Break Through [Sony・α]
海外では既に発表されていたα新機種の中で、α550が日本に投入されることが決まりました。
先進のデジタル技術が可能にした高機能・高画質デジタル一眼レフカメラ“α550”発売
~独自のデジタル画像処理機能(オートHDR)や最高約7枚/秒の高速連写機能などを搭載~
デジタル一眼レフカメラ α550 DSLR-A550L (sony.jp)
製品のポジションとしては、エントリー機であるα230/330/380シリーズのちょっと上、α700のような中級機とまではいかない“ハイエントリー機”といったところでしょうか。「初めての一眼レフだけど、エントリー機じゃなくて、低予算ながらちょっと高性能なものが欲しい」というユーザーを狙ったモノだと思われます。
機能的には撮像素子がCCDではなく、より高速読み出しが可能なCMOS“Exmor”となって、アルゴリズム変更されたBIONZとの組み合わせで、秒7コマというエントリークラス最速の撮影速度を実現(速度優先モード)し、α700/900と同じ90万ドットクラスの液晶を搭載するなど、ボディ単体10万円を切るカメラにしては、かなりの高性能となっています。
ライブビューも一段上に進化。今までのライブビュー専用撮像素子を使う高速AFライブビューだけでなく、ミラーアップして撮影用のCMOSで常時映像を読み出す、MFライブビュー機能が追加されたことで、液晶に映ってる映像を拡大しながらじっくりとピントを合わせて使うことも出来るようになりました。
ISO12800という高感度撮影や、露出の異なる2枚の写真を連続撮影+合成することで、ダイナミックレンジを拡大する「オートHDR」など、基本的な撮影画質の向上もはかられているので、この価格帯の中ではトップクラスの高性能機と言って良いと思います。
でも、やっぱり「それだけ?」って感じは否めないんですよね。
α100以来続くSonyのαは、ものすごく真面目に王道を突き進んだ“良いカメラ”で、製品としては決して悪くは無いのですが、なんかこう全体的なデザインやボディーのジオメトリーなど、どうも発想が旧来のフィルム一眼レフカメラから脈々と続く枠にとどまり過ぎていて、じゃあNikonでもCanonでもPENTAXでもOLYMPUSでもなく、なんでSonyなの?っていう訴求がお客さんに出来てるのかなぁ?と疑問なんです。
Sonyらしい一眼レフカメラってなんでしょうね。同じ社内にHandycamという他社を圧倒するビデオカメラ製品がある以上、「動画撮影を付ければSonyらしくなる」ってのも最近は違う気がしてきてますし、αシリーズ用のパーティーショットでも作りますか(笑)
とにかくα部隊もいつまでも『コンサバティブな秀作カメラ』を作っているだけではなくて、そろそろ「あっ」と驚くとんでも一眼レフカメラを考え出して、次へのブレイクスルーを果たして欲しいところです。
そーなんですっ!!
デジタルカメラであって35mmフィルムという
物理的な制約がある訳じゃないんだし、
世間がSONYらしい一眼レフだと認めるには
なにかパッと見でも強烈な個性がないと
厳しいんじゃないか?と思いまくりなんです。
中身は良いんですけどねぇ・・・
by かつぽん (2009-09-30 14:01)
これから求められるのは秀作ではなく傑作って事ですよねぇ。
by Virgo (2009-09-30 17:15)