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SCOTT クロスバイク SUB30 CLASSIC Review at お台場 [買ったモノ]

旅行から帰ってきてからさっぱりSony関連の記事を書いていませんが(笑)、今日も自転車の話です。

先日の旅行の帰り飛行機輪行による輸送中、KLMオランダ航空によってフロントフォークを曲げられてしまった僕の旅行用自転車、SCOTT“SUMMIT”。修理してこのまま乗り続けるか、廃車にして新車に買い換えるか悩んだ末に、新車を買うことになりました。

その理由は、

1.フォークの曲がりを元に戻すのは不可能

旅行前の最終点検もお願いした自転車屋に、曲がった状態の写真を見せに行ったところ、「ここまで曲がったのを元に戻すのは無理」とあっさり言われてしまいました。

直径3cm近くあるクロモリ鋼管(クロモリ=鉄にクロムモリブデンを微量に含んだ自転車フレーム用素材のこと)で出来ているフォークを曲げるには相当な力がいりますし、仮に曲げが戻ったとしても、高い精度で正確に戻さないと前輪の車軸やブレーキの当たりに問題が出るため、それはほぼ不可能な作業であるというわけです。

2.交換用フォークは存在しない 

13年前に購入した自転車ですし、自転車は毎年モデルチェンジしていくものなので、当然SCOTT社も交換部品としてのフォークを今も保有なんてしておらず、交換するなら類似した市販品を使うしかありません。

3.市販のフォークは長さが違う

13年前はまだまだMTBもサス付きは主流ではなく、10万円以下のもの(SUMMITは当時9万円で購入)はサスペンションタイプのフォークへの交換は、ほとんど考えられていない設計となっていました。

しかし、最近は前サスが付いたMTBが主流となり、フレーム設計もそれを前提とした形状となっているため、交換用のリジッドフォーク(サスペンションじゃない普通のフォーク)も、サスペンションフォークに合わせた昔より長めのものばかりになっています。

なので仮に新しいフォークに交換しても、以前より若干ハンドルが持ち上がったようになり、キャスター角も変わるなど、「自転車としての走りの性格自体が変わってしまう。」ということで、そこまでして直す意義が薄くなってしまいました。

4.フォークを変えるとステムもヘッドパーツも全部交換

さらに追い打ちをかけたのがこれ。これまた13年前はまだ主流だった「スレッドステム(ステム=フォークとハンドルをつなぐ部品)」を採用していたSUMMITですが、現在はスレッドではなく「アヘッドステム」が当たり前となっており、市販フォークもそれ前提のコラム(フォークの上部支柱)設計となっています。

その結果、フォーク交換=コラム長が変わる=ステム交換=ヘッドパーツ交換(ヘッドパーツ=フォークを受け止めるフレーム側の軸受。自転車で重要なパーツの一つ。)となってしまい、前輪からハンドル周りの重要部品全取っ替え、という大がかりな作業となるので工賃が増加、結局「直すのには合計4~5万円」という結論に至りました。

自転車に興味のない方にはなんだかよくわからん話になっちゃって申し訳なかったのですが、要は今回の輸送事故は「直しようのない自転車としての一番の根幹部分を壊された」 ということです。

で、4万円ものお金をかけたうえに、自転車の乗り味が変わってまで今の自転車を延命させる理由はありませんから、新車購入になったと。そりゃ話してる隣にいい自転車が7万円で売ってりゃ、「買った方が早いじゃん」って気分にもなるってもんで(^^;

 

というわけで、今回「二代目海外旅行用 兼 普段の街乗り用」として購入した自転車はこちら、

SUB30 CLASSIC (SCOTT)

