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バルセロナにて [スペイン・フランス自転車旅行記]

皆さんに心配をおかけした宿問題ですが、結局夜22時半にダメ元で駆け込んだドミトリー宿で、「ネットやメールで予約したけど来なかった」組の空いたベッドが、僕らキャンセル待ち組に解放され無事にシャワーを浴びて眠ることが出来ました。

さすがに170Km走って手も足も動かなくなってる中で、野宿は出来ませんからね。夜のバルセロナは治安良くないし(笑)

で、その泊めてもらった「Gothic Point」ですが、ヨーロッパではよく見かける「自称ユースホステル」の一つになります。

いわゆる「ユースホステル」というのは、世界的な組織であるユースホステル連盟に加入し、会員に対して安価な宿を提供するのが目的ですが、そういう堅苦しい縛りがイヤなのか、連盟に属さず勝手に「ユースホステル」を名乗って、安宿を提供している組織や企業がヨーロッパには無数にあります。

正規なユースホステルで無い分、会員・非会員の差別が無く、BARが併設され夜まで騒いでいたりするなど、あまり堅苦しい雰囲気が無い現代的なノリのドミトリー宿ばかりなので、ヨーロッパでバックパッキングなどの貧乏旅行をする人々にはかなり重宝されているようです。

その代わり今の時期のような夏のバカンスシーズンはどこも人気が高く、ベッドはすぐに埋まってしまう(もちろん正規のユースホステルもすぐに埋まる)ので、旅行者がチェックアウトして移動を開始する朝に「今夜ベッド空いてる?」と受付に行くのが、最も確実にベッドを確保する手段だったりします。

8年前にモロッコ→スペイン→フランス→イタリア→ギリシャ→トルコと自転車で横断したときは、マドリッド、バルセロナ、フィレンツェ、ローマ、ナポリといった街でこの方法でユースを泊まり歩いていました。本当は街に入れるのに、その直前で野宿して朝っぱらに街に入ってくるという荒技で(笑)

そんなわけで、昨晩泊まった「Gothic Point」が今日は泊まれないのなら(満室だと言われた)と、朝のうちに同じグループが運営している「Sea Point」にベッドの申し込みに行きます。

「Gothic Point」がバルセロナ旧市街の中心部に近いところにあるのに対し、こちらの「Sea Point」はちょっと外れた海のそば“バルセロネータ”にあるので、人気はそれほどでも無いようでした。おかげでこの旅行最後の宿が確定、心置きなくバルセロナ市街観光に出かけることが出来ます。

そうそう、この手の“自称”ユースも正規ユースと同じシステムをとることが多く、24ユーロという値段でありながら、ビュッフェ形式の朝食がつきます(ヨーロッパのユースは朝食付きがほとんど、いわゆるB&B(ベッド&ブレックファースト)という考え方からです。)。

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ビュッフェ形式と言っても、パンと果物と飲み物が並べられてるだけなんですけどね(笑)

新しい宿に荷物を置いたら、この旅で初めて荷物無しで軽くなった自分の自転車を駆って市内観光に出かけます。

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まず向かった先はFCバルセロナのホームスタジアム「カンプノウ」。

8年前はただ外から見て「でっかいスタジアムだなぁ」という感想を持って終わったのですが、今回はわざわざ我らが川崎フロンターレのユニフォームを着て行ったのですから緊張感が違います(フロンターレがこのままACLを勝ち進んでアジアチャンピオンになれば、年末のクラブワールドカップで、ヨーロッパチャンピオンであるFCバルセロナと真剣勝負出来る可能性があるんです。)。

スタジアムが近づいてくると、街の標識にも出てきます。ただし「←カンプノウ」ではなく「←FCバルセロナ」と書かれて。

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いいなぁ、フロンターレも「←等々力陸上競技場」ではなくて「 ←フロンターレ」と標識に書かれたいものです。

そんなわけでカンプノウスタジアムに到着。相変わらずでかいスタジアムです。

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中のオフィシャルショップには世界中からサッカーファンが集まっていました。オランダ・アヤックスやイングランド・アーセナルのユニを来た人とかもちらほら。なぁんだみんな考えることは一緒じゃん。

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↑公式「FCバルセロナチップス」

続いてこれまたバルセロナ観光の定番、ガウディの建築群を再度見に行きます。

まずはカサ・ミラ(ミラ邸。観光客でごった返してました。中にはサグラダ・ファミリアの重要資料も展示されてます。)

