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iPhone OS4 概要発表 [携帯電話・iPhone]

すいません、約2ヶ月ぶりのブログです。読者の皆様には色々とご心配をおかけしておりますが、ちゃんと生きてます(笑)

というわけで日本時間4月9日AM2:00より、iPhoneOSの次期バージョン「iPhone OS4」の大まかな概要が発表され、SDKの配布が始まったので簡単にその内容を追っていきましょう。

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iPhone OS 4 Preview (apple.com)

Apple iPhone OS 4 event (apple.com)

OS4で追加された新しいAPIは1,500以上、機能としても100以上の追加があるとのことで、ジョブズが示したスライドには、

・5倍デジタルズームカメラ
・Bluetoothキーボード対応(!)
・動画の画面タッチフォーカス(ピント合わせ)
・ホームスクリーンの壁紙対応

といった言葉が踊っていました。この中でもBTキーボード対応はかなりのユーザーが待ち望んでいたであろうモノ。これに合わせてiPhone用の超小型Bluetooth搭載QWERTYキーボードが、サードパーティから多数出てくるのは間違いないでしょう。

そしてジョブズが最も重要とした7つの“テントポール”フィーチャーは、

 

1.マルチタスク

バックグラウンドで動くのはiPod機能ぐらいで、事実上シングルタスクと言ってよいiPhoneが、ここでついに複数のアプリが同時に動くマルチタスクになります。

仕組みは至って簡単、何かのアプリを使用している最中にホームボタンをダブルタップすると、画面下部にマルチタスクで現在起動しているアプリ一覧が、ちょうどMacのデスクトップ画面のDockのように一列で表示され、左右にスクロールさせて切り替えたいアプリを選択するようになっています。

NOKIAのS60スマートフォンを使ったことのある方なら、「メニューキー長押し」と同じだと思えば理解しやすいでしょう。

このマルチタスクが可能になったことで実現するのは、

・バックグラウンドオーディオ
TFMアプリや近日出てくるであろうradikoアプリを常時起動しっぱなしにして、音声ストリーミングを聞きながら別の作業をすることが出来るようになります。

・VoIP
Skypeのようなアプリを起動した状態にすることによって、ステータスをオンライン状態のままで保持。音声着信を常時待ち受けることが出来るようになります。

・バックグラウンドロケーション
GPS機能を常時起動状態にしておくことによって、音声ナビを受けながら別の作業が出来るようになります。もちろんプライバシーを考えて、位置情報通知要求へのアラート機能もあり。

といった機能。この程度のことも出来なかったのか!と言えなくもありませんが(笑)これでよりいっそう便利に使うことが出来るようになりそうです。

 

2.アプリのフォルダ分け

複数のアプリを一つのフォルダにまとめて、ホーム画面に置いておくことが出来るようになりました。これで管理可能なアプリ数も180から2,160に増加します(つまり1フォルダに最大12アプリ入る)。

 

3.メール機能強化

標準のメールアプリに「複数アカウントの統合受信箱」「Exchangeサーバ複数アカウント対応」「メールのスレッド別表示」といった機能が追加されます。

 

4.iBooks対応

iPhoneでiPad並に本が読めるだけでなく、iTunesで同期させることでiPadで「ここまで読んだ」とつけたしおりをiPhone側で認識して、その続きから読めたりするなど電子書籍としての使い勝手もよく考えられています。

 

5.企業向け機能強化

僕ら個人ユーザーにはあまりなじみがありませんが、「データ保護機能の強化」「SSL VPN対応」などが行われます。

 

6.ゲーム機能強化

iPhoneがオンライン機であることを活かして、ソーシャルゲームや対戦ゲームのマッチメイキング、ランキング機能などが追加されます。

 

7.iAd(広告プラットフォーム)

実はマルチタスクと並ぶ目玉になるであろう機能がこのiAd。無料アプリのアプリ内に広告を入っていたりしますが、いざ広告をタップするとそこでアプリが中断もしくは終了してしまうため、あまり広告として役に立つ仕組みではありませんでした。

そこでAppleがOSの中に広告のプラットフォームを入れ込み、広告枠を各企業に販売、アプリを止めることなく広告の部分とアプリを行ったり来たりすることが出来るようになるなど、より儲かりそうな広告システムにして、アプリ開発者を支援していく考えだそうです。

また広告自体もHTML5を基本とし、動く広告やインタラクティブな広告が展開されるようです。

 

この7つを“テントポール”フィーチャーとしたiPhone OS4は夏配布予定。それに合わせて次期iPhoneも出てくると思われますが、残念ことに初代iPhone(GSM版:日本未発売)と初代iPod touch(2007年発売)は完全にサポートが打ち切られ未対応。iPhone 3Gと第二世代iPod touch(2008年発売)はOS4にアップグレードは出来るものの、マルチタスクは未対応になるそうで、事実上iPhone 3GS以降の機種が必須となります。またiPadがこのOS4相当になるのは秋の予定とのことです。

まぁこれで僕は新iPhoneへの2年ぶりの買い換えは決定ですね(笑)

そういえば一部で期待されているであろうFlash対応ですが、ジョブズは「全く興味なし」の様子。完全にHTML5にコミットしていくことに決めたみたい。

 

以上iPhone OS4の概要をお伝えしましたが、その進化ぶりには驚くばかり。「Androidに比べて××が出来ない」「WindowsMobileに比べて○○が無い」といった部分は確実に潰してきており(除:Flash)、iAdのような開発者を支援する仕組みまで入れ込むなど、ユーザーも開発者もがっちり囲い込んで逃がさないつもりのようです。

こりゃまだまだiPhoneの天下が続きそうですなぁ…


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コメント 4

Sway

確実に弱点を潰しつつ、新たな収益源まで入れてくるという
さすがと言えるバージョンアップですね>iPhoneOS4.0
こう言うのを見ていると、和式ケータイ((C)Akoustam)というか
通信屋の常識の延長線上でしか発想出来ない日本の大手通信キャリアの
不甲斐なさが目に付きますね。
大体何時までテキスト時代のデータ課金体系を引き摺るのかと。

Flashについては、Jobsの興味というか通常版とLiteの統合を謳った
10.1のリリースが遅れている(ARM版に至ってはもっと遅れる見込み)
というAdobeの不甲斐なさもあるのでは無いでしょうか?
by Sway (2010-04-09 06:53) 

ショウヘイ

いつものわかりやすい解説ありがとうございました。
今のiPhone3GSでも十分なのに、この機能の追加はまさしくネットブック。
と言うことは、これの本命はiPadですね。
やっぱりiPadは1年我慢が一番ですね。

とこでソニーのXペリアは、普通の音声通話はどうなのでしょうか?
スマートフォンの機能は、iPhoneで十分なのですが、普通のガラケイの新しいのが欲しくて。
電話機能と、アドレス帳管理だけでいいので、それが良かったら欲しいなあと思っております。
ミニを待った方が良さそうですが。
by ショウヘイ (2010-04-09 11:12) 

kanchin

初めておじゃまします
(以前から拝見させていただいていました)。
わかりやすい解説ありがとうございます。
by kanchin (2010-04-10 08:29) 

sasaki

NICE!です
by sasaki (2010-04-17 04:28) 

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