」「かわいい」「意外と持ちやすい」「価格以上の高級感」と好印象のオンパレードです。88gという質量も昨今の肥大化する和式ケータイ・スマートフォンと違って、“携帯するもの”の本質に回帰した良い方向だと思います。もっとこういう小さくて軽い携帯電話が沢山選べるようになって欲しい。

そしてこのハードウェアとしての軽快感をさらに加速しているのが、ソフトウェアの軽快感。600MHzのMSM7227CPUということで当初は心配していた動作速度ですが、1GHzSnapdragonのX10iよりキビキビと動作して非常に軽快です。

次回はそこらへんのソフトウェア動作も含めて、日本語化にチャレンジしようと思います(標準では日本語は使えない)。


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Virgo

赤い蓋が入ってる事を期待するか、それとも素直にminiProの赤を待つべきか悩ましいですねぇ。

いや、ほんと、小さくてくぁああいい、です♪
by Virgo (2010-05-31 10:29) 

momolinco

カッコいいですね。凄く欲しくなりました。丸っこさが可愛いです。握りやすそうだし、デザインも良いです。日本語化レビューも楽しみにしています。要らぬことかもしれませんが、iPhoneとのショットのXPERIA MINIの画面に顔らしきものが写っていますね。季節的な物かはたまた気のせいかな?
by momolinco (2010-05-31 21:21) 

as

厚みがあって丸くなった分、久しぶりに普通の携帯サイズだなって印象を持ちました。確かに最近の携帯ってどれもやたら大きいので(汗)日本語化も楽しみにしています!!
by as (2010-05-31 21:45) 

maki8701

はじめまして
miniはやっぱりかわいいですね、マルチタッチ対応しなくてもちょっと欲しいです。。。
イヤフォンジャックの形が変なのは、ノイズキャンセリングのイヤフォン用じゃないでしょうか?
walkmanのもそうなってる気がしますね
by maki8701 (2010-06-03 22:02) 

yutsumay

はじめまして、X10 mini pro購入の参考にさせていただきました。
3.5mmステレオジャック隣の拡張部分は、ソニエリのスピーカMS450の説明を見る限り電源供給端子なのではと思いました
by yutsumay (2010-07-01 13:56) 

norizo

はじめまして。
X10miniを購入、3G表示がでずSPモードが使えず困っております。

docomo、緑色のsimです。
オプション設定でWORD WING を利用しないようになっている為なのでしょうか?それともminiにて設定があるのでしょうか?
wi-fiはoff、モバイルネットワーク設定でデータ送受信にチェック入り、アクセスポイントにはAPN、MCC,MNC入力済み、moperaUには未加入、SPモード加入・・・といった具合です。

助けて下さい~・・!
by norizo (2010-12-13 15:13) 

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