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VAIO X-treme Review WiMAXエリアチェック篇 [VAIO X-treme]

VAIO X “X-treme” レビュー、今日は昨日に引き続いてWiMAXのエリアチェックを行ってみます。

VAIO X シリーズ (vaio.sony.co.jp)

VAIO X シリーズ (SonyStyle)

UQ WiMAX (UQ Communications)

今年春の試験サービスの段階では、「屋内に入ったら電波が急減衰」とか、「エリアが穴だらけでハンドオーバー(移動時の基地局の切り替え)が出来ない」とか、「入るところと入らないところの差が極端」といった問題点が散見されたUQ WiMAXですが、あれから8ヶ月が経過し、ちゃんと利用料金をとる本サービスになった以上、ちゃんと“使える”レベルまで達しているのか確かめてみました。

まずVAIO Xを持ち出してわかったのは、当時「まだら模様」という表現をせざるを得ないほど穴だらけだったエリアが、「ほぼ面的にカバーされた状態」に至ってるということ。

今日はUQの公式エリアマップ上で既にオレンジになってる地域を移動したので、そもそも圏外という場所は無いのですが、春はエリア内でもつながらない場所多数あったのに、屋外ならエリアマップがほぼ信じられるぐらい、面でカバーされているのが実感出来ます。

またエリア内ではかなり電波が安定していて、以前は「ちょっと移動したら、すぐに電波減衰。」だったのが、ほとんどの場所で4~5本表示を維持しています。

001.jpg

これならハンドオーバーテストも出来ると言うことで、小田急線+JR山手線内を移動しながら使ってみたところ、「ハンドオーバーがうまくいくときは、きっちり決まる」ようになっていて、そのまま移動車内でも途切れることなく通信し続けることが可能です。

が、それはあくまで「ハンドオーバー(隣接した基地局の受け渡し)が綺麗に決まった時」の話で、ひとたびハンドオーバーに失敗すると前の基地局をいつまでもつかみ続け、移動と共にアンテナ表示が減衰して0本になった後、完全に途切れて切断してしまうクセがあります。

002b.jpg

ただ一度接続が切断されると即座に前の基地局の存在は忘れ、その場で最も強い基地局を再検索するので、

002.jpg

瞬く間に新しい基地局にすぐつながります。

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(IPアドレスが変わった…)

こういうテストは、昔のPHSの“電測(初期のPHSには、接続している基地局のIDと電界強度を画面に表示する、裏モードを持った端末があって、マニアの間ではそういう測定ごっこが流行していた)”を思い出して、なかなか楽しいですが、その当時の表現で言えば「Intel WiMAX/WiFi Link 5150は粘りすぎる(移動する前の基地局を使いすぎる)」感じで、もう少し早い段階で前の基地局を切り離して、新しい基地局を探すようなアルゴリズムにして欲しいなぁと思いました。

ただ音声通話や大きいファイルのダウンロードと違って、ネット閲覧やメール送受信程度のデータのやりとりなら、切れてもすぐに自動再接続してくれるので、切れたことをあまり意識しないで済みますから、実使用上は「移動中も“使える”」レベルにかなり近づいたと言えるでしょう。

もう一つの懸案である屋内使用に関しては、やはり「入るか入らないかはその場所次第」という状態で、春に比べ屋内でも使える場所が増えたものの、まだ携帯電話のように「屋内でもほぼ問題なく使える」レベルに到達するには、もう一息かかりそうな印象です。

ちなみに、確実にUQ WiMAXの屋内基地局が設置されている某ビルで使ってみたのですが、設置されていなかった当時は完全に圏外だったビル内が、生まれ変わったようにどこでも使えるようになっていて、屋内基地局の威力の大きさを感じました。

やはり今後は屋外の面的展開と共に、エリア内の大型ビルの屋内基地局設置を急ぐべきだなと思います>UQ

なお、屋内基地局はそれほど高速が出せないのか、電波は最高レベルで入っていても、

004.jpg

速度はこんなもんでした。

速度と言えば、春先の試験サービス時に、僕の行動範囲内で最も高速が出るポイントだった「小田急小田原線登戸駅待合室」は、今回のVAIO Xでは、

005.jpg

ほとんど同じ(上りが速くなってる?なんと理論速度(3Mbps)到達)という結果になりました。

昨日のWiMAX契約篇に書いたとおり、VAIO Xに搭載されているIntelのモジュールは、理論値13Mbps/3Mbpsというスペックで、UQの最高速40Mbps/10Mbpsは出せない仕様になっていますが、理論最高速はやはりピークスピードであって、実使用時のスピードでは13Mbps/3Mbpsのモジュールでもそれほど差がないようです。

 

以上VAIO X-treme内蔵WiMAXモジュールのレビューを二回にわたってお伝えしましたが、この半年ほどの間のUQ WiMAXの進歩は恐るべきものがあり、試験サービス時の悪印象は取り消さねばならないぐらい改善が進んでいる感触をえました。

この短期間でここまで進歩するなら、今後1~2年でさらに使える通信サービスに育つことが期待できるので、近いうちにエリアに入りそうという人なら、WWANにdocomoではなくWiMAXを選ぶ価値は十分あると思います。個人的にはかなりオススメ>WiMAX

UQにはこれからも手を抜かずに地道な進歩を続けて欲しいものです。

次回はいよいよ本格的にVAIO Xのセットアップを行ってみる予定です。


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コメント 3

Riever

予想以上に早いエリアカバー割合のようですね・・・これでド田舎まで対応してくれれば・・・(爆)
by Riever (2009-11-06 07:43) 

がら

私も使っていますが、最大(瞬間)速度は速いんですけど、ちょっと突っかかるというか出だしのスピードが遅いんですよねぇ。メールとかはストレスにならないですが、Webページとかはこの突っかかりが気になります。最大速度主義もいいですが、安定してスピードが出ないので私には使いづらい印象があります。
by がら (2009-11-06 15:11) 

かつぽん

少なくとも某PHS屋のXなんとかよりは
ずーっと使い物になってる印象ですね。
アッチはもうねぇ、見るも悲惨な・・・σ(^◇^;)
by かつぽん (2009-11-06 16:44) 

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