初体験 [スペイン・フランス自転車旅行記]
旅のスタート、搭乗手続きですったもんだがあったものの、最終的には自転車の積み込みも無料でOKとなり、自分の飛行機にせっせと乗りこみます(そのボーディングの時にも、さっきのグランドホステスのお姉さんが、わざわざチェックインカウンターからボーディングブリッジまでやってきて「帰りの便も自転車持ち込みの予約をされてませんね?こちらでしておきますので、次回からは必ず事前にお申し込みをしてください。」と再度お説教をされてしまいました(^^;))。
日本時間午前11時過ぎ、僕の旅は目的地に向けて無事出発。
水平飛行に移ってからスナックとともにこんなものが配られます。
この袋の中はおなじみ機内エンターテインメントのためのヘッドフォン。しかしなんか不思議な図が書いてありますね。というわけでここで突然ですが、
KLMオランダ航空機内ヘッドフォン Review 装着・音質篇
これで僕がオランダに向かっていることがばれてしまってますね(笑)、配られたヘッドフォンはオープンエアーの耳かけタイプとなっています。
そしてプラグも飛行機ではよく見かける二連プラグのもの。
しかしこのプラグの一つが折りたためるようになっていて、
このように乗客の持ちこんだプレーヤー類のヘッドフォンにもなるという仕掛けです。
いやぁ、これでWalkmanとかiPodを持ってきたのに、ヘッドフォンは忘れたというおバカな乗客も安心…ってそんなヤツいるか~い!
実際僕もつけて試聴しましたが、音質も何もあったもんじゃないくらい低音の出ないスカスカな音。しかもインピーダンスが異常に高いのか、Walkman Xの音量を最大の30にしてようやく聞こえるような状態です。どこぞの航空会社のファーストクラスみたいにBOSEのQuietComfortが配られるならともかく、このヘッドフォンであえて自分のプレーヤーの音を聞く意味は全くありません。
いったい何でこんなプラグ折りたたみ機能がついているのか、本当に謎です。
ついでに機内エンターテインメント全体のお話をしておくと、僕が乗った機体はボーイング777-200のため、エコノミークラスでも各座席に液晶モニターいわゆる「パーソナルテレビ」がありました。
肘掛けには有線のコントローラーが備わっていて、
裏面は電話機になっています(ただしかけられません)。
これでビデオオンデマンドやゲームなんかも楽しめますが、それにしても途中で流れたKLMのPRビデオ、なんだこのテキトーな日本語直訳は…そんな感じで旅は順調に進んでいきます。
では今度こそまじめに、
Walkman X NW-X1060/BI Review ノイズキャンセリング篇
Walkman Xのノイズキャンセリング機能は、今までのアナログではなくデジタルタイプとなっていて、本体右サイドにON/OFFスイッチがついています。
さらに単純にON/OFFがあるだけでなく、設定メニューの中に環境に応じたノイズキャンセリングのモードがあるので、これを「航空機」に合わせます。
すると「電車・バス」モードの時よりも、飛行機のエンジン音に近い「ゴー」という低音を中心にノイズキャンセリングするようになって、より効果的なノイズキャンセリングが出来るようになります。
このノイズキャンセリング能力はすばらしいもので、飛行機内なのに音量は9~11ぐらいで十分。少音量で音楽を流しておけば逆に何もしていない時よりも静かになって、ぐっすり眠れるぐらいでした。
出発から2時間ほどして機内食。「和食のビーフ」か「洋食のチキン」が選べるとのことで、和食を選択。でも何故かパンと麺もついてくるという不思議な感じになっています。ていうかこのめんつゆの入れ物、僕には小学生の頃のカブトムシのえさの容器にしか見えないんですけど(笑)
で、「和食のビーフ」というのが何だったのかというと、
肉じゃがでした(爆)
オランダのアムステルダム空港までは11時間のロングフライト。寝たり起きたりを繰り返しながら、途中シベリアの大地の上を通過します。
永久凍土の上空でアイスクリームタイム。
ここでまたまたSony製品レビュー。
VAIO type P-ZERO Review 飛行機内使用篇
その昔VAIO C1があったころ、「奥行きがないので飛行機内で最も使いやすいPC」という評価がされていましたが、type Pもフットプリントはキーボードギリギリの大きさしかないので、このようにエコノミークラスの狭いテーブルでも、余裕で置くことが出来るようになっています。
テーブル奥側に置けばパームレストになるスペースさえ確保可能。
前の席の人がリクライニングしてますが、それでもちゃんと液晶を好みの角度に設定出来るのはすばらしいですね。
近くの席の人がA4ノートを持ち込んでいて、使うのに四苦八苦しているのを見ると、自分はtype Pでよかったなぁとつくづく思いました。これでフライト中に写真の整理とブログの下書きをしておきました。
アムステルダム到着の1時間ほど前に二度目の機内食がやってきました。日本時間なら夕食の時間ですが、どうやら朝食のノリのようです。
これもトレーではなく紙の箱を使っていて、中は熱々のパスタでした。
外の景色はデンマーク上空。
現地時間15時20分、無事アムステルダム空港に到着。この段階でEUに入ったので、簡単な入国審査と入国スタンプが押されました。ここからさらに次の目的地に向けて飛行機を乗り継ぎます。