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その近くにあるカサ・バトリョ(バトリョ邸。ちなみに中は非公開)

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南に下ってランブラス通りの近くにあるグエル邸(一日何回かのツアーでのみ入場可能。ただし一見の価値あり。)

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で、最後はやっぱりこれですね。 サグラダ・ファミリア教会。

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↑東側・生誕のファサード

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↑西側・受難のファサード

行ってびっくりしたのが8年の間に明らかに建築工事が進んだこと。特に北側聖堂の部分が上に伸び始めており、主塔の姿がおぼろげながら見えてきたのはかなりの進歩だと思います。

冷静に見ると実は単なる工事現場ですし、定番中の定番観光地でお土産屋や観光客だらけですが、やはりこの存在感は圧倒的というか、心に来るものがあります。

特にすごいのが、この荘厳な建物がどこか離れたところや大きな敷地内などにあるのではなく、本当にバルセロナの新市街の一角に自然に構えているところ。

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その昔は「完成まで200年」とか言われてた時代もあって、僕も「完成した真の姿は拝めない」と思っていたのですが、ここまでペースアップすれば、もしかしたら外観ぐらいは完成したのを見てから死ねるかもしれませんね(笑)これからも定期的に遊びに来て、その姿を確認し続けたい珍しい世界遺産です。

そんないかにもな観光をしたら、最後はバルセロナ旧市街の目抜き通り「ランブラス」に行きます。

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ここはいつも人でごった返していて賑やかなんですよね。

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安宿・両替・ネットカフェ・大型スーパーなど旅行者向けの施設も一通りそろってるし、 バルセロナを訪れる旅人はとにかくこの「ランブラス通り」を目指せば間違いないです。そういう意味では、タイ・バンコクのカオサン通りやベトナム・ホーチミンのフォングーラオ通りのノリに近いかも。

相変わらず各種静止芸が注目を集めているのも何も変わってません。

(静止してるけど、おひねりを貰うと動くという芸)

8年前は僕もここに宿をとり、両替屋やネットカフェに通ってましたが、今はインターナショナルキャッシュカードとVAIO type P+無線LANに変わったのですから、時代の変化を感じます。

道沿いに観光客向けの市場「メルカド」があります。

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一番多いのは果物屋。

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港町ですから海産物も充実しています。

2ユーロで果物詰め合わせ(フォーク付き)が買えたりするので、おやつ代わりに果物をつまみながらノンビリ通りを歩くことも出来ます。

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あとはお土産なんかを買ったりして、スペイン最後の一日が終了。締めの夕食はスペインですからやっぱりあれですよね?

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サングリアと前菜。そしてメインは…

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パエリャです(笑)これも観光客向けですけどね(観光客の訪れない小さな街のレストランで、普通にパエリャを出すところなんて見たことない。基本家庭料理ってことなんでしょう。)。

なんだか典型的な観光客をやってしまいました。

これで2週間の旅は終了、明日は朝から飛行機に乗って日本に帰ります。


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コメント 5

hidex

帰りの飛行機は自転車を積む予約もしてもらったし、笑

無事ご帰還ください~。
by hidex (2009-07-18 10:24) 

luka

2週間の長旅お疲れさまでした。自分も行った気になって楽しませてもらいました。こうなると毎年夏は期待しちゃいそうです。
帰りのフライトの無事を祈ります。
by luka (2009-07-18 11:41) 

arkstar

サグラダ・ファミリアって確か設計図無かったですよね。
なのにちゃんと出来上がってゆくのは凄いですよねぇ。

そして、おつかれさまでした。

えっと、自宅に帰るまでが海外旅行です(^_^;)
気を付けて帰ってきてくださいね。
by arkstar (2009-07-18 15:22) 

店員佐藤

旅行中にこうして詳細な旅の様子をレポートする
能力はすごいですね。まるで一緒に旅を楽しんだ
気になれました。

時代が変わったといえばハイビジョン動画の
レポートがこうしてできてしまっているところ。
06年東南アジア旅行からの一番の進歩かも。

お帰りになってからも、旅の裏話とか期待して
います。
by 店員佐藤 (2009-07-18 23:17) 

Virgo

お疲れ様でした。

無事の到着を(^_^)/
by Virgo (2009-07-19 02:17) 

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