先代と同じSCOTT社の今度はクロスバイク(MTBとロードレーサーの中間に属するバイク)です。

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MTBやクロスバイクだと定番メーカーとしてあがるのは、やっぱりアメリカの通称“BIG4(TREK、CANNONDALE、GT、SPECIALIZED)”で、ここのを買っておけば間違いないと思いますが、SCOTTは元々スキーのアルミストックの製造でスタートしたスキー用品メーカーで、そこで鍛えられたのかデザインがかっこよく、高級車には先進技術を意欲的に取り入れた奇抜なフレームを採用しながら、15万円以下のエントリークラスはオーソドックスなフレーム形状を採用することが多いなど、ほどよい感じで堅実なメーカーです。

特に他社の同価格帯の自転車と比べると、「フレームにコストをかけてパーツはちょっとしょぼめのもの」というバランスで完成車を仕上げてくるので、「パーツ交換でワンランク上の自転車に生まれ変わりやすい」というのが僕がSCOTTを気に入っている理由だったりします。

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そしてSCOTTの中でSUB30 CLASSICを選んだ理由は、

・キャリア(荷台)取り付け用のダボ(ネジ穴)が前後とも切ってあること
・出来るだけオーソドックスなダイヤモンド形状をしたフレームであること(それが最も信頼できる)
・フレームがしっかりした作りであること
・ディスクブレーキ・サスペンション不可(自転車旅行には不向き)
・予算10万円以下(それぐらいのクラスが最も旅向き。それより高いのはほとんどがレース向き装備のため)
・700Cタイヤであること

といったあたりですが、今回一番鍵となるのは最後の「700C(およそ28インチ相当)タイヤ」です。

通常MTBは26インチタイヤを、ロードレーサーが700Cタイヤを使いますので、どちらかというと700Cのほうが細くて軽量なタイヤが揃っており、MTBより軽快に走る方向へのカスタマイズ幅が広く、昔のように未舗装路を1,000Km単位で走るような旅をしなくなった僕にとって、「もっと軽快な旅を」求めた結果がこの700Cタイヤというわけです。

 

先週の木曜日に注文した際、お願いしたカスタマイズ項目は4つ。

・ハブをクイックレリーズ(レバー一本でタイヤが外れる)化 

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前後で1,600円ほどでしたが、7万円クラスの自転車なのにクイックじゃないってのもどうなのよ>SCOTT

・ペダルを片面SPD(シマノのビンディング)仕様のモノに交換

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標準で普通のペダルが付いてくるSUB30 CLASSICですが、僕はもうビンディング無しはあり得ないので交換してもらいました。なお先代はMTB系に属するPD-M323を使っていましたが、今回はより軽量なロード/クロスバイク系のPD-A530を選択。

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このペダルのいいところは裏面がビンディング金具のない普通のペダル形状をしていること。旅などの本気走りの時はビンディングで、街乗りの時はスニーカーで、と使い分けが出来ます。

・ハンドルを両端3cmずつカット

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なぜかMTBの完成車にはやたらと幅の広いハンドルが標準で付いてきますが、日本人の体格を考えれば明らかに広すぎるので、カットして狭くしてもらいます。今回のSUB30 CLASSICのは620mmだったので、一気に両端を30mmずつカットして560mmになりました(それでもまだちょっと広く感じる)。

・エンドバー装着

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街乗りには無意味な装備ですが、一日100Km超えるようなロングライドには必須の装備。これをつけることによってハンドルを握るポジションが増え、手が疲れにくくなるのと、登坂時によりハンドルをしっかり引きつけられるようになります(気をつけをしたときの人間の手のひらの向きを想像してください。この向きにハンドルを持った方が自然でしょう?)。

 

以上のカスタマイズが完了し今日納車となったので、試走ついでに自転車店のある新宿からお台場まで走ってみました。

走ってみた感想としては、まさに典型的なクロスバイク。

MTBほど重い感じもなく、かといってロードレーサーのような“滑るようになめらかに走っていく”レベルの軽さがあるわけでもなく、丁度中間の走り加減です。特に坂を登るときなどは、先代のMTBとは比べものにならないぐらいスイスイ進んでいくので、先日のスペイン・フランス旅行のような「100%オンロード」の旅行なら、より少ない疲労度で旅が出来ると思います。

キャスター角が立っていないのと、ホイールベースが長いので、ロードに比べハンドル操作に対する反応はかなり緩め。タイヤ径こそ一緒ですが、やっぱり全速力で道を駆け抜けるためのロードと違って、直線をのんびりとグランドツーリングしていくような乗り方が向いているようです。またストレートフォークなので、路面の衝撃が結構ダイレクトにハンドルに来ます。

弱点としてはかなり全体の重量が重いこと。

普通の丸パイプではなく、ハイドロフォーミングによる特殊な形状をしたパイプで構成されるフレームは、いかにも頑丈で、重い荷物を積んでも問題無さそうですが、

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太いパイプのフレームに大径のホイールということもあって、カスタマイズ前でも11.4Kgという重さになっており、これにカスタマイズ分を加えると11Kg台後半の重量になっていると思われます。

ここからさらに荷台やら旅行荷物やらを取り付けると、また30Kgオーバーとなるのは必至。もう少し軽くする方法を考えないといけませんね。

あとケーブル回しが結構トリッキーな感じなので、

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メンテナンス性はあまりよろしく無さそうです。

それとこれは覚悟のうえだったのですが、標準で付いてくるメインパーツがしょぼいので、変速操作やブレーキ操作はちょっとストレスを感じます(なにせ先代に比べメインパーツは3ランクぐらい下のモノになってる)。これはかなり早い段階で、メインパーツ交換となるでしょうね(ただ全面的にSHIMANOを採用しているので、簡単にグレードアップできるのは良い)。

 

以上おそらくこのブログにおいて最初で最後になるであろう自転車レビューをお伝えしましたが、久しぶり(5年前にロードを買って以来)の新車に心はウキウキ(笑)。後は先代から一部のパーツを移植し、少しずつ旅仕様に近づけていこうと思います。

先代はアラスカが初海外でしたが、二代目はどこの国が初海外となるかな?

 

さて、試走ついでに向かった先はお台場ですから、目的は“あれ”しかありません。

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GREEN TOKYO ガンダムプロジェクト

先日から公開の始まった1/1スケール実寸大RX-78ガンダム。平日の昼間だというのに結構な人手でビックリしてしまいました。

順路に従って会場に向かうと、まずは林の向こうにガンダムの背中が見えてきます。

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この林の中にガンダムという構図、やっぱり第14話「時間よ、止まれ」を思い起こすなぁ。

高さ18m、子供の頃「ガンダムってどんな大きさだろう?」って想像してたのが、現実になってみるとやっぱり大きいということがわかりました。

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ファーストガンダムのセル画に比べて、ランドセル部がプラモデル的な大きくメカメカしいタイプに仕上がっています。

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まぁ確かにこんなものが本当にジャンプしたら、「あぁ、モビルスーツが、と、飛んだぁ」とドップに乗ったジオン兵も驚くわな(第9話「翔べ!ガンダム」)。

お昼過ぎると逆光になるので、あまり撮影には向きません。

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写真撮影に行くなら朝か夜ですね。

毎時00分になるとガンダムの首が動き、蒸気をはく演出があります。

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そのすごさを知るにはクマデジタルさんのHD動画が最適。僕もこれを間近に見て感動のあまり泣きました(実話)。ちなみに流されるBGM、あのファーストガンダムのオープニングナレーションに使われた曲は『長い眠り』、その次のガンダム発進に良く使われていた曲は『戦いへの恐怖』という曲です。

その後は股間くぐりが思ったより空いていたので、それにも参加。

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これは左足ですが、まぁ細かい部分まで凝ってますねぇ。

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隠れた部分まで良く作り込んであります。

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このアングルはさすがに変だなぁ(笑)ガンダムの脚の長さがよくわかりますけど。