出発まで1時間ほどあったので時間つぶしをどうしようかと思ったら、コンコースにこんなものが、
オランダの電話会社KPNがいわゆる有料ホットスポットを設けています。その場で利用料のクレカ決済が出来る端末や、
ちゃんと持ち込みPC用の電源もあってなかなか合理的。
ただし15分3ユーロ=今日のレートで約420円弱という超高額なので、twitterの更新と川崎フロンターレが鹿さんと引き分けに終わったこと確かめて使用終了。時間になったので次の飛行機に乗り込みました。
今度の機体はボーイング737-800、自転車だって楽々搭載できる中型機です。座席のテーブルだってこの通り、
何故成田のグランドホステスのお姉さんは、この便が自転車が積めないほどの小型機だと思い込んだんだろう…
今度は現地時間の夕食の時間ですが、フライトが2時間しかないため中身は軽食のサンドイッチでした。
それにしても近くに座ってた日本人のお姉さん、Xactiでせっせと機内食を撮影してるのを見ると、もしかして僕と同じくブロガー?(笑)周りの西洋人は何だと思ったでしょうね。
長かった日本からのフライトもこれにて終了、ようやく目的地に着こうと着陸態勢に入ったその時アクシデントはやってきました。乱気流です。
飛行機が降りるために分厚い雲の中に突っ込んだのもあるのでしょうが、機体の揺れ方は尋常ではなく連続してやってくるフワーッとした強烈な無重力感覚は、まるでジェットコースターのよう。
機内ではあちこちで乗客の悲鳴が上がります。
今まで30回以上飛行機に乗ってきた僕でもこれほどの乱気流は初体験、正直初めて「これは落ちて死ぬかも」と覚悟しました。でも怪我人が出るような乱気流では無かったのですから大したことではなかったのかなぁ。ああいう怪我人が出るほどの乱気流事故に巻き込まれた人は生きた心地しないんでしょうね。
それでも乗客はみんな恐怖を感じていたのか、無事に着陸が終了したとき機内では自然と盛大な拍手がわきあがりました。着陸成功で拍手の話は聞いたことはあったのですが、これも初体験(笑)
というわけでホッと一息ついて空港に降り立ちます。EU圏内での移動なので入国審査はもう無し。あれほど大騒ぎになった自転車は何事もなかったかのように、手荷物受取のベルトコンベアから出てきました。いったいあの「飛行機に載らないかも」騒動は何だったのだろう。
空港の玄関を出たら一度全部荷物をばらして、
20分かけて再度組み上げます。
さぁではお待たせしました。ここで今回の到着地をお答えしましょう。カンプノウ、中村俊輔、ガウディ…ここまで言えばもうおわかりですね。
そうです、今日到着したのはスペイン第二の都市、カタルーニャ地方の中心バルセロナです。ちなみにこの写真撮影はスペイン時間20時前後に行っています。緯度が高い上にサマータイムなんでいつまでたっても明るいこと明るいこと。
そして今回は最初に泊まるホテルを日本から予約済みなので、そのまますぐに街の中心に向けて走り出します。これも僕の海外旅行では初めてのこと。インターネットの発達で5,000円の安ホテルでも日本から簡単に予約できるようになったおかげです。
途中ホテルの場所がわからずグルグルとバルセロナ中心部を回ってしまいましたが、22時に無事チェックイン。物価はほぼ日本並みなので5,000円のホテルも日本のビジネスホテルぐらいの設備ですね。
時間が遅いので、夕食はホテルの隣のPIZZERIA(ピザ屋のこと)でパスタとワインを食べました。これで10ユーロ=1,400円ですから日本より高いかも。
ブログはその日のうちに書きたかったんですけど、寝不足・乱気流の恐怖・移動の疲れ・飲めないくせにワインがぶ飲みなんかしてもう限界、部屋のベッドに倒れ込んだらそのまま寝てしまいました。心配かけてすいません。なにせ次の日の朝も早いんで…
そう、バルセロナはまだ自転車旅のスタート地点ではありません。明日はスペイン国鉄RENFEに乗ってスタート地点の街に移動します。
p.s.途中見つけたこの日本食レストラン、どうみても日本人経営の本当の日本食レストランじゃないよなぁ。
こんなふりがなの振り方、まともな日本人ならしないもの(笑)
影の伸び方が独特ですね。
道中、気をつけて。
by Virgo (2009-07-07 11:45)
>何故成田のグランドホステスのお姉さんは、この便が飛行機が積めないほどの小型機だと思い込んだんだろう…
自転車が積めない、ですよね。細かいですが気づいてしまったので一応(^^;;
最後の和食レストラン・・・なるほど、これは日本人がオーナーじゃないですね(爆)
今回はフライトと到着までくらいしかなかったので、スペインの街並みがどんな様子なのかが気になります。というわけで、自転車旅行記が楽しみです。
by Riever (2009-07-07 16:25)
やっぱり駅弁ならぬ機内食は楽しい!
乗り物って苦手な筈なのに
機内食や駅弁に抗えない魅力を感じる私。
機内食だけでお腹いっぱい。。。
いえいえ、そんなことはありません、次回も楽しみにしてますよ~
by sundayblue (2009-07-07 16:28)
飛行機の中のアイスって、地上と同じ物なのにとてもおいしく感じるんですよね。
乱気流は、この間札幌から仙台に行く時に体感しました。
さすがに拍手はありませんでしたが(^^;;
by Takkun (2009-07-08 01:40)