以上でお台場実寸大ガンダム観覧も終了、その後は銀座ソニービルに寄って自宅まで、試走にしてはちょっと長めの50Kmほどの走行でした。

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僕は昭和48年生まれの「もろファーストガンダム世代」ですが、お台場には老若男女問わずたくさんの人々が訪れており、日本人へのガンダムというアニメの浸透度の高さがうかがい知れました。

作った当の富野喜幸監督は、なにかのインタビューで「こういうアニメはPTAから文句が来るぐらい戦闘シーンがなきゃダメだ」と言っていた記憶がありますが、そんな本来マイナーな存在で終わるはずの「戦争アニメ」が、これだけの多くの日本人に親しまれ、30周年にこんなとんでもないモノまで作って観光名所となってしまうなんて、僕らの国はある意味すごく平和で、ここまで(良い意味で)クレイジーなことに心血を注ぎ込める、世界に唯一無二の素晴らしい国だなぁと感じました。

ホント日本に生まれて良かった!


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コメント 9

かつぽん

ガンダムネタもさることながら、自転車レビュー!!
そのまんまローカルに保存しておきたいぐらいでしたm(__)m
片面ビンディング/片面スニーカー仕様のペダルがあるなんて・・・
釣具には精通してるシマノですが、自転車パーツも
もっと良くチェックしなきゃいけないなぁと思いまくりでした。
by かつぽん (2009-07-31 13:38) 

店員佐藤

新しいクロスバイクの印象がガンダムとかぶります~。
最初の試走がこんな天気の良いときで良かったですね。
きっと、またたくさんの旅が楽しめることを暗示しているようです。
by 店員佐藤 (2009-07-31 17:56) 

as

二代目の登場ですね。私個人としては、akoustamさんのsony関連の記事も楽しみですが、自転車旅行記が大好きなので、2代目くんの海外デビューが楽しみです。

さてさてお台場のガンダム、凄いですね。余りにも込み過ぎていて、大変なことになっているそうですね。見に行きたいものの、ちょっとこの暑さの中出掛けていくのは体力的に・・・(涙)自転車の後ろにガンダムの後ろ姿が写っていた写真を見たときに、テンション上がりました(笑)
by as (2009-07-31 21:01) 

Kumadigital

新車の初ツーリングだったんですね〜
いいな〜速い自転車。ウチのは(以下略
動画ご紹介ありがとうございます!
(凄いアクセス数だ〜(笑))

by Kumadigital (2009-07-31 22:20) 

K

おじゃまします
 旅、ということを考えるとクロスバイクというのが現実的なんでしょうね^^。これから、がとても楽しみです^^/。

 ガンダム、天気が良くてとてもうらやましいです^^。確かに見に来る方々の年齢層の広さに驚かされます^^。

 
by K (2009-07-31 23:11) 

Virgo

自転車業界も同じ値段を維持するには、パーツで調整という手法。

ここにも来てるなぁと言う感じですね。
まぁ、カスタマイズ好きには堪りませんが。

それにしても、『富野善幸』監督表記とは( ̄ー ̄)です。
by Virgo (2009-08-01 15:31) 

ssa_y

お初です。

いつも、SONY & Apple関連楽しく読ませて貰ってます。
自転車(チャリ)は、楽しいですよね(^^)

記事読んでるとメーンコンポがショボイとの事ですが、まぁ、しゃーないですよね…(^^;)

やっぱし、快適に乗るには移植&カスタマイズとなると思います。
他の方は、気に為らないかもしれませんが、オモシロ改良でしたら
是非UPして下さい。
楽しみにしてま~す。
by ssa_y (2009-08-01 20:41) 

U3

自転車もガンダムも良かった。
ところで航空会社は賠償してくれるの?

この度ブログ開設5年目に入りました。
これからもよろしくお願いいたします。
by U3 (2009-08-02 00:36) 

白の黒

初めまして 亀レス失礼します
scott SUBでたどり着きました
私も同時期ガンダム見に何度もお台場行っていました

いまだにSUBに乗って遊んでいます
by 白の黒 (2016-09-26 22:24) 